はーとぼいるどワンダフル。

映画、テレビ、マンガなどなど。たまに広告のことも。

映画

クリーピー偽りの隣人 黒沢清のリアリティ問題について

黒沢清の「クリーピー偽りの隣人」を鑑賞。「トウキョウソナタ」も「岸辺の旅」も素晴らしい作品だったが、本作は黒沢ファンが待望した監督の得意なホラー・サスペンスものである。 犯罪心理学者の高倉は、6年前に起きた一家失踪事件を分析するため、唯一の…

Hulu私的おすすめ作品

わりと時間があったのでタイトル通りですが、ありがちなまとめをつくってみました。 ポンヌフの恋人 [Blu-ray]" title="ポンヌフの恋人 [Blu-ray]">ポンヌフの恋人 [Blu-ray]出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント発売日: 2014/12/24メディア…

本当の幸せは何ですか?テリー・ギリアム監督「ゼロの未来」を観た。

テリー・ギリアム監督の待望の最新作「ゼロの未来」を観た。 主人公は、クリストフ・ヴァルツ演じる凄腕プログラマーのコーエン・レス。 彼の頭のなかのイメージは巨大なブラックホール。孤独な生活の中で、正に虚無に落ちている状態。人生の意味を教えてく…

コーエン兄弟「シリアスマン」を理解するために。

コーエン兄弟のシリアスマンを観た。 前評判は、非常に難解な映画だということ。何でもユダヤ教だの、ラビだの、、文化を知らないと分からないとか。アメリカ人ですらわからなかったとか。以下、あらすじ。シリアスマンは真面目な中年男ラリーに様々な不幸が…

映画「告白」の監督 中島哲也が嫌われる理由。

中島哲也という映画監督がいる。映画「告白」でアカデミー賞を受賞した今や日本映画界を代表すると言っても過言ではない監督だ。 ただ非常に映画評論家界隈で評価が悪い。 あいつの映画は映画じゃねえ!って中島監督かなり嫌われています。なんで嫌われてい…

デヴィッド・フィンチャー「ゴーンガール」を見た。

デヴィッド・フィンチャー監督の最新作「ゴーンガール」を見た。あらすじはこんな感じ。 結婚記念日に、ニック・ダン(アフレック)が帰宅すると妻のエイミー(パイク)が失踪していた。ロンダ・ボニー刑事(ディケンズ)は取り調べによると、ニックは妻の日…

マトリックス、ターミネーターの元ネタ。偉大なB級SF映画『地球爆破作戦』

『地球爆破作戦』という映画を観た。『Colossus: The Forbin Project』という原題がいったいなぜこんな邦題になったのか、ぼくにはわからなかったのだが、いざ映画を観て納得した。この映画とにかくB級なのだ。出てくるコンピュータはバカでかいし、全編わた…

町山さん、蓮實にほめられ喜ぶ。 尊敬してるからこそキライになることはあるのだ。

町山さん、蓮實にほめられ喜ぶ。 結構古いネタなんだけど、とりあえずこれを読んでほしい。キラキラでの『イングロリアス・バスターズ』の回での町山さんの発言だ。 町山 家帰る途中に、本屋さん寄って新潮っていう月刊誌読んでたら、蓮實重彦大先生がぼくが…

デヴィッド・フィンチャーの傑作『ゾディアック』 ゾディアックに関わるのはエヴァにはまるのと同じなのだ。

デヴィッド・フィンチャーの『ゾディアック』が好きだ。これフィンチャー作品の中ではわりとマイナーな部類になるんだろうか?実際に起きたゾディアック事件を描いてるんだから『犯人が捕まるわけない』わけで(笑)自分もちょっと観るのを躊躇していたんだ…

『クラウドアトラス』をわかりやすくまとめてみた。

『クラウドアトラス』を公開初日に観てきた。めちゃくちゃおもしろかったのだが、これが非常にわかりづらい(笑)まず、この映画は人間の魂が6つの時代を行き来するという話なのだ。トム・ハンクスは1人で6役、ハル・ベリーやペ・ドゥナは特殊メイクで白人…

『恋する幼虫』なぜ荒川良々は首を切り落とすのか?

主人公フミオは見てしまう、憧れのお姉さんが眼球を引っ張りだされている光景を……噂に違わぬヘンな映画『恋する幼虫』。究極の純愛映画としてカルト的な人気を集める作品らしいんだけど、、この作品を理解するのは相当難しいよね〜。とにかく井口監督という…

こんなに頭のおかしな映画は観たことがない。三池崇史の『ビジターQ』

園子温が生温く感じる、三池崇史の狂気パパとしたことある? こんな異常なテロップで始まる三池崇史監督の『ビジターQ』。いままで古今東西いろんな映画を観てきたが、こんな異常な作品は初めてだ。三池ブラボー!よくやった!あなたはやっぱり変態だ!そし…

町山智浩と太田光 その出会いや園子温について

太田光と町山智浩の関係には昔から気になっていた。というのも町山さんの『底抜け合衆国』の帯の太田光のコメントを見たからだ。あれ?もともと知り合いだったのかな?と そんな謎が解けたのが爆笑問題の日曜サンデーのコーナー赤坂応接間でのことだ。なんと…

大槻ケンヂの元カノは『ベティ・ブルー』のマネをするメンヘラ女だった。

『ベティ・ブルー 愛と激情の日々』というフランス映画がある。『サンセット大通り』、『モテキ』などメンヘラ(または小悪魔系)に翻弄されるタイプの映画。 とにかくこの映画、ベアトリス・ダル演じるベティがキレる、キレる、キレる。ゾルグの小説家とし…

内田樹さんによるヒッチコックの傑作『裏窓』の構造分析に驚愕。

内田樹さんの『映画の構造分析』読了。なかなか面白い本だった。この本、映画批評の本なのだと勘違いして手にとったのだが、それは著者のまえがきで否定される。「これは映画批評(のような)本ですが、映画批評の本ではありません」じゃあ、何なんだよ?とい…

大杉漣がオーバーオール姿で髪フェチど変態を怪演『エクステ』

園子温監督の『エクステ』を観た。園子温映画でもかなりマイナーな作品と思われるが、出ている役者は栗山千明に大杉漣と意外に超メジャーなのだ。 なんかAKIRAっぽい(笑) 邦画への批判精神炸裂 「あら、これはこれは昨日もやっぱりカットの練習を徹夜で頑…

『ブレードランナー』がカルト化した4つの理由

先日『ブレードランナー』ファイナルカット版を鑑賞。これで3度目の鑑賞だけどやっぱり凄かった。何が凄いってそのマイナー臭というかカルトっぽさというか。 ストーリーはすごく単純。2019年地球は荒廃し、人類は宇宙の開拓のために人造人間レプリカントを…

『ジャンゴ 繋がれざるもの』最後の敵は黒人だった。

笑笑笑燃燃燃暴力暴力暴力殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺。タランティーノ監督作『ジャンゴ』はそんな映画であった。 クエンティン・タランティーノが監督・脚本を手がけるウェスタン。南北戦争直前の1858年、アメリカ南部。黒人奴隷…

『桐島、部活やめるってよ』宏樹の涙の理由。

DVDにて再見、やっぱり良い映画でしたよ。 とにかく神木隆之介演じる前田君ね。原作からの改変として、好きな監督が岩井俊二からジョージ・A・ロメロに、読む雑誌はキネ旬から映画秘宝へとw 魅力的すぎるだろ!前田くん!ぼくのフェイバリットシーンが、前田…

『テルマエ・ロマエ』騒動。クリエイターは自分で作品を守らなければならない。

ネットで大きな騒動になっているのが『テルマエ・ロマエ』の映画についてである。何でもバラエティ番組「ジョブチューン ~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!」(TBS系放送)での、映画「テルマエ・ロマエ」の原作者であるヤマザキマリさんの発言が発端らしい…

ウォン・カーウァイ『天使の涙』 男と女。いつも時間は少し足りない。

ウォン・カーウァイの『天使の涙』を再見。やっぱり僕にとって最高の映画だ。 そもそも僕がウォン・カーウァイを知ったきっかけは『恋する惑星』を賞賛するタランティーノの言葉だった。 個人的分析によると、僕はこの映画を愛している。僕は自分が泣いてい…

【映画】『映画欠席裁判』ウェイン町山とガース柳下がゴミ映画を真面目に罵倒!!

ウェイン町山 浅野忠信、軽すぎ!目の前で人間がはらわたブチまける切迫したシーンでも「やっぱ、あれ?なんだっけ?」とか思いっきりセリフ忘れてやんの これは『殺し屋1』のワンシーンについてである。実際に浅野忠信はセリフを忘れていたらしい。三池監…

『ムーンライズキングダム』ウェス・アンダーソンとサリンジャーの共通点。

昨日、ウェスアンダーソン監督の『ムーンライズキングダム』を観に行った。相変わらず綿密に作り上げられた絵本のような世界観に大満足。しかし、ひとたび世界観やギャグを取り除いて考えると、そこに残るのは「この世界と相容れない人の苦悩」であり、「基…

【人】知らない女性の夫になりきる。ヤクザのビルに連れて行かれる。園子温の狂気に満ちた人生。

園子温。僕が好きな映画監督の一人である。かなりアクの強い映画を撮るので、好き嫌いがはっきり分かれる。ちなみに女の子で「園子温好き!!」って子を僕は見たことがない。つまりはそんな感じの監督。わりと国際的な評価が高い人でベルリン映画祭、ヴェネ…

【映画】『レイジング・ブル』唐突にぶちギレる、スコセッシ的瞬間

【スコセッシ的瞬間とは】 マーティンスコセッシの映画に必ず出てくるモチーフが唐突な「ぶちギレ」だ。 それは大体においてデニーロ、ジョーペシが急にぶちギレ、ムカつく奴をめちゃくちゃにぶん殴ったり、メッタ刺しにする。 映画評論家の町山智浩氏はこう…

【映画】『パリ、テキサス』それは男、女。

ヴィムヴェンダース監督作品で、第37回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した『パリ、テキサス』 4年間砂漠を放浪したトラヴィスが精根尽きて倒れたところからこの映画は始まる。 言葉を失った兄を保護し、家につれて帰る弟。弟に促され、トラヴィス…

【映画】『サンセット大通り』1950年、ビリーワイルダーはメンヘラを描いていた。

B級映画の脚本家であるジョー・ギリスはスランプに陥っていた。いくら脚本書いてもボツ! そんなある日、彼は知人から借りていた車の取り立て屋から逃げる途中に豪華な屋敷に迷いこむ。 そこはサイレント映画時代のスター女優であったノーマ・デズモンドが、…

【映画】『未来は今』コーエン兄弟とテリーギリアム

コーエン兄弟の『未来は今』を観た。メインキャストがティムロビンスにポールニューマンという当時のコーエン兄弟としては異例の予算をかけた大作だったらしい。しかし興行的には稀にみる惨敗という結果に、、、 未来は今 [DVD]出版社/メーカー: ジェネオン…

前田有一が30点をつけた映画『バーン・アフター・リーディング』

かの有名な映画評論家である前田有一氏が30点をつけた映画。 あの前田さんが低評価ということは、さぞ酷い映画なんだろうなーと思ったら、面白かったです。あれっ? 以下、引用部分は前田氏のHPより『バーン・アフター・リーディング』の批評 ちりばめられた…

僕たちは恋する惑星に生まれた。

“その時、彼女との距離は0.1ミリ。57時間後、僕は彼女に恋をした”恋の終わりはつらくて切ないけど、始まりはもっと恥ずかしくて切ないもの。ウォン・カーウァイの『恋する惑星』は男女の恋の始まりの痛さ、恥ずかしさをスタイリッシュに描く。フェイウォン演…

『市民ケーン』を「こりゃ傑作だ!!」と感じるために

『市民ケーン』は傑作である…と言われている。だけど、今の時代にこの映画を観る人(僕含め)は「おもしろいけど、どこが凄いの??」ってなっちゃう。 その原因は、この映画が全く古くさくないからじゃないだろうか。僕らは回想形式に基づいた物語に対し親…

映画を観ないと呼吸ができない『GANTZ』の奥浩哉。

『GANTZ』の作者として有名な奥浩哉が、こんな本を出していました。GANTZなSF映画論 (集英社新書)作者: 奥浩哉出版社/メーカー: 集英社発売日: 2012/05/10メディア: 新書 クリック: 7回この商品を含むブログ (2件) を見る自分の映画体験について書い…

ママーFuckしたい!!とオヤジが叫ぶ映画『ブルーベルベット』

いや、ほんと普通な映画でした。どのタイミングで、わけのわからないリンチワールドが炸裂するのかと身構えていたのに、最後まで普通な映画でした。ヒッチコックの『裏窓』のような話です。この映画、なんといってもフランク役のデニスホッパーの怪演っぷり…

【映画】蓮實重彦が語るクリント・イーストウッド

最近、イーストウッドの映画がよくわからない。『よくわからない』という言葉が非常に当てはまる映画ばかり撮っている気がする。 ミスティックリバー、グラントリノ、チェンジリング。どれもよくわからない。すっきりした気分で観られないのだ。よくわからな…