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はーとぼいるどワンダフル。

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『ジャンゴ 繋がれざるもの』最後の敵は黒人だった。

笑笑笑燃燃燃暴力暴力暴力殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺タランティーノ監督作『ジャンゴ』はそんな映画であった。

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クエンティン・タランティーノが監督・脚本を手がけるウェスタン。南北戦争直前の1858年、アメリカ南部。黒人奴隷として売りに出されたジャンゴは、元歯科医の賞金稼ぎでキング・シュルツと名乗るドイツ人に買われる。差別主義を嫌うシュルツはジャンゴに自由を与え、賞金稼ぎとしての生き方を教える。ジャンゴには生き別れになったブルームヒルダという妻がおり、2人は賞金を稼ぎながら彼女の行方を追うが、やがて残忍な領主として名高いカルビン・キャンディのもとにブルームヒルダがいるということがわかり……。

 

なんといってもいつものタランティーノの映画のようにクリストフ・ヴァルツしゃべるしゃべるしゃべる、デカプリオ叫ぶ叫ぶ叫ぶ、そして妙に汚いざらついた映像、極めつけに165分という上映時間!!これが面白くないわけがない。

 

ちなみにジャンゴの嫁の名前がブルームヒルダと訳されていたが、これ正しくはブリュンヒルデである。記憶はおぼろげだが、クリストフ・ヴァルツがジャンゴをジークフリートブリュンヒルデの夫)に例えていたから多分この推測は正しいと思う。で、そのブリュンヒルデってのが北欧神話に登場するワルキューレの一人であり、『崖の上のポニョ』におけるポニョの本名でもあるわけ。

だからこう考える。輪廻は巡り巡って、ポニョと宗介は黒人になったのだと。ポニョを気持ち悪いと言っていたあの婆さんはサミュエルLジャクソンとして生まれ変わったに違いない。間違いない。

 

びっくりしたのは最大の悪役とされていた(予告編など見る限りね) デカプリオを殺すのがクリストフ・ヴァルツであり、映画のラスト、ジャンゴが殺すのは同じ黒人であるサミュエルLジャクソンなのだ。つまりタランティーノはデカプリオではなくサミュエルLジャクソンを最大の悪役として描こうとしたのだろう。

 

思えばこの映画におけるサミュエルLジャクソンはほんとひっどい奴で、ニガーなど差別用語連発し白人と同じ待遇を受けているジャンゴを嫌っている。自分だっておなじ黒人なのに。白人の下で働きそれなりに良い待遇を受ける彼は自分が何者かということに目を背け、黒人は差別するものという空気に感染してしまっている。

 

だからこそ、この映画最大の悪役はサミュエルLジャクソンなんだろう。差別の歴史を白人、黒人という単なる二項対立で描かず、ユーモアに重点を置き演出したタランティーノタランティーノの映画はふざけてるけど、真剣だ、とぼくは思った。

 

 

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復讐三部作の第一作目

 

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