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はーとぼいるどワンダフル。

映画、テレビ、マンガなどなど。たまに広告のことも。

大槻ケンヂの元カノは『ベティ・ブルー』のマネをするメンヘラ女だった。

映画

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 『ベティ・ブルー 愛と激情の日々』というフランス映画がある。『サンセット大通り』、『モテキ』などメンヘラ(または小悪魔系)に翻弄されるタイプの映画。

 とにかくこの映画、ベアトリス・ダル演じるベティがキレる、キレる、キレる。ゾルグの小説家としての才能を信じている彼は評価をしない出版社に押しかけ、編集長に櫛を突き刺す!突き刺す!飲食店で働いても態度の悪い客にぶちギレ、フォークで突き刺す!突き刺す!などなど、実際これ以上にえぐいシーンはたくさんある(笑)ま、こういう男にとっては地獄の映画なのだ。

 

 で、こういう映画があるということをとりあえず頭に入れてください。話は変わって大槻ケンヂ。『オーケンの、私は変な映画を観た!!2』でオーケンは昔付き合っていた変な女の子のエピソードを披露している。

 

僕がS代と会ったのは彼女がまだ10代の頃であった。フランス人形が動き出したかのような美少女。小悪魔系。バイト代わりにたまにモデルをやりながら、基本的にはひねもす遊んで暮らしていた。夜ともなれば六本木あたりへブラリとくり出す。財布は持った事がない。カウンターでポツンとしていれば気にかけた男共が必ず勘定を払ってくれるからだ。共通の知人がいたことから彼女との話が盛り上がった。

 

ここまではいたって普通。何だよ、オーケン自慢話かよ、って感じ。

 

しばらくの間S代とつき合ったが本当に大変だった。

泣く!わめく!怒る!笑う!黙りこくる!「おはよう、今ね、インドにいるの」とある日突然カルカッタから電話をしてくる!

 感情の制御という言葉を全く知らない上に、行動に脈絡も常識も皆無であったのだ。何が不満だったと言うのか、新宿の真ん中で不意に「いやあああっ!」と泣き叫びながら猛ダッシュを始めたこともあった。

 

 ここまで読んでぼくの頭に一つの映画が浮かんだ。そう冒頭に書いた映画『ベティ・ブルー』である。まるで『ベティ・ブルー』のあの頭がおかしいけどめちゃくちゃ可愛い女の子のようだ。

 

トボトボ家に帰ると、先に帰宅していた彼女が赤いドレスを着てベッドの上にあぐらをかいて座っていた。そして、「おかえり」でも「ごめん」でもなく、いきなり、彼女は長い腕をインドネシアの踊りの要領でくねらせ始めた。首を左右にスライドさせて、レゴダンサーを気取ってみせたのであった。

 

結局オーケンもS代に愛想をつかし彼女と分かれる。

問題はこの後!

 

……それから暫くの時が過ぎた。僕がある夜、感傷と自虐の入り混じった気持ちで一本のビデオを借りた。いつか彼女が「すごく影響をうけたの」と言っていたフランスの映画だ。未練の気持ちが再生ボタンを押させたのだ。

 

え?フランス映画…

 

___主人公は三十路をむかえてなおダラダラと暮らしているボンクラ男、そんな野郎にとびっきりの恋人ができた。オッパイもパッツンパッツンの若いヒロインは、自由奔放と呼ぶには行動の奇天烈さがいかさか度が過ぎた。男の上司にパンチをかまし、バイト先では嫌な客にフォークをつきつける〜「おいS代のやつ、『ベティ・ブルー』(86)のものまねしてたのかよ〜!」

 

まじで『ベティ・ブルー』じゃん!!(笑)ものまねしてたって!

『ベティ・ブルー』は当時のおしゃれ文化の最先端で、特に女性が熱狂的に支持したって話は聞いたことあるけど、マネするのはダメだよね〜(笑)男にとって悪夢でしかないから!その子を好きであればあるほど!

 

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