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はーとぼいるどワンダフル。

映画、テレビ、マンガなどなど。たまに広告のことも。

アニメが散々な評価だが、マンガは大大大傑作の『惡の華』

惡の華』というタイトルから明らかにサブカル臭ぷんぷんのマンガがある。これ最近アニメ化されて大変な騒ぎになっている。だって

 

これが

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こうなっちゃってるんだもん。

 

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明らかにやばいよねw

 

まあこのアニメに関しては後で書くとして、とりあえずマンガについて

 

 青春モヤモヤものというジャンル

「青春モヤモヤもの」というジャンルがある、ぼくが勝手に名付けたのだが。

 

簡単にいうと自分は特別だと思っている主人公が「自分の内面世界」と「世界」とのギャップに苦しみ、世界の価値観を転覆させようとしたり、世界から逃げようとしたりする一連の物語だ。

 

一番わかり易い例は

 

ホールデン・コールフィールドが延々と、「大人はインチキだ」、「世界はインチキだ」と愚痴りながら、放浪するこれとか、

 

 

「汚い街」、「汚い奴ら」とか愚痴りながら、体を鍛えて、凄いことをやろうとするこれとかになるのかなあと。

 

 『惡の華』も正にこの手の物語だ。主人公、春日はボードレールの『悪の華』を読むような典型的なサブカル中学生。テストの成績は良くないくせに、


文学を読む自分は特別だと考えている。


正に自分の著作に


『撰ばれてあることの/恍惚と不安と/二つわれにあり』と引用した太宰治のようなことを考えている春日くん。


そんな彼の趣味に興味を示してくれる友人など当然おらず、もやもやとした毎日を過ごしている。

 

 そんな彼はある日、クラスのヒロイン佐伯の体操服の匂いを嗅いで、それを盗むという変態行為を働いてしまう。ここからがこのマンガの凄いところである。

 

仲村さんにとって変態こそが純粋だった。

 仲村さんの登場である。彼女は春日が体操服を盗む行為を見ており、それをネタにして彼に更なる変態行為を強制する。

 

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 このシーンから分かる通り、彼女もまたこの世界に対し違和感を持ち続けているのだ。

ほんとはやりたいやりたいやりたいしか考えていないのに、それを隠して生きるやつら、それが彼女のいうクソムシ

彼女にとって普通に暮らしてるやつらこそ嘘っぱちで、変態な春日のほうがリアルでピュアな存在なのだ。

 まるで、いかに自分が頭が良いかということをアピールする薄っぺらな彼氏に嫌気がさし、引きこもったフラニー・グラースのような仲村さん。

そんな彼女が見つけたのが変態、春日。こいつなら、嘘にまみれた世界の中で本当のものを見せてくれるかもしれない。この何も起こらない田舎の日常から、連れだしてくれるかもしれない。そんな淡い希望を抱き、彼女は春日に近づく。

 

だけど、ぼくには何もない

 3巻。変態をさらけだせ!という仲村さんの要求に対し、限界がくる春日。

  

ぼくは普通にもなりきれないし、変態にもなりきれない。ボードレールだって澁澤龍彦だってそれを読んでたら特別な気がしたからよんでただけなんだ。からっぽな自分がいやだったんだ!

 

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  春日の本音。痛いほど心にしみる。ここから春日と仲村さんの愛の物語が始まる。本音の吐露で自分の薄っぺらさに気づいた春日だが、仲村さんのことが気にかかる。

彼女はまだここではないどこかを求めている。嘘っぱちじゃない人間、世界を求めてる。

そんな彼女のために、彼はあえて変態行為をやり続ける。クラスの女子全員のパンツを盗み、二人だけの秘密基地を作る。

ここだけはクソムシどもと違う世界だ。この世界の外に行けないのなら、僕がつくる。

 

 

 

 

 二人だけの世界をつくったが彼らが行き着く先は?ぜひぜひお読みください。

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