アイ・ウェイウェイというちょーかっこいいおじさんがいる。
ぬいぐるみで股間を隠し、いえ〜い!!とジャンプしている、どう考えてもイッちゃってるおっさん、アイ・ウェイウェイ。先日、町山さんがたまむすびで紹介していた中国人のアーティストだ。画像検索したら町山さんが言ってた通りの写真が出てきた(笑)ほんとにこんなことやってんだ!!かっけーー!!いやほんとにこの人かっこいいのだ。この写真も実は彼のアート作品で、超かっこいいメッセージが含まれている!!
アイ・ウェイウェイって誰だよ!?って人にはまずこれをみてほしい↓
なんか見たことあるでしょ??これは北京オリンピックの「鳥の巣スタジアム」、この設計をヘルツォーク&ド・ムーロンと共同で設計したのが、あのアイ・ウェイウェイとかいうおっちゃんなのだ。けっこうすごいでしょ?というか、かなりすごいか。。
そしてアイ・ウェイウェイは中国政府にキレる。
こういった中国政府の仕事もしていたアイ・ウェイウェイだけど、四川での大地震の後、露骨に政府批判を繰り返すようになる。実は四川の大地震の被害っていうのは、地震そのものより中国政府のずさんな建築物による二次災害という側面が大きかったらしいのだ。そのせいで学校が倒壊し、多くの子どもが犠牲になったこ。さらに中国政府は子どもたちの犠牲者の数を隠蔽していたのだ。
ここでブチ切れたのがアイウェイウェイ!!!
政府が数えねーなら、おれが数えてやるよ!!と
彼はインターネットを通じ独自の調査を始める。誰が何人亡くなったのか、ネットに情報を上げる。さらに犠牲者の子供たちへつくったアート作品がこれ↓
『蛇の天井』という作品だ。これは亡くなった小学生の数のリュックを使い、蛇をかたどったものなのだ。このおっちゃん、やることがめちゃくちゃかっこいいでしょ?
そして、この作品につながるのだ。
言っときますが、これ、れっきとした作品です(笑)
これは『草泥馬を中央に当てる』というタイトルの作品で、
草泥馬(股間を隠してるぬいぐるみの名前)=ツァオニーマー=マザーファッカー
当てる=当=党
つまり、中国中央共産党マザーファッカーということなのだ。いやー、これはすごいよね。町山さんの解説がなければ、ほんとただイッちゃってるおっさんだもん(笑)
そういえば同じようなことを言ってる日本人がいた。
で、話は変わるのだが、アイ・ウェイウェイみたいなこといってる(やってる)日本人がいたなーと。園子温だ。彼が東日本大震災をテーマに書いた詩がこれ↓
まずは何かを正確に数えなくてはならなかった。
草が何本あったかでもいい。全部、数えろ。花が、
例えば花が、桜の花びらが何枚あったか。涙が何滴落ちたか、その数を調べろ。今度また
きっとここに来るよという小学校の張り紙の、その
今度とは、今から何日目かを数えねばならない。
その火はいつ、正確に数えろ。もしくは誰かが伝えていけ。―自分を数えろ。お前がまず一人だと。
「膨大な数」という大雑把な死とか涙、苦しみを数値に表せないとしたら、何のための「文学」だろう。季節の中に埋もれてゆくものは数えあげることが出来ないと、政治が泣き言を言うのなら、芸術がやれ。一つでも正確な「一つ」を数えてみろ。
表現方法は違うけど、基本的に同じことを考えているんだなーという感じ。日本にもアイ・ウェイウェイみたいなかっこいい人がいてよかったなあ〜〜とぼくは思ったのだ。
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