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放送作家、高橋洋二が語る爆笑問題との出会いやエピソード

 「タモリ倶楽部」などの担当として知られるオールバック放送作家高橋洋二さんの、爆笑問題との出会い、関係性についてのエピソードをまとめてみた。

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高橋洋二

高橋洋二爆笑問題との出会い

 当時、芸能界を干されていた爆笑問題は事務所タイタンを立ち上げ、再起を図り1時間の漫才公演などを行っていたそうだ。その公演を見た高橋洋二が、担当していた「タモリ倶楽部」へ進行として呼んだことから、両者の関係は始まったことをパンサー向井の「向井と裏方」に出演時に語っていた。

高橋:タモリ倶楽部って、知ってる人多いと思うんですけど、冒頭のタモリさんとその日の進行さんが入ってくる時のやりとりって、作家が書いてるんですよ。で、爆笑問題が入ってくるなら、活かすやりとりを書かなきゃと思って。とにかく、真面目に進行しようとする田中と、その田中をどんなことがあってもダメ出しする太田っていうやりとりを書いたんですよ(笑)そこに松本伊代さんっていうゲストもいるんですけど、最終的に田中が松本伊代さんにも嫌われるっていうのを書いたんですよ(笑)

高橋:そしたら、それを見た太田光代さんが、タイタンのブレーン的なことになってもらえませんか?って。爆笑の二人もあの人ならいいんじゃないの、ってなったんじゃないですかね?
向井:はーー!!それ、どの部分が気に入られたとかお聞きになられました!?
高橋:田中が徹底的にけなされるっていうやりとりでしたね(笑)
高橋:爆笑問題が(番組に)来るってなって、ぴあのインタビューを読むわけですよね。そしたら、太田が理不尽なくらい田中にダメ出しをし続けてるんですよね(笑)
向井:そうなってたんですね!(笑)そこを感じ取って台本に落とし込む人がいなかったんですね?
高橋:それまではそうだったんでしょうね。

当時の爆笑問題の干され方について

 高橋洋二は、爆笑問題太田プロを独立して、芸能界から干されていた時期の空気感についても語る。

高橋:タイタンを設立して、NHKでも賞を獲ったし、GAHAHAでも10週勝ち抜いて、さあ、やるぞっていう時までは、やっぱりね(笑)他のお笑い番組は忖度して手を出さなかったっていうのがあるんですよ(笑)タモリ倶楽部を作っている制作会社さんは、お笑いプロパーの制作会社さんではないんですよね。音楽番組とか、料理番組とか。なので、当時のお笑い界の雰囲気とは無関係にキャスティングできたんですよ(笑)。
向井:やっぱり、ちょっとアンタッチャブルな雰囲気はあったんですね!だけどタモリ倶楽部は関係なかった。
高橋:そうですね。関係なかったの。

太田光のボケ案を考え、採用されるときが嬉しい

高橋が放送作家をやっていて嬉しいことの一つは、太田光のボケ案の採用だとインタビューで語っていた。

高橋:毎週やっている仕事の嬉しいものの1つに、サンデージャポン太田光さんがVTRあけのスタジオで、どうボケたらいいかっていうのをVTR事前に見て「ボケ案」っていうのを考えるんですよ。それのね、放送をみて「今回はいくつ採用」みたいなのが凄く嬉しかったりして。例えば今年の6月の放送で、珍しく政治の話題を徹底的にやろうっていうのと、人気のAKB48を呼ぼうっていうので、4人呼んだんですね。前面に舛添さんとか生方さんがいて、2番目にAKB48が4人いて、その上にレギュラーがいるみたいなことで、「今日はこのメンバーでやります!」っていう短いVTRが番組の冒頭にあって、で、そのあとすぐスタジオに戻る。ここで太田さんは何を言ったら面白いかなあと思っていくつか書いたんですよね。それで採用になったのが「さ、今日はこのメンバーでW杯カメルーン戦の徹底予想をします」っていう(笑)。放送でもウケて。で、あとで太田さんと話して、あのパターンは面白いですねって。やりもしないことをやると宣言するの。

岡野:高橋さんの本を読んで、ギャグって言うのは全部本人が考えているんじゃないんだって初めて知ったんですけど…。

高橋:これは特殊な例ですよ。太田さんは、いくつものヒントが欲しい。というのは自分の中にないものも欲しいからボケ方のパターンを沢山見せてくださいっていうことなんです。僕が書いたボケ案を、彼なりにアレンジして言うときもあるし、僕が全く書かなかった、彼のアドリブもあるし。産業能率大学 インタビューより)

劇団ひとりも驚く「タモリ倶楽部」の台本力

 ちなみに、高橋洋二が手掛ける「タモリ倶楽部」の台本は、圧倒的に面白いらしい。天才芸人、劇団ひとりは、いつも番組台本は無視してアドリブで話すらしいが、タモリ倶楽部は例外で、台本の1行目から面白いらしく、アドリブで超えられないため、台本通りに行うと語っていた。爆笑問題は、台本を読んで、ブレーンとしてタイタンに呼び込み、アドリブが得意な劇団ひとりが台本を読んで、そのとおりにやるという、高橋洋二恐るべし。


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