爆笑問題太田光がおすすめする映画まとめ

 爆笑問題太田光がおすすめする映画をまとめてみた。

フェデリコ・フェリーニ 「8 1/2」


「伊集院光の週末TSUTAYAに行ってこれ借りよう!」で、太田光が、フェデリコ・フェリーニ 「8 1/2」をオススメの映画として紹介していた。

映画史にその名を残すイタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニの代表作として知られる自伝的作品。一流映画監督のグイドは、新作の構想に行き詰まってしまいクランクインを2週間も先延ばしにしていた。療養のため温泉地を訪れるグイドだったが、女性たちとの関係や仕事上の知人たちとの現実に悩まされ続けるうちに、様々な夢や幻が彼の前に現われるようになり……。(映画.comより)

前衛映画はこれ1本で語りきれる

太田:前衛はこの映画一本でいい。これで十分語れる。これは、感情移入できるんです。これは映画監督の話なんです。たけしさんで言うところの「監督・ばんざい!」あれですよ。前衛映画をやりたいってやつは大体金が無いんですよ。
でもこれは巨匠がセットから美術から全部含めて、前衛とシュールをやってるんです。ちょっとしたユーモア、おしゃれ、センス、表現力、イマジネーション、そして、マルチェロ・マストロヤンニっていう当代一の俳優がいて、前衛というのは、この一本で終わりって。

シュールの根底に人間愛がある。

ゴダールは、(観客を)突き放すんですよ。フェリーニは根底に芸人が好き、人間愛があるから、すっごく温かいものが、突き放している映像の中にあるから、もう。ラストシーンは最高です。

フェデリコ・フェリーニ 「8 1/2」に関して、太田の感想全文はこちらです↓
fc0373.hatenablog.com

真夜中のカウボーイ

「伊集院光の週末TSUTAYAに行ってこれ借りよう!」で、太田光が、自身のラジオ「爆笑問題カーボーイ」の命名の元ネタである「真夜中のカウボーイ」をオススメの映画として紹介していた。

(「真夜中のカウボーイ」あらすじ)男性的魅力で富と名声を手に入れようと、テキサスからニューヨークに出てきた青年・ジョー(ジョン・ヴォイト)。カウボーイスタイルに身を固めた彼は女を引っ掛けて金を要求するが、逆に金をふんだくられる。女こそ名うての娼婦だったのである。ジョーはスラム街に住むラッツォ(ダスティン・ホフマン)というびっこの小男に出会い、売春の斡旋人を世話してくれるという約束で10ドルを手渡すが、斡旋人は男色を専門としていた。騙されたと知ったジョーは、ラッツォを捕まえて問い詰めるが、既にラッツォの手には金がない。その代わり、罪滅ぼしにラッツォは、カモ探しに協力する。二人はラッツォのねぐらである廃墟のビルで共同生活を始める。ジョーとラッツォの間に芽生える奇妙な友情。しかし、ラッツォの身は病魔に冒されていた。(Wikipediaより)

いくつもの奇跡が重なった映画

太田:まずはね、奇跡。僕は高校生の時にこれを観て「あ、人間ってこういう感情になるんだ」っていう体験をしましたね。我々は漫才をつくるでしょ?発想する時に奇跡が起きないと、「ああ!このネタいい!」っていうように。で、今度はそれを書き留めるんですよね。これが上手くできることが滅多にない。今度はそれを演技できるかどうかなんですよ。それがまた滅多に無い。で、舞台に上がる客の雰囲気、やる時間帯、時代、そしてコンディション、田中のコンディションもあるし。それが上手くマッチするっていうのは、20年間に3回ですよ。奇跡が重ならないとおきない。

太田:漫才ですら、いくつか段階がある。映画でいくと、音楽、カメラワーク、監督の編集、役者の演技、脚本、そういうのが、全部上手くいかないと、こういうのはできない。そのレベル。アメリカ1の映画だと思っている。

太田の「真夜中のカウボーイ」に関しての感想全文はこちらです↓
fc0373.hatenablog.com

チャップリン 「街の灯」

ーチャップリン?チャップリンは、アンチ偽善というより、もろにヒューマニズムの作家という気もしますが?
太田:そういう捉え方をするヒトもいますよね。でも、俺は違うと思う。チャップリンの映画で「街の灯」という作品があるんだけど、その中で目が見えなかった花売りの少女が、チャップリン扮する初老の男に助けられて、目が見えるようになるんです。それで、目が開いた瞬間、彼女は明らかにガッカリしてるんです。助けてくれた男が、自分の想像と全然違う、ただの年寄だったから。でもね、このシーンは、「助けてくれてありがとう」ですませられるハズなんです。ヒューマニズムな作家なら、そう終えていると思うんです。そのほうがハッピーエンドのはずですからね。でも、少女にしてみれば、目が見えない間に、助けてくれたヒトは、きっと若くてハンサムで・・・・とイメージして膨らんでしまった理想像があるハズでしょ。だから、監督でもあるチャップリンは、意図的に少女をガッカリさせてると思うんですよ。俺はそれに気づいたとき、チャップリンって怖いって本気で思った。(爆笑問題 太田光自伝より)

「街の灯」太田が驚いたシーン

押井守:うる星やつらビューティフルドリーマー


爆笑問題日曜サンデーにて、押井守出演回で、太田光が「うる星やつらビューティフルドリーマー」を初めて見た時の衝撃を語っていた。

太田:僕はやっぱり最初、「うる星やつらビューティフルドリーマー」を観て、もともと「うる星やつら」が好きだったんだけど、映画になったのを観て、うわぁ凄いなっていう。ワクワクするような、それでいて怖いような。あの「うる星やつら」の世界になんともいえない変な違和感や間があったり、これは凄いなって。その時は、押井さんの存在を知らなかったんだけど、後々、「攻殻機動隊」とか「パトレイバー」を観て押井さんの名前を認識するようになって、振り返って、あの「ビューティフルドリーマー」も押井さんかって腑に落ちたんだよ。
田中:おれ覚えてるもん。お前に観ろっていわれて観たんだよ。珍しいのよ。渋い外国の映画とかはよく言われてたんだけど、「え?うる星やつら?」って思って、観たのを覚えてる。
太田:衝撃的だったんだよ。
田中:衝撃的だったね。

↓こちらから視聴できます。

押井守「機動警察パトレイバー the Movie2」

押井:2本目の時はね、おやじとおばさんしか出てこない映画になっちゃった。クーデターの話なんだけど。それがね結構もめてね。
太田:問題作ですよね。
押井:論文みたいな映画だって言われて。
太田:確かに理屈っぽかった。あれね、普通ロボットアニメっていうとファンに怒られるのかもしれないけど、それまでの流れがあるじゃないですかガンダムとか。パトレイバーだとレイバーっていう作業用ロボットなわけですよ。それが活躍すると思うじゃないですか?ほとんど人間ドラマですよね。
押井:まあ、最後に一瞬動いただけですよね(笑)
田中:一瞬(笑)
太田:っていう、なんていうのかな。当時、エヴァンゲリオンも斬新だったけど、俺はパトレイバーの世界観に魅了されたね。「踊る大捜査線」の雰囲気とかって、パトレイバーに影響を受けてると思うし。組織を描くんですよね。
押井:中間管理職、後藤っていうおっさんなんですけど、大きな組織の中でどう正義を実現するかっていう話なんですけど。

「 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」


爆笑問題カーボーイなどで、なんども語っている「 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」

太田:ぼくね、「あの花」ロスでね。めんまロスの状態でね。
田中:めんまロス?なんですかそれは。
太田:いや、分からない人はいいです、もう。
田中:でも実写のドラマが始まったんでしょ?
太田:あれ、スペシャルですから。
田中:あ、一回だけなんだ!?連ドラじゃないんだ。
太田:僕はね、「あの花」を観て、かなり落ち込んで、もう二度と観ないって思ってたんですけど、ま実写っていうんで、一応観たんですよ。やっぱりおんなじ状態になります・・・
田中:あ、じゃあ実写も良かったってことですよね?
太田:まあ、同じ話ですから。
田中:いや(笑)そうだけど!

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押井守の映画50年50本 (立東舎)