岡田斗司夫が語る実写版「進撃の巨人」がなぜクソ映画になってしまったのか?

 樋口真嗣が監督を務め、脚本に映画評論家の町山智浩が参加したことでも話題になった実写版「進撃の巨人」が一体なぜクソ映画になってしまったのか、岡田斗司夫の語りをまとめてみました。

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ストーリーはいきあたりばったり

 岡田は、映画全編のどこにはさみを入れてもいいぐらい前後関係がつながってないという。これは、初めからめちゃくちゃな脚本ではなく、精密な構成だったのが途中でめちゃくちゃになったのではないかと語っている。

白塗りの巨人の描写の違和感

 岡田は、特技監督が下手くそで、人間と巨人の色味はばっちりあっているのに、巨人が大きく見えないと語っている。

岡田:特技監督には申し訳ないけど、下手くそだったよ!!樋口真嗣(本作は特技監督ではなく、監督)の方が100倍うまい。(岡田斗司夫ゼミより)

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なぜ立体機動をやめなかったのか

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 すでに「スパイダーマン」で立体機動的な動きを体感している我々に本作の描写がチープに見えるのは、当たり前だと岡田は言う。原作者の諫山が「映画版は原作版と変えていい」と言ってるにも関わらず、立体機動を描いたことに間違いがあると語っている。

岡田:せっかく原作者の諫山さんが「原作と変えていいです!」って言ったわけですよね?で(ストーリーは)原作から思い切り変えてるんだよ!なら、立体機動やめればよかっただけだよね!(笑)(岡田斗司夫ゼミより)

岡田:だって、原作は馬車の世界だよ。機械とかがほとんど出てこない世界だから。巨人の後ろを爆撃するとか、ナイフに爆薬つけて巨人の首にぐさって刺して、そのまま逃げればいい。もっと離れたところから弾薬付きのライフルで狙ってもいいじゃん。そんなものが(機械が)今回の世界ではありそうなんだよ(笑)なんせディーゼルエンジンあるし、自動車走ってるしさあ(笑)技術レベルがばらばらなのね。でも技術レベルがばらばらな伏線は後編にあると思うんだけど。(岡田斗司夫ゼミより)

樋口真嗣の監督としての天井は見えた

岡田:大作監督で、特撮が入ってて凄いメジャー級の俳優も扱える樋口真嗣っていうのは僕もう天井見えたと思っててですね。もっと小さい作品か、自分の好きな作品とかで、まあそれでね、自分がいいと思ってる画がとれるかっていうのは別なんですけど、大作やめた方がいいと思いますよ。(岡田斗司夫ゼミより)

脚本は本当に薄っぺらでひどい

岡田:町山さんのシナリオは、町山さんのじゃないな。。シナリオは本当に薄っぺらでひどいんですよ!!ただ、そのシナリオを悪くした犯人が誰かわかんないのでですね。俺はこの「ガッチャマン」書いたやつじゃないかなと思ってるんですけど。(岡田斗司夫ゼミより)

町山さんは監督をした方がいい

岡田:でも、町山さんもラジオで死ぬほど言い訳してるんですよね。もうねえ、脚本はやめた方がいいと思う。町山さんは逆なんですよ。樋口真嗣君は、監督やめて特技監督に戻った方がいいと僕は思うんですけど。町山さんはそれの逆で、映画に口出ししなきゃ気がすまないのはわかったから!だったらもういっそ監督やれよ!って思うんですよね。映画批評やりながら、監督っていうのは別に押井守もやってることだし、前例がないわけでもないし。でないと、町山さんが映画を批評しているレベルと、町山さんが関与した映画のレベルにここまでひどい上下差があったら(笑)なんじゃこりゃって(笑)(岡田斗司夫ゼミより)


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