成田悠輔が語る新型コロナに民主主義が敗北した理由

 成田悠輔が語る新型コロナに民主主義が敗北した理由はまとめてみた。 


 民主主義的な国の去年一年間を見てみると、人命の意味でも経済的な意味でも何かやばいんじゃないかということが見えてくると成田は語っている。

民主主義とコロナ死者数の負の相関関係

資料:成田悠輔作成

 成田は民主主義指数とコロナ死者数、経済成長率の相関を明らかにした図表を用いて、民主主義のヤバさを解説している。

成田:左下にある中国を初めとするかなり専制的な国、エジプトを初めとするような中東諸国ですね。というのはかなりコロナの封じ込めに成功していて、ほとんど死者を出さずに済んでいる国がたくさんある。それに対して、右上にあるアメリカとかフランスとかブラジルのような民主主義の象徴と呼べるような国というのはコロナでずたぼろで大量の人が死んでいるということがわかるんですね。(Re:Hack 「民主主義はオワコンなのか?」より)

民主主義とコロナ禍の経済成長の負の相関関係

資料:成田悠輔作成

 民主主義指数と経済成長率の相関関係を見てみると、より鮮明な負の相関関係、つまり民主主義のヤバさが浮き彫りになるという。

成田:こんどは、民主主義と経済成長率という間にマイナスの関係があって、民主主義的な国ほど去年一年間の経済成長率は低い、と。日本はコロナ死者数だとすごい検討しているんですが、GDP成長率っていうので見れば、マイナス5%ぐらいですか?他のアメリカやブラジルといった国とあまり変わらないぐらいダメージを受けている。(Re:Hack 「民主主義はオワコンなのか?」より)


この現象がコロナ禍特有の問題なのか調べてみると、実はそうでもないっていうことが明らかになると成田は語る。

成田:こんどは縦軸を今世紀に入ってから20年間の間に各国がどれぐらい経済成長したかっていうのに変えてみたんですよ。

資料作成:成田悠輔

実は、21世紀に入ってから民主主義は機能しなくなっていた。

成田:この長い目で見た時のコロナ禍以前(2001年~2019年)の経済へのパフォーマンスを見たら、民主主義の負の影響と民主主義の呪いっていうのは無いに違いないと思ってこれを書いてみたんですけど。そうしたら、全く同じような関係があるっていうことがわかったんです。つまり、コロナの話とは全く関係なく、20年間のパフォーマンスを見ても、民主主義的な国ほど成長できてないってことがわかったんですね。(Re:Hack 「民主主義はオワコンなのか?」より)

成田:で、80年代、90年代で同じように見てみると、実はこういう負の傾きっていうのはなくて、民主主義的な国だから成長できる、成長できないっていうのは昔はなかったんですよ。21世紀に入ってからこういう関係が生まれはじめてるんですよ。つまり、フランシス・フクヤマが「歴史の終わり」みたいなことを言ったあたりから、皮肉にも民主主義という制度のパフォーマンスというのはおかしくなった。(Re:Hack 「民主主義はオワコンなのか?」より)

「歴史の終わり」とは・・政治経済学者のフランシス・フクヤマが、国際社会において民主主義と自由経済が最終的に勝利し、それからは社会制度の発展が終結し、社会の平和と自由と安定を無期限に維持するという仮説である。

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