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『HUNTER×HUNTER』作者 冨樫義博が天才であることがわかる関係者の声・エピソードまとめ

 『HUNTER×HUNTER』作者 冨樫義博が天才であることがわかる関係者の声・エピソードや、冨樫の独特の創作法についてまとめてみた。


岡田斗司夫(オタキング・評論家)

キメラアント編は計算違いなほどよくできている

岡田:HUNTER×HUNTERのキメラアント編。特にラストにかけての王とは何か?人々の頂点に立つとは何か?人間の悪意とは何なのか?みたいな一連の話っていうのは冨樫さんの漫画家といてのポテンシャルを超えてたような気がするんですよね。(岡田斗司夫ゼミより)

岡田:もともと冨樫さんっていう漫画家は技巧派だし、天才なんですよ。天才漫画家なんですよ。どれだけ凄いかっていうのはヨークシン編やグリードアイランド編を見れば、普通の漫画家とは度外れて凄いことがよく分かるんですよね。でもキメラアント編に関しては、そこまでの冨樫さん凄い!っていう予想から、平均値から大きく超えてものすごい高すぎるんですよね。計算違いなまでによくできてしまった。(岡田斗司夫ゼミより)

山田玲司(漫画家)

 山田玲司は、冨樫義博が時代に合わせてヒットするモチーフを見つけて作品をチューニングするのが圧倒的に上手いと語っている。

山田:『HUNTER×HUNTER』は最初ポケモンみたいな感じで始まるのよ。仲間ができて、ジムに行って、ハンターという抽象的なよくわからないものになるっていう。父ちゃんと同じハンターに!ってこれRPGのスタートといっしょで。凄いのが、このあと資格試験が始まるのよ。学校内バトル。この後、『ハリー・ポッター』も『NARUTO』も『バトル・ロワイアル』もそうだし。(山田玲司のヤングサンデー 冨樫義博が読まれる理由 より)

山田:2003年にキメラアント編で「食われる人間」という時代の恐怖感、生々しさっていうのが『進撃の巨人』につながってきたり(山田玲司のヤングサンデー 冨樫義博が読まれる理由 より)

山田:びっくりするのが『選挙』やるんだよね?十二支ん編ですか?AKB全盛期だよね。それもいけんの(笑)!?っていう。(山田玲司のヤングサンデー 冨樫義博が読まれる理由 より)

動画はこちらから
冨樫義博が読まれる理由 ~ 『HUNTER×HUNTER』がなぜ騒がれるのか?山田玲司がズバリ解説 - YouTube

染宮 愛子(漫画シナリオ研究家)

 漫画シナリオ研究家の染宮は、冨樫義博の凄さは「展開の読めなさ」と「異常な密度の設定解説」にあると言う。

展開の読めなさ

『レベルE』には「あいつの場合に限ってつねに最悪のケースを想定しろ 奴は必ずその少し斜め上を行く」という台詞が出てくるが、HUNTER×HUNTERは最悪とは言わずとも斜め上の展開が来ることが多いため、その「読めなさ」を読者は楽しんでいる節がある。この状態で連載が中断すると、読者はミステリの種明かしを待つ状態になり、それぞれ考察を繰り広げて楽しむことができる。(2017年6月11日 東洋経済オンライン HUNTER×HUNTERが休載がちでも人気の理由https://toyokeizai.net/articles/-/175168?page=2より)

異常な密度の設定解説

どんなバトルマンガでも敵味方の能力や相性、技の紹介パートは欠かせないが、HUNTER×HUNTERはその設定解説が非常に細かい。明らかにそのために用意されたであろう修行シーンもあるし、ナレーションを使った世界観や技のシステム解説で紙面が埋め尽くされることもある。

例えるなら、ゲームの攻略本がマンガの中に入り込んでいるような状態だ。冨樫氏自身、ゲーム好きを公言しており、技の分類や相性設定などにさまざまなゲームの影響が見て取れるし、ゲームの中に入り込むエピソードが展開された際は作中で攻略本顔負けのデータ解説が行われた。(2017年6月11日 東洋経済オンライン HUNTER×HUNTERが休載がちでも人気の理由https://toyokeizai.net/articles/-/175168?page=2より)

岸本斉史(漫画家)


 『NARUTO』で知られる漫画家 岸本斉史は、冨樫との対談で『HUNTER×HUNTER』をこう評している。

週刊連載の中であれを作るのは化け物

岸本:『ハンター』のグリードアイランド編も、カードのやつスゴく面白かったですね。

冨樫:そうそれ1回やっちゃったから、実はもうカードバトルってのは、僕の中で一度昇華しているんだけど・・・。

岸本:あれすごかったですよね、きっちりルール決めて。週刊連載の中であれを作るって、化け物だなって思いました。新しかった。(ジャンプGIGA対談より)

『呪術廻戦』に大きな影響を与えている

 『呪術廻戦』の作者である芥見下々は『BLEACH』の影響を受けたと語っていることが多いのだが、『BLEACH』の作者、久保帯人との対談で「ウソつけ、本当は冨樫さんの影響だろ」と言われている。

茶見:ちゃんとお話するのは今回が初めてですが、一度「ジャンプ展」でご挨拶させて頂きました。

久保:軽くね。その時『BLEACH』に影響を受けて「マンガを始めたんです」って言ってくれたんだけど、「いや、冨樫さんだろ」と返したのが最初かな(笑)(呪術廻戦公式ファンブックより)

天才 冨樫義博の創作法

 『HUNTER×HUNTER』がいくら休載を繰り返してもファンが離れないのはその「展開の読めなさ」にある。冨樫は話作りのセオリーはあるものの、意識的に常に結末の見えない方向に話を進めてきたという。
 なぜ、冨樫はそんな作劇ができるのか?『NARUTO』の作者である岸本斉史との対談でこう語っている。

結局は漫画にしろ小説にしろ「読書量」

冨樫:じゃあその「勘」を作った土台って何だって話になるんですけど、結局は漫画にしろ小説にしろ「読書量」という話で。名作も駄作もたくさん読んだからこそ、既出アイデアのアレンジや、逆張りもできるので、選択肢が増やせる。ストーリーだけではなく、話を戻すと、キャラの設定にしたってそうだと思います。(ジャンプGIGA対談より)

冨樫:何かのプロになるための練習時間は、だいたい1万時間と言うじゃないですか。卓球の福原愛選手はメダルを狙うには3万時間だ、とかいう話もあって。でもね、漫画をずーっと読んできた人って、実はとっくに、その時間を超えていたりするんです、専門家にでもなれる読書量ですよ。(ジャンプGIGA対談より)

 冨樫は『黒子のバスケ』作者、藤巻忠俊との対談でも自身の独特の創作法を語っている。ちなみに藤巻が大きな影響を受けた冨樫にダメ元で編集部介してオファーしたら実現した奇跡の対談ということらしい。

自分の絵を持たない

藤巻:冨樫先生は、絵で気を付けている部分やこだわる部分などはありますか?

冨樫:うーん、特にないですね。強いて言えば『自分の絵を持たない』ことでしょうか。その時に描いているシリーズを一番活かせる絵柄に、そと都度近づけるようにしています。で、作品が変われば当然絵も変えていく。(冨樫義博×藤巻忠俊 『キセキの対談』より)

あえて『縛り』を設けることで自分にブレーキをかける

冨樫:あとは『縛り』ですかね。『HH』も、最初の頃はスクリーントーンを使わないようにしてました。色々大変になってきたので、次第にトーンも使うようになりましたが。

藤巻:なぜ『縛り』を?

冨樫:ぶれるんですよね。縛りがないと。その週に観た映画なりが面白いと、試してみたくなる。だから、ブレーキをかけるという意味もあります。(冨樫義博×藤巻忠俊 『キセキの対談』より)

こだわりは喜怒哀楽の入り混じった微妙な表情の描き方

藤巻:僕が冨樫先生の描くキャラの表情を見てハッとさせられるのが口角なんですよ。クラピカとかちょいちょいあるんですが、口角が上がっているか、下がっているか微妙な位置にあるので、笑っているようにも見えるし無表情にも見える。あれは意図的なんですか?

冨樫:おそらく意図的ですね。アルカイックスマイルというんですが、喜怒哀楽の入り混じった微妙な表情の描き方はこだわりを持っています。口角はその表情を描くには一番やりやすい部位なんですよ。

藤巻:自分も表情には気を使うようにしています、記号的なパーツで喜怒哀楽を表現しないように、同じ顔は2度と描かないくらいの気持ちでやってます。でも意識しすぎると変な顔になったり、感情が表に出すぎてしまったり、難しいです。(冨樫義博×藤巻忠俊 『キセキの対談』より)

 
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 『HUNTER×HUNTER』を超える冨樫義博最大の傑作と呼ばれる『レベルE』はこちらから上下巻しかないので読みやすいです。



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