NHK党 立花孝志はいったい何がしたいのか?思想と戦略まとめ

 マツコ・デラックスを脅迫したり、素人を私人逮捕したりと、ガーシーを議員にしたりと、あらゆるところで事件を起こしまくるNHK党 立花孝志はいったい何がしたいのか?なぜそこまでNHKを執拗に攻撃するのか?背景をまとめてみた。

立花孝志の経歴

 1967年大阪府生まれ、高校卒業後にNHKへ入局。経理業務を担っていた立花は、会社命令で裏金づくりを担当させられることに。その後、NHKで起きた、あるスキャンダルで会社に愛想を尽かし、退職。NHKをぶっ壊すための活動を開始する。

なぜNHKをぶっ壊したいのか?


 立花がNHKをぶっ壊したい理由は局員時代に体験した自社の闇にある。経理業務を任されていた立花は、会社命令でNHKの裏金をつくらされていたのだ。

 裏金とは、もちろん立花自身が横領するものではなく、領収書がとれない取材や会長命令の突発的な業務の際に公式に使われてきたのだという。
 
 そんな立花が「NHKをぶっ壊す」ことを決めたのは、2004年に起きた紅白プロデューサーの2億横領を調査した時のことだ。

NHK紅白プロデューサーの不祥事 週刊文春記事より


 自身が行っていた会社命令での裏金ではなく、ただ純粋に私利私欲のために2億円近くのキックバックをさせている社員が何人もいることを知った立花。

 立花は国民へ不祥事すべてを明らかにして、真摯に謝罪するべきだと上司へ訴えるも、文春にスッパぬかれた紅白のプロデューサー以外は全て隠蔽すると言われたのだ。

立花:内部で調べたら、10人ぐらいの人が横領やってて全部で20億ぐらいやってたわけですよ。それをやっぱり公表するべきじゃないですか!でもそれはNHKっていう組織がすごい悪いことしてるようになるから、文春にばれたこの人間だけを生贄にしようってことになって、それおかしいんじゃないのって思いながら、ウジウジしてた。(街録チャンネル2021年11月7日より)

 こうしてNHKに失望した立花は鬱病となり、週刊誌に実名顔出しでの内部告発をして依頼退職、NHKをぶっ壊すための活動を始めることとなる。鬱病を患っていた時のことを立花はこう語っている。

立花:鬱病って気分変えるといいとか言われるんですけど、心がしんどいと体自体もしんどいんですよ。心臓がバクバク動くから動いてなくてもしんどいです。背中が痛いとか熱も出て。だから半年ぐらいじっとしてましたね。(街録チャンネル2021年11月7日より)

 立花孝志がNHKをぶっ壊したい理由の詳細についてはこちらの記事から
fc0373.hatenablog.com

なぜ、ふざけたことばかりするのか?


 政見放送で、「不倫路上カー○ックス」と連呼したり、令和新選組の山本太郎と同姓同名の候補者を大量に擁立する狙いは一体なんなのか?たかまつななのYouTubeチャンネルにて、立花は真意を語っている。

選挙でクソ真面目なことを言っても、みんな通り過ぎていくだけ

立花:本来はNHKの元職員としてね、NHKが愛されるように、ほぼ全ての国民に愛されるようになってほしいというのが最後の目的ではありますけど。少なくともNHKの被害者をゼロにするということ自分が生きている間にできることってそれぐらいかなと思っているので。それ以外のことについては、それをするための付録とかおまけみたいなものですけどね。

たかまつ:NHKをぶっ壊すっていう標語とか、選挙の時に目立たれる行動を取るのとかも、一種の注目してもらうための策略としてやってる感じなんですか?

立花:そうですね。僕は2005年に週刊文春に内部告発をし、クソ真面目な路線でやってきたんですけども例えば選挙でクソ真面目なことを言っても、誰も見てくれないんですよ。通り過ぎていくだけなんですよ。ところがある市議会議員の候補者が「不倫路上カー○ックス」ということを言ったら、多くの人が立ち止まってネット上も多くの人が見ることに気づいちゃったんですよね。(2022年6月27日 たかまつななチャンネル「民主主義をバカにしてませんか?」より)

 立花は自身の人生をかけた週刊文春への暴露で世の中が変わらなかったことに絶望して、「真面目なことを真面目に言う」のではダメだと悟った。
 
 マツコ・デラックスを脅迫したり、素人を私人逮捕したり、政見放送で「不倫路上カー○ックス」と連呼したりと、どうみても、ふざけたことばかりするのは、自身の思想を伝えるためなのである。この手法を立花はこう語っている。

世の中が関心のあることと、こちらが伝えたい重要なことをうまくミックスする

立花:世の中の人ってこういうことが好きなんだ!って。であれば、関心のあることと、こちらが伝えたい重要なことをうまくミックスすることによって届けると。ポテトチップス売りたければ、プロ野球選手のカードを付けるみたいな。(2022年6月27日 たかまつななチャンネル「民主主義をバカにしてませんか?」より)


 立花孝志がマツコ・デラックスを脅迫した深い理由はこちらから
fc0373.hatenablog.com


選挙と政治の分離

 立花孝志は、「政治と選挙の分離」をテーマに掲げ活動を展開している。読んで字のごとく、政治(立法)と選挙をそれぞれ得意な人間が行うことで分離させることで、選挙や政治を新たにハックし直すことである。
 ホリエモンは、2019年に立花孝志が参議院議員を突如辞職してNHK党の浜田議員を繰り上げて、議員としたことを、「政治と選挙の分離」を自ら体現した出来事だと賞賛している。

堀江:政治と選挙は一体になって分離するものではないという頭の人たち、古くからいますけど、国民から支持を受けて投票した人に失礼だ!なんて言ってるバカな新聞社の役員とかいますけど、それは完全に間違いで。N国党を支持している人たちって、立花さんのやり方とかわかってると思うんですよね。実はN国党、議席を失いません。2位の浜田さんという人が、繰り上がりで当選するので。(ホリエモンチャンネルより)

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