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神の視点と日常の視点を合わせ持つ天才漫画家 さくらももこの凄さについて

 神の視点と日常の視点を合わせ持つと評される天才漫画家 さくらももこの凄さについてまとめてみた。


ビートたけし

 さくらももこと親交があったビートたけしは、「シニカルさやブラックユーモアが自分と似ている」と賛称している。

「さくらさんと話した中で、よく覚えているのが確かお祖父さんの亡くなった時のことだよ。お祖父さんは亡くなる時に口をポカーンと開けたまま死んじゃって、それを隠すためにほっかむりみたいなのを頭に巻いて納棺したんだって。本当は白いさらしの布がよかったんだけど、見つからないからしかたなく“祭”と赤い字で書かれた手ぬぐいで代用したんだよな。

 それをさくらさんは「ドジョウすくいの人みたいだった」なんて言ってさ。「今にもクネクネ踊り出すかと思って、あたしゃ笑いを堪えるのが大変だったんだから」ってね。

 芸人ならまだしも、女の人が自分の身内をそういう風に引いた目線で見たり、話したりすることはなかなかできないよね。結局、そういうシニカルさというか、ブラックユーモアみたいなセンスがオイラと似ているのかもしれない」(ビートたけし『「さみしさ」の研究』小学館新書より)

いとうせいこう


 いとうせいこうは、編集者時代に『ちびまる子ちゃん』を読み、さくらももこの圧倒的才能を目の当たりにして、さくらの他の作品を週刊誌に売り込んだのだという。

腰が抜けるほどの圧倒的な才能

あの頃、「この才能を『ちびまる子ちゃん』だけでほのぼの終わらせるわけにいかない」と週刊スピリッツの江上さんに売り込んで別作品を掲載させてもらったんだけど、出来上がってきたのが『神のちから』で、俺の想像の10倍ぐらいのそのナンセンスぶりにほんと腰抜けた。(いとうせいこうのTwitterより)


吉本ばなな

 大ベストセラー『キッチン』で知られ、多くの作品が30カ国で訳されている小説家の吉本ばななは、若い頃に自分と同い年で爆発的なヒットを飛ばしたさくらももこと雑誌の対談で出会ったのだという。若くして大ヒットを飛ばした二人は、すぐに親友となり、自分たちの恐ろしい世間での大ブームの中を二人で手をつなぎ駆け抜けたと言う。
 そんな吉本は、さくらももこの作品をこう評している。

ヨーロッパの香りがする独自の色彩感覚と、研ぎ澄まされた線

ももちゃんの絵は、一見子どもの絵みたいなのであなどられがちですが、彼女はかけねなく天才でした。

ヨーロッパの香りがする独自の色彩感覚と、研ぎ澄まされた線。

彼女がカラー原稿を描くところを見ていると、確信を持って色をつけていて、まるで魔法のようでした。そしてすごいことに最後の最後まで、彼女はどんどん絵がうまくなっていきました。(2018年11月16日 アメーバブログ 吉本ばななより)

円堂都司昭(文芸・音楽評論家)

 文芸・音楽評論家の円堂都司昭は、さくらももこ作品の凄さは、視点の置き方のダイナミックさにこそあると語っている。

世界という大局的な視点から日常の視点への動かし方

彼女の創作では視点のおきかた、動かしかたが大きな役割を果たしていた。例えば、子ども時代を回想したエッセイ集『まる子だった』に収録された「大地震の噂」。そこでは、東海沖地震への不安でクラス全員が憂鬱になったことが語られる。大人になってからも心配はなくならず、どうかやたらと壊さないでくださいと地球にお願いし、いや、お願いするなら地球を壊す兵器をたくさん持っている人間のほうがちゃんとせねば、などと話が大きくなっていく。なのに、今の一番の心配は、飼っているカメが下痢気味で尻が汚いことだと落とす。大局的な視点に立ったかと思うと、ちまちました日常の視点にいきなり戻る。それが、おかしい。

ラリー遠田(お笑い評論家)

 お笑い評論家のラリー遠田は、『ちびまる子ちゃん』の凄さは、吹き出しの外に誰のセリフでもない「ツッコミ」を描いたことにあると語っている。

この漫画の演出手法として画期的だったのが、ナレーションによるツッコミを導入したことだ。登場人物が何かを言った後に、その吹き出しの外に誰の台詞でもない文字が出てくることがある。漫画が始まった当初は、このナレーションは作者自身が子供時代の自分の分身であるまる子にツッコミをいれる役割を果たしていた。だが、回を重ねるにつれてその色は薄れていき、具体的な実体を持たない神の目線からナレーションの言葉が出てくようになった。(2018年9月1日AERA dotより)

高校時代に描いたエッセイが「現代の清少納言」と評される

 さくらももこは、高校時代に担任から指示され模擬テストで書いたエッセイが、採点者から「現代の清少納言のようだ」と、とてつもない評価を得られたことが伝説として知られている。
 下記は、そのエピソードをさくら自身が描いた漫画である。

 いとうせいこうが腰をぬかすほどナンセンスの極みだった作品『神のちから』はこちら

 ゆるくて哲学的で浅そうで深すぎると話題の『COJI-COJI(コジコジ)』はこちら

 


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