各界の著名人が絶賛する伝説の漫画 新井英樹『ザ・ワールド・イズ・マイン』の凄さまとめ

 伝説の漫画と呼ばれる新井英樹『ザ・ワールド・イズ・マイン』について、各界の著名人が絶賛するコメントをまとめてみた。

くるり岸田繁


 くるり岸田繁は、本作に大きな影響を受け、本作と同名のアルバム『THE WORLD IS MINE』をリリースしている。

ワールド・イズ・マインを知らない子供達へ。世界の残酷さの裏側を覗いてみろ。「世界」という文字が透けて見えるような素敵な場所がある。

阿部和重(小説家)

これは、壮絶なまでに徹底した描写の追求によって「世界」の連続性を描き出す極めて倫理的な作品である。

伊坂幸太郎(小説家)

残酷さに震えてしまう。90年代に生まれた、素晴らしい文学の一つだと思います。

松尾スズキ(劇作家)

セリフが凄い。劇作家としてこのセリフに負けたくない。しかし新井英樹は絵までが凄いのだ!!

呉智英(評論家)

この「凶悪な神話」を読むと現実のちっちゃな暴力衝動も消えてしまうだろう。

一見無目的な殺戮と暴力、怪獣の出現、きわめて現実主義的な政治家...途方もない設定で、それぞれの要素がバラバラに飛散しそうになるのを一つのドラマにまとめあげる力量がすばらしい。求心的な価値が見出しえない現代に問いかけるものは大きい。(手塚治虫文化賞 選考時コメントより)

深作欣二(映画監督)

「ザ・ワールド・イズ・マイン」という漫画があってね。それを映画にしたいんだなあ。ちょっと金がかかりすぎるけど。

町山智浩(映画評論家)

「火の鳥」「デビルマン」「時計仕掛けのオレンジ」そして「ザワールドイズマイン」。人類を殺したいほど愛した者だけが達しうる善悪の彼岸!

岡田斗司夫

岡田:一貫してトシもモンも両方とも、女性みたいなものに出会って堕落する、みたいな話でしょ、言ってしまえば。

大月そう。その通り。

岡田イブがまず悪魔に誘惑されて、イブがアダムに林檎勧めてそれで堕落するっていうやつをやってるから、かなり忠実なキリスト教の神話の再現やろうとしてるんですよ(BSマンガ夜話より)

大月隆寛(民俗学者)

“作り物”がやりたかったんです

大月:どれだけ強く読者を内面に引き込んで、リアリティーを現前化させるか。そのことによって、もうこれ、大ぼらな話なんですからね。もうまるっきり虚構のフィクションの極みなんですよ。それを、現実よりも強いものだという提示の仕方をしたかったっていうのがたぶん、この人の意図だったろうと思います
夏目「そう作り物をやるためにリアルが必要だった。作り物をやるために本当に地べた這うようなリアルが、彼にとっては必要だったんで、それは何で必要だったかというとたぶん僕はやっぱり’95年以降の現象だからだと思うんだよね(BSマンガ夜話より)

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