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新海誠が手掛けた国民的映画『すずめの戸締まり』 考察まとめ

 新海誠が得意の恋愛要素を薄めて手掛けることでジブリに代わる国民的映画となりつつある『すずめの戸締まり』の 考察をまとめてみた。

すずめの戸締まり

岩戸鈴芽

 新海は映画公開時に劇場で配布された『新海誠本』の中で、主人公の名前の直接のインスピレーションはアメノウズメのミコトであると語っている。

アメノウズメノミコト

アメノウズメノミコトとは

日本芸能のルーツとされる女神。天岩戸神話で、岩戸に隠れたアマテラス大神を外に誘い出すために、アメノウズメノミコトは、岩戸の前に集まった大勢の神々の前で踊ります。次第にボルテージを上げ、やがて胸をはだけ、腰の紐をほどいて熱狂的な踊りを披露します。すると多くの神々は大きな笑いと歓声を上げ、岩戸の前は大変楽しくにぎやかな雰囲気に満ちた。その騒ぎが気になったアマテラス大神が外を除いたところ、アメノタヂカラオが手を引いて外に導いたことで世界に太陽の光が戻ったとされる。この時に披露した踊りが、今も神前で行われる神楽(かぐら)の原型とされている。(アメノウズメはどんな神さま?ご利益と神社紹介

ダイジン(要石)

 新海誠は、ダイジンというネーミングに関して「大臣」と「大神」の2つの単語から考えたと語っている。
 「大神」とは日本神話でイザナギ、イザナミの子どもである天照大神(アマテラス)やツクヨミ、スサノオを表す言葉である。

ウダイジン

 黄泉の国から帰ったイザナギが禊をした際に左目から生まれたのがアマテラス、右目から生まれたのがツクヨミとされている。つまり左目に特徴を持つウダイジン=アマテラス、右目に特徴をもつサダイジン=ツクヨミをモデルとしていると考えられるのだ。

閉じ師

新海:閉じ師という役目について、実は「裏天皇」のような役割なのではないかと考えている。表では、天皇は被災地などを慰問して祈るというお役目を行っていらっしゃる。でもその裏で、祈りの仕事をもっと具体的にこなして国を支える、裏天皇のような存在があってもいいんじゃないか。そのイメージを「閉じ師」として表現した。特に草太の祖父の羊朗さんについては、裏天皇としての品格を表現したく歌舞伎などをしていらっしゃったり、貫禄のある松本白鶴さんに演じて頂いた。(2022年11月13日二子玉川 新海誠によるティーチインより)

ミミズ

 新海誠が村上春樹作品をオマージュし続けているのは有名だが、本作では、『かえるくん、東京を救う』から物語の骨格を持ってきているようだ。今回の『ミミズ』という存在のモチーフもそうだ。

『かえるくん、東京を救う』内容

ある日、しがないサラリーマンである片桐の家に、一匹のかえるがやってきた。かえるは片桐にこう言った。「ぼくがここにやってきたのは、東京を壊滅から救うためです」壊滅とは地震のこと、死者は15万人と推定。東京を壊滅から救うために、かえるくんは、みみずくんと闘うというのです。みみずくんとは地底に住んでいる巨大なみみずのことで、腹を立てると地震を起こすというのです。かえるくんと片桐は二人で地下に潜り、みみずくんと闘って地震を阻止することに。

ミミズのビジュアルイメージ

 ミミズのビジュアルのイメージはおそらくクトゥルフ神話の神々から来ていると推測される。

クトゥルフ神話 アザトース
クトゥルフ神話 ヨグ=ソトース

 
 さらに、ミミズのビジュアルイメージは明らかに男根のメタファーであり、映画終盤の東京のシーンは、上空で暴走する男根を岩戸鈴芽が氷の要石となったイス(草太)を刺して沈静させる(抜く)という表現がされている。

常世とは

永久に変わらない神域。死後の世界でもあり、黄泉もそこにあるとされる。日本神話や古神道や神道の重要な二律する世界観の一方である。対義語としては「現世(うつしよ)」

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