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元オウム真理教 上祐史浩が語るいかにオウム真理教に入会し、麻原の洗脳から抜け出したか。

 元オウム真理教 上祐史浩が語るいかにオウム真理教に入会し、麻原の洗脳から抜け出したかについてまとめてみた。

ハフポストより

早稲田大学在学中に麻原のヨガ団体の修行に参加、不思議な体験をする

 上祐は早稲田大学在学中に「月刊ムー」で麻原がやっているヨガ団体を知り、修行に参加。かねてより神秘体験に興味があったのだと言う。

上祐:一日10時間とか厳しい修行が行われてました。他にはなかなか無い。ある意味じゃストイックというか過激というか。そういう修行でしたね。一回目に行った時はあまり手応えがなかったんですけど、2回3回と繰り返す中で、なんとなく自分なりの不思議な体験、神秘体験みたいなもをし始めたんですよね。【前編】元オウム真理教 上祐史浩/早稲田大学院からJAXA内定も麻原と出会い教団幹部に - YouTube

上祐:瞑想しながら、身体の感覚がなくなっちゃうような。不思議な色とか光とかが見える体験だとか。最終的には「クンダリニー」っていうんですけど、身体の下から上がってくるようなエネルギーの感覚だとか、そういうようなものを徐々にし始めた。【前編】元オウム真理教 上祐史浩/早稲田大学院からJAXA内定も麻原と出会い教団幹部に - YouTube

麻原には最初から認められていた

 いつ教団幹部の地位まで登りつめたのか?という質問に上祐は「自分は最初から麻原から認められていた」と語る。

上祐:最初からかなり認められていた立場だと思います。87年に出家した時もそうですね。「大師」っていうんですけど、そういうものに認められて。その時認められたのは10人もいませんでしたから、数百人の会員の中の10人くらいのスタッフの中って感じで言えば【前編】元オウム真理教 上祐史浩/早稲田大学院からJAXA内定も麻原と出会い教団幹部に - YouTube

 

1989年坂本弁護士一家殺害事件発生

記者会見をする上祐

 1989年にはオウムが起こした最初の事件である坂本弁護士一家殺害事件が発生。この事件の直前に上祐は麻原に反対する発言をしたため、石井久子とともに共謀の場から外されたた。そのためこの事件には関わっていない。
 上祐は事件の全容を知らずに教団のスポークスマンとしてそれらの事件の「もみ消し役」を麻原に命じられた。その際の発言の数々が、マスメディアで「ああいえば、上祐」と言われるきっかけとなる。

麻原のハルマゲドン思想・暴力革命

 坂本弁護士事件前後から、麻原は武力革命への思想を強めていくこととなる。当時の麻原の言説を上祐はこう語っている。

上祐:麻原が「もうすぐ終末だ、ハルマゲドンだ」「ハルマゲドンの時はキリストが現れて、それが俺だ」「それが悪い世界を支配している悪い者たちと戦うんだ」今アメリカで広がっている一種のQアノンの考えと同じように展開されて、「教団は今闇の国家権力から毒ガス攻撃を受けている」「戦いか破滅か」「滅ぼされてないためには戦うしかないんだ」っていう被害妄想で突っ込んでいったような【後編】元オウム真理教 上祐史浩/神秘体験起こす教祖 麻原彰晃/判決後も信者達と対立し… - YouTube

1992年、オウム真理教 ロシア支部へ

 麻原のイエスマンになりきれずにいた上祐は、その能力の高さゆえに麻原に重用されながらも煙たがられてた。
 麻原は上祐をロシア支部へ送り、その間教団を好き勝手にやっていたと言う。

強烈な体験をもたらす覚醒剤を力を借りた修行

オウム真理教の修行風景

 食事や睡眠を禁止して、強烈なヨガ修行を行うことで変性意識体験をもたらせることを洗脳のツールとしていたオウム真理教。
 しかし、武力革命に向かって進む93年94年の最終局面ではとうとう覚醒剤まで使用した強烈な体験をもたらす修行が行われていたという。上祐はロシアからの一時帰国時にこの修業を体験して、麻原への帰依を深めることとなった。

上祐:なんかそれを(覚醒剤を)飲んで、経験者は「これは」と思うかもしれませんけど、あまり経験してない者っていうのは、「変だな」と思いつつも明確には認識できないし、やっぱり教祖の力なのかっていうところは否定しきれないので、その強烈な体験が強烈な盲信を形成するっていうのはあったと思う。【後編】元オウム真理教 上祐史浩/神秘体験起こす教祖 麻原彰晃/判決後も信者達と対立し… - YouTube

1995年 地下鉄サリン事件 発生

読売新聞より 地下鉄サリン事件

 地下鉄サリン事件後、麻原より教団の広報活動を行ってほしいと日本に呼び戻される。事件の全容を知らない上祐は、あらゆる疑惑を創価学会、自衛隊など国家権力の陰謀によるものだと、詭弁で徹底的に反論をおこなっていった。

逮捕前の麻原と話した最後の言葉

 上祐は麻原の逮捕前にサリン事件の実行を認める重要な証言を聞いたという。

上祐:その時は言葉をもらったっていうことより、聞いたことで重要なことがあるんですよ。「村井が殺害されたことは、社会が悪いことをやった。サリン事件は教団が悪いことをやった」これは麻原が私の前で公に彼が関与した一連の事件の内の一つを認めた。こういうことを聞いたのはオウム真理教の信者の中で私だけだと思います。【後編】元オウム真理教 上祐史浩/神秘体験起こす教祖 麻原彰晃/判決後も信者達と対立し… - YouTube

 スポークスマンとして教団と麻原を守り続けた上祐だったが、1995年の麻原逮捕後、どう生きていけばよいのか全くわからなくなってしまったと言う。

上祐:その時は麻原を守ることで一生懸命やってましたから。かなりの焦りみたいなのはあったんですけど。焦りがあったのは逮捕当日までで、逮捕後は「この後どうするんだろう?」ってなって。「どういう世界観で生きていけばいんだろう?」っていうのは第一にあった。【後編】元オウム真理教 上祐史浩/神秘体験起こす教祖 麻原彰晃/判決後も信者達と対立し… - YouTube

自身の逮捕後、刑務所でロジカルに麻原の洗脳から解ける

 ロシア支部に赴任しいていた上祐を坂本弁護士事件や地下鉄サリン事件の実行犯として起訴はできない。そんな中、警察は教団の土地取得をめぐる違法行為を作り上げ、上祐を逮捕した。
 上祐は刑務所の中で、麻原の思想から抜け出すことができたという。そのきっかけは、麻原が予言していた97年のハルマゲドンが起こらなかったからだと言う。

起きなかったハルマゲドン

上祐:きっかけはやっぱり麻原が予言をしていたハルマゲドンが起こる97年になっても、それが起こらないし。99年になっても起こらないし。そこで、「これは、違うんだろう」と自分なりに考えて思った。【後編】元オウム真理教 上祐史浩/神秘体験起こす教祖 麻原彰晃/判決後も信者達と対立し… - YouTube

気づいた過去の日本の歴史との類似

 上祐は刑務所の中で瞑想するうちに、麻原の予言と、過去の日本軍の歴史の暗部が非常によく似ていることに気づいたと言う。この気づきが麻原の思想からの脱却を深めることとなった。

上祐:麻原の予言を60年マイナスすると、第二次世界大戦の歴史と非常によく重なる。97年「ハルマゲドン」、これ60年前なら「日華事変」。「99年ハルマゲドン」、これ60年前なら「第二次世界大戦ヨーロッパ戦争の始まり」、「2001年にまたハルマゲドン」っていうけど、これは「太平洋戦争の始まり」。麻原は2005年から2006年までに広島に核が落ちるって言ってたけど、それは60年マイナスすると広島原爆が実際に起きた時だと。【後編】元オウム真理教 上祐史浩/神秘体験起こす教祖 麻原彰晃/判決後も信者達と対立し… - YouTube

上祐:麻原の最後の著書を読むと、一部国粋主義者って面が見えてくる。だから過去のアメリカに対する恨み、それを今度は俺が天皇になってアメリカと戦って勝つみたいな。そういう妄想ですか?そういったものが彼の予言とか教義にあったのかなと思っていて。ハルマゲドンで戦争が起きるっていっても、その戦争の当事者が日本対アメリカっていう過激な設定なんですよ。【後編】元オウム真理教 上祐史浩/神秘体験起こす教祖 麻原彰晃/判決後も信者達と対立し… - YouTube

 上祐はこの事実に気づき、オウムとは日本の外・天からやってきた集団ではなくて、日本の歴史の暗部からやってきたものだという手触りを確かに感じ、麻原の信仰を半分抑えることができた。

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