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国民的作家となった天才 脚本家 宮藤官九郎の凄さまとめ

 『あまちゃん』や『いだてん』を経て、国民的作家となった天才 脚本家 宮藤官九郎の凄さをまとめてみた。

中森明夫(作家・評論家)

 作家・評論家であり「オタク」の名付け親でもある中森明夫は、宮藤官九郎が手がけたNHK連続テレビ小説『あまちゃん』を見て、宮藤が国民作家になったことを確信したと言う。

あまちゃん

現代の国民作家は村上春樹ではなく宮藤官九郎だ

毎日2000万人が観ている“テレビ小説”の影響力は圧倒的です。新聞の連載小説に近いものだし、司馬遼太郎でも、村上春樹でもなく、宮藤官九郎こそ現在の最大の国民作家だと思います。「国民作家の地位は、宮崎駿から宮藤官九郎へ」中森明夫が論じる『あまちゃん』の震災描写 - Real Sound|リアルサウンド

震災を描き国民作家の役割を引き受けた

中森:去年亡くなった僕のおふくろは毎日NHKの朝ドラを観ていて、夏の時期になると戦争の場面で決まって涙を流しながら自分の戦争体験を語っていました。僕は戦争を知らない世代なので、その涙の本当の意味は分かりませんでしたが、しかし東日本大震災を経験し、それが『あまちゃん』で描かれるのを観て、「こういうことだったのか」と理解ができた。これが国民作家のやることであって、その地位が宮崎駿から宮藤官九郎に移ったのではないかと思います。彼はクドカンと呼ばれて飄々とした人ですが、『あまちゃん』でそういう役割を担ったのではないかと。「国民作家の地位は、宮崎駿から宮藤官九郎へ」中森明夫が論じる『あまちゃん』の震災描写 - Real Sound|リアルサウンド

『あまちゃん』で初めて「大きな物語」を描いた

中森:これまでサブカルチャー的な若者主体のドラマの書き手だった宮藤さんにとっては、まだ傷の癒えていない震災を描くのは大変なことだったでしょうね。僕は宮藤さんをポスト・モダンの代表的なクリエイターだと思っていました。つまり、戦争、学生運動などの大きな物語ではなく、“小ネタ”をうまく描く作家だと。宮藤官九郎は初めて「大きな物語」を書いた。作家としてジャンプしたんだと思います。「国民作家の地位は、宮崎駿から宮藤官九郎へ」中森明夫が論じる『あまちゃん』の震災描写 - Real Sound|リアルサウンド

北丸雄二(ジャーナリスト・翻訳家)

 ジャーナリスト・翻訳家の北丸雄二は宮藤が手がけたNHK大河ドラマの『いだてん』をこう絶賛している。

いだてん

『いだてん』より凄い本を僕は見たことがない

(北丸雄二)あんなに……すごい本を僕は見たことがないですね。で、いろんな筋があったじゃないですか。たとえば思想から、それからあの田畑さんにつながる線。それから古今亭志ん生から五りんがいて、志ん朝につながる線。いろんな線がいろんなところで交錯しながら、時間を行ったり来たり、戻ったり……。町山智浩・宮藤官九郎・北丸雄二『いだてん』を振り返る | miyearnZZ Labo

『ポーの一族』のような時空を越えた物語

(北丸雄二)僕ね、あれを見ていて最終話を見ていた時に、『ポーの一族』を見ているような気がしたんですよ。自分がね、時空を越えてずっと生きていて。で、登場人物が時々また戻ってきて、そこにいる。僕、それに気付いた時にザワッとしました。

(宮藤官九郎)ああ、嬉しい!

(北丸雄二)あんなにすごい時空間を経た物語をね、僕はこうやってテレビで見させていただいて。タダで。本当にありがたかったですね。どうもありがとうございました(笑)。町山智浩・宮藤官九郎・北丸雄二『いだてん』を振り返る | miyearnZZ Labo

宮藤官九郎の創作論

映画『ピンポン』


宮藤:負けていく人の話だと思ったんですね。だからアクマとか2巻に出てくるどうでもいい奴(第15話)の方が感情移入しやすかったというか。(原作と)ちょっと変えたんですけど、チャイナとやる時に棄権する奴とか出して。そういう奴の方が明らかに多いですからね。読む人も映画を観る人も勝ち続けた人より途中で負けた経験をした人の方が多いでしょ?(『TVBros.』2001年第20号(9月29日〜10月12日))


宮藤:例えばチャイナと誰かをいっしょにして、(登場人物を)一人減らすことも考えたんですけど、この人も中国でボロボロになって、日本に来てまで負けるからこそ、いいわけですよ。僕、負けてる人がいなきゃ不安になってくるんですよね(中略)そいつらが陰でどうなっているのか気になっちゃうんです。(『TVBros.』2001年第20号(9月29日〜10月12日))

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