IT企業CEOから突如出家し僧侶になった小野龍光の異様な経歴・思想まとめ

 IT企業CEOから突如出家し僧侶になった小野龍光の異様な経歴・思想について、まとめてみた。

左:IT業界の番人だった小野 右:出家、何者でもない小野 gooより

小野龍光とは

熱中小学校


 LIVE配信サービス 17LIVEの元CEO。ジモティーやグルーポンの立ち上げにも投資家として携わったITバブルを駆け抜けた資本主義の番人。 
 2022年8月、終わりのない金融資本主義に嫌気が差して、インドに行き出家、「何者でもない人間」となった。

大学時代:生物学の研究者

 東京大学大学院で生物化学の研究者をしていたという小野。

小野:当時は分子発生学という学問だったんです。我々何兆個の細胞で出来上がっています。 最初1つの細胞に一つの細胞、精子と卵子が合わさって一つになって、それが2・4・8と別れていく中であるものは脳に、あるものは手に分化していく。最初にこの脳神経系を作る指令を出してる遺伝子は誰だ?といったことをやっていたのが大学時代の 研究です。(2023年3月26日 YouTube ReHacQ【成田悠輔、唖然】欲望地獄と資本主義、生きる道は?)

 生物学の研究をしながら、ドコモがリリースしたiモードに衝撃を受けたという小野。インターネットが世界を変えると確信した小野は、研究の道を捨て、IT系の世界に足を踏み入れることとなる。

IBM~サイバーエージェントグループ会社時代(2000~2008年)

小野の経歴に驚く成田 ReHacQ

サイトの収益化をしたいと思いIBM→サイバーエージェントへ

小野:研究室から、就職をするという人間がほぼいなかったので知識もなくて、とりあえず出会ったIBMという会社に入ったんです。でも、夜な夜な会社から帰って家で自分でiモードサイトを作って遊んでたんです。当然1円にも儲けにならないですし、当時でサーバー代月に5万円かかってきたんですね。これを前世の言葉で言うとマネタイズですか?収益化したいと思い、サイバーエージェントの人間にあって結果的にそのサイバーグループの会社に自分も入ることになるんです。(2023年3月26日 YouTube ReHacQ【成田悠輔、唖然】欲望地獄と資本主義、生きる道は?)


ホリエモンとサイトの収益化システムを構築

 
 小野は、サイバーグループで、iモードサイトに広告バナーを貼り、運営者に収益が入るビジネスをオン・ザ・エッヂにいたホリエモン(堀江貴文)と確立することとなる。小野は、今となっては当たり前のインターネットにおける広告収益ビジネスを日本で始めた開拓者なのだ。

小野:当時オン・ザ・エッヂにいた堀江貴文さんと2000年に立ち上げました。

成田:・・・え?サイバーとオン・ザ・エッヂが一緒に仕事をしていた時代にその中にいらしたってことですか?

小野:そうですね。私はサイバーのできあがったばかりの子会社の人間という立場でしたけど、堀江さんと一緒にミーティングを何度もしてそういった事業を立ち上げたっていう。(2023年3月26日 YouTube ReHacQ【成田悠輔、唖然】欲望地獄と資本主義、生きる道は?)

ベンチャーキャピタリスト時代(2008~2020年)

東洋経済オンライン

 小野は、2000年から2008年までサイバーエージェントトグループで働き、独立。ベンチャー企業に投資をするというベンチャーキャピタルを始めることとなる。

 そこから小野は、ベンチャー投資家としても事業者としてもIT界のど真ん中を駆け抜けることとなる。

ジモティー・グルーポン創業

小野:ベンチャーに投資をするってこともやらしていただいたんですが、自ら会社立ち上げるということも機会ありまして、ジモティーがまさに ゼロから 代表もやらせていただいて会社の登記が サービスやらドメイン登録とか。グルーポンもそうですね。 友達の廣田さんという方と2人で 立ち上げようというところからスタートし てメンバー集めたり。(2023年3月26日 YouTube ReHacQ【成田悠輔、唖然】欲望地獄と資本主義、生きる道は?)

17LIVE代表兼ベンチャーキャピタルファームの代表

小野:2017年から 2020年まで17LIVEの代表兼 ベンチャーキャピタルファームの代表って いうので2足のわらじでやらせていただいていたという経緯があります。

高橋:社会的にはライバーっていう言葉が生まれたり、SHOWROOMと競いながら、投げ銭文化が生まれたりとか色々こう社会現象とか、タレントも 17LIVEから出てきたりとか結構エンタメ界隈では相当なインパクトありましたね。(2023年3月26日 YouTube ReHacQ【成田悠輔、唖然】欲望地獄と資本主義、生きる道は?)

ある日訪れた気づきと資本主義への絶望

 IT業界の中心で大成功していた小野だったが、ある日ふと「自分は良からぬことをしているのではないか?」ということに気づいたという。

 それは自身がベンチャーキャピタリストとして行っている、金が金を生む金融資本主義の本質についてだった。

お金でお金を膨らませることの先に人としての幸せはあるのか?

小野:投資をやっていた2008年からずっと感じていた疑問というか、違和感。お金という数字で数字を膨らまし続けるというこのゲームのようなものっていうのが、果たして本当にその人類の幸せのために、どこまで役に立つんだろうかってことに対する違和感。不幸せを作ってしまって るっていうのもすごく感じる。(2023年3月26日 YouTube ReHacQ【成田悠輔、唖然】欲望地獄と資本主義、生きる道は?)

人々を永遠のラットレースに引きずりこんでいた

小野: 端的に言うと、みんなのドーパミンを燃やし続ける永遠のラットレースをみんなに走らせ続けていて、そこで不幸な人をたくさん産む、もちろん幸せになってる人も捉え方次第なんですけど。 不幸に感じる人を結果としては 産むことに加担していたという言い方でしょうか。(2023年3月26日 YouTube ReHacQ【成田悠輔、唖然】欲望地獄と資本主義、生きる道は?)

インドに行き出家

インドで髪を剃る小野 YouTube JQ出家して世界を行く

 資本主義への絶望の中にいた小野が手に取った本が、日本人でありながらインド仏教の最高指導者となった佐々井秀嶺のノンフィクション『世界が驚くニッポンのお坊さん 佐々井秀嶺、インドに笑う』だった。

(本書の内容):わずか十畳ほどの部屋で暮らし、擦り切れた衣をまとった自称「乞食坊主」。子どもを見ると顔を綻ばせて喜ぶ心優しい小柄なお坊さんだが、その正体は電話一本で何万人もの人を動かすインド仏教の大親分。核実験が起きれば首相官邸まで乗り込み、ヒンドゥー教徒に乗っ取られた仏教遺跡を奪還するため何ヶ月も座り込みを敢行。弱い立場の人々のため、「これが武士道だ」と言ってみずからの命も惜しまず、モラルに反することには断固抗議。日本からやってきた怪僧にインド人もビックリ!である。(BOOKデータベースより)

小野:何気なく読み始めたら、もう衝撃の連続で……。自分が殺されそうになっても、徹底的に貧しい人の味方で、55年間もずっとインドでがんばっている。でも、聖人君子ではなく、俗っぽいところもあってチャーミング。インド、おもしろそうだから行こうぜ!という軽いノリが、その瞬間から、佐々井さんのいるナグプール訪問が旅の最大の目的になったんです。(2023年2月25日 文春オンライン)

 小野は、佐々井秀嶺に会うためにインドへ。そこで目にしたのは、佐々井によって道徳が根付いたナグプールの街だった。

小野 僕たちが今まで回ってきた他のインドの都市の路上はゴミだらけ。なのに、お寺のあるナグプールにはゴミがない。いつも街の人が掃除しているし、目を見てきちんと挨拶してくれるし、めちゃくちゃ親切で幸せな顔をしているんです。世界中探してもこんな都市はほかにありません。(2023年2月25日 文春オンライン)

小野:もともと、この街はかつてスラム街で犯罪も多く、最下層の奴隷カーストにさえ入れないアウトカーストの人々が暮らす貧しい場所だったと聞いています。それが佐々井さんが来てから50年かけて仏教都市に生まれ変わった。街に道徳がすみずみまで息づいているんです。(2023年2月25日 文春オンライン)

 インドをまわるうちに「佐々井さんのように自分も誰かのために生きられたら」と思うようになった小野は、頭を丸め出家することを決断する。

小野:頭を剃られている間、ものすごい幸福感に包まれるんですよ(笑)。あらゆる欲から解き放たれた気分というか。それで髪とともに、過去のキャリアをすべて捨てました。後で知ったんですが、仏教では「自分を飾らない」というのがひとつの教えで、頭を丸めることでその覚悟をするんです。(2023年2月25日 文春オンライン)

妻は激怒、「生涯108万円」の小遣いで生きていくことを決意

 「帰国したら坊主になるかも」とインドから妻にLINEをしていた小野。冗談だと思っていた妻も、頭をまるめて帰ってきた小野に衝撃をうける。小野から「仏教系の大学に2年間通ってもいいか?」と言われ、妻は激怒したという。

 小野は、財産をすべて妻に渡し自分は生涯108万円の小遣いで活動をしていくことに決めた。

小野 まず、お金に関してですが、もう自分の財産は妻に渡して、私は生涯トータルの小遣い108万円だけでやっていくことにしました。そう決めたら、心が楽になりました。札束で殴り合うような業界にいて、深夜まで毎晩、仲間と宴会をしていましたが、今は酒も一切やめて白湯を飲み、普段も節約して遠くへ行く時は飛行機など使わず国内なら夜行バスに乗り、都内はほぼ徒歩で移動しています。(2023年2月25日 文春オンライン)

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【参考記事・動画】
【成田悠輔、唖然】欲望地獄と資本主義、生きる道は?【エンタメ系IT起業家の激白】 - YouTube

https://bunshun.jp/articles/-/60825?page=6
地位もお金もあるIT起業家はなぜ“お坊さん”になったのか? 小遣いは「生涯108万円」、妻は「ふざけんな!」と激怒… | 文春オンライン