動画配信サービス『ニコニコ動画』や、日本最大の通信制高校『N高等学校』のファウンダーとして知られる川上量生。

近年あまりメディアには出てこない川上だが、関係者の中で天才と呼ばれているようだ。そんな川上量生の天才性がわかる圧倒的な実績やエピソードをまとめてみた。
川上量生の経歴・実績
『ニコニコ動画』でYouTubeのユーザー数を超え一時代を築く
ユーザー数では、YouTubeに勝っていた時代もあり、日本発、動画配信サービスの一時代を築いたニコニコ動画。
川上は事業を開始当初から、ある段階まではYouTubeに勝つことができると確信していたと言う。
YouTubeにどうやって勝つのか?川上はYouTube(Google)を『恐竜』に例えて社員にいつもこう話していたという。
川上:YouTubeは恐竜だって話をしたんですよね。でっかい恐竜って足を殴るじゃないですか?痛いっていう信号が脳につくまでめっちゃ時間かかるんですよ。でかいし神経速度ってそんなに速くないから。つまり(リスクに)気がつかないと。(2023/4/11YouTube ReHacQ‐リハック‐)
川上:外資系は基本ヘッドクォーター(本社)でしか、戦略判断できないんですよ。日本法人の社長とか決定権ほとんどなくて、そうすると『ニコ動』みたいなものが出てきた時に、それでYouTubeが世界戦略を変えるなんてことは、ありえない。だから恐竜と一緒で、こちらが一方的に殴れる期間があるんですよ 。そこの部分では勝負できるんだけど、どっかで多分潰す方法っていうのに気づくので、その段階が終わりっていうのは最初からわかっていた。(2023/4/11YouTube ReHacQ‐リハック‐)
YouTubeに「ある程度まで勝つこと」と「どこかで終わりが来ること」が最初からわかっていたという川上の天才的な慧眼がわかるエピソードである。
『ひろゆき』を世に売り出した張本人
今や日本最大のインフルエンサーとなったひろゆきだが、そんなひろゆきが世の中に出るきっかけをつくったのが川上量生なのだ。
ニコニコ動画の立ち上げメンバーとしてひろゆきを誘った川上。だが、ひろゆきは当時2ちゃんねるの訴訟を多数抱えており、給料を払っても差し押さえられる状況だった。ひろゆきは給料はいらないというが、さすがに悪いと思った川上は給料の代わりに「ひろゆきを世の中に出す」ことを考えたのだという。
川上:0円で仕事をやってもらってるし、どうやって、ひろゆきに(恩を)返したらいいんだろう?って時に思ったのは、「ひろゆきをパブリックな存在にする」っていうことが自分にできることかな?って思ったんですね。(2023/4/11YouTube ReHacQ‐リハック‐)
では、なぜ川上はひろゆきを世に売り込む価値があると感じたのか?それは川上はひろゆきと出会った時に驚いたひろゆきの独特の価値観にあったという。
お金を持っているのに、あらゆるサービスに頑なにお金を払おうとしない姿勢だったひろゆき。
川上は将来、ひろゆきのような人間が増えるだろうと考えたのだという。あらゆるサービスを無料で使いたがる人が確実に増えるし、そういう意味では、ひろゆきは「近い未来の日本人の姿だ」そう考えた川上は、ひろゆきをメディアに露出させパブリックな存在にすることが近い未来の社会にとって良いことだと考えたという。
インターネットの顔出し文化をつくりあげる
川上は、インターネット上で表現するユーザー誰もが安心してお金を稼げるために偏見を無くす、そしてネットをオープンなものにするために、ユーザーの顔出し文化をつくりだそうとしたという。
その試みは成功して、ニコニコ動画では顔出しの様々なクリエイターが生まれ、今でもYouTubeなど別のプラットフォームに移り活躍している人が多い。
川上とともに『顔出し文化』をつくりあげたひろゆきは、顔出し文化の定着について、こう語る。
ひろゆき:今じゃ顔出すの当たり前じゃないですか?昔は顔を出すのがおかしいよねって感じだったんですよ。要は、文化って社会に馴染んだ時にそれが当たり前だと思って、誰がそういう文化を作ろうとしたなんて見えなくなるんですよ。だって、それ当たり前でしょ?っていう。(2023/4/11YouTube ReHacQ‐リハック‐)
顔出し文化をつくりあげるために川上とひろゆきが何をしたのか?それは『ニコニコ動画』での人海戦術だったと言う。
ひろゆき:女の子が(顔出しで)配信やってるって分かると、スタッフとか僕とかが無料で配信するチケットをひたすら上げるとかっていうの を割と人力でやってたんですよ。(2023/4/11YouTube ReHacQ‐リハック‐)
ひろゆき:実際、コメント欄を監視をしてなんか荒れそうになったら、めっちゃ人力でコメントさらにかぶせて、褒めるみたいな。変なコメントがあるとバンバン削除するっていうのをもうスタッフ貼り付けてやったんですよ。この子は重点監視対象で、嫌な思いをして顔出しをやめてしまったら困るからっていうので。(2023/4/11YouTube ReHacQ‐リハック‐)
川上とひろゆきは、人海戦術で監視と強制的なコメント削除を行い、顔出しの配信者を守り続けることで、文化を徐々に定着させたのだ。
それが今や当たり前の文化として社会に定着して、YouTuberなどの顔出しが当たり前のこととして許容されている。
川上の天才的変人エピソード
ここでは、川上量生の天才性がわかるエピソードや独特の考え方について、まとめてみた。
ガーシーに憧れている
川上はガーシーに脅されたにも関わらず、ガーシーを「かっこいい」と憧れの対象で見ていることを明かしている。
川上がガーシーから脅された経緯はこんな流れだ。ニコニコ動画の「流れるコメント」や「ブロマガ機能」で特許をめぐり、川上はFC2動画を提訴。FC2動画のファウンダー高橋氏は、ガーシーの親友のために、ガーシーが川上に「暴露するぞ!!嫌なら訴訟を取り消せ」と脅したのだ。
川上は脅されながらも、なぜガーシーに憧れたのか?川上はこう語っている。
川上:まあガーシーさんて要するに親友の高橋さんをのために僕を攻撃したわけじゃないですか?結構リスクがあって、これ明らかに恐喝でしょうみたいな方法でやって。その時に思ったの…もうちょっとね…ちょっと、かっこいいなと思ったわけですよ。ハハハハ!!!ちょっと、これは誤解を招く表現ですけど(笑)(2023/4/11YouTube ReHacQ‐リハック‐)
その後、ガーシーの親友を思う気持ちに影響を受けた川上は、長らく連絡をとっていなかった友人に電話をして、「最近どう?」など意味のない会話を繰り広げたという。
そして『ニコニコ動画』時代の盟友、ひろゆきへもフランスに出向いて会いにいったという。やはり変人である。
宮崎駿に激怒される
川上といえば、スタジオジブリでプロデューサー見習いとして働いていた頃に、宮崎駿にブチギレられたエピソードが有名だ。
2016年11月に放送されたNHKのドキュメンタリー番組「NHKスペシャル 終わらない人 宮崎駿」で、川上量生が率いるCGチームが、とにかく速く動くことを学習させた人間型のキャラクターが、頭を足のように使い奇妙に動く様を宮崎にプレゼン。
川上は、「動きの気持ち悪さ」をゾンビゲームの動きに使用できないか?と考えているとニコニコしながら語るも、宮崎は激怒した。
宮崎:これを作る人たちは痛みとかそういうものについて何も考えないでやっているでしょう。極めて不愉快ですよね。(「NHKスペシャル 終わらない人 宮崎駿」)
宮崎:そんなに気持ち悪いものをやりたいなら勝手にやってればいいだけで、僕はこれを自分たちの仕事とつなげたいとは全然思いません。極めて何か生命に対する侮辱を感じます(「NHKスペシャル 終わらない人 宮崎駿」)
川上は、宮崎駿に正面からぶった切られ、呆然と立ち尽くすのみだった。
意味のないノリの会話ができない
川上は、ホリエモン(堀江貴文)との対談で、意味のないノリの会話が全くできないことを明かしている。
川上:なんかノリの会話をする人っていうるじゃないですか?あれ、どうやってやっていいのか、わかんなくて。まあ、あれ考えてやっている時点でできないんですけど。
堀江:あれは、だから卓球とかでラリーをやってるみたいな感じなんですよ。ボール来たら打ち返します、みたいな。だから会話には全く意味ないんすよ。(2022/5/13 YouTube ホリエモンチャンネル 川上量生×堀江貴文)