園子温が生温く感じる、三池崇史の狂気パパとしたことある? こんな異常なテロップで始まる三池崇史監督の『ビジターQ』。いままで古今東西いろんな映画を観てきたが、こんな異常な作品は初めてだ。三池ブラボー!よくやった!あなたはやっぱり変態だ!そし…
太田光と町山智浩の関係には昔から気になっていた。というのも町山さんの『底抜け合衆国』の帯の太田光のコメントを見たからだ。あれ?もともと知り合いだったのかな?と そんな謎が解けたのが爆笑問題の日曜サンデーのコーナー赤坂応接間でのことだ。なんと…
あの『20世紀少年』の作者である浦沢直樹が怪物的傑作と言い放ったいましろたかしの『デメキング』。 このマンガ途中まではすっごい面白い。 舞台は1969年(昭和44年)瀬戸内安芸ノ浜市。テレビは安保闘争や大阪万博の開催という祭りの異様な熱狂を映し出し…
内田樹さんの『映画の構造分析』読了。なかなか面白い本だった。この本、映画批評の本なのだと勘違いして手にとったのだが、それは著者のまえがきで否定される。「これは映画批評(のような)本ですが、映画批評の本ではありません」じゃあ、何なんだよ?とい…
園子温監督の『エクステ』を観た。園子温映画でもかなりマイナーな作品と思われるが、出ている役者は栗山千明に大杉漣と意外に超メジャーなのだ。 なんかAKIRAっぽい(笑) 邦画への批判精神炸裂 「あら、これはこれは昨日もやっぱりカットの練習を徹夜で頑…
先日『ブレードランナー』ファイナルカット版を鑑賞。これで3度目の鑑賞だけどやっぱり凄かった。何が凄いってそのマイナー臭というかカルトっぽさというか。 ストーリーはすごく単純。2019年地球は荒廃し、人類は宇宙の開拓のために人造人間レプリカントを…
笑笑笑燃燃燃暴力暴力暴力殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺。タランティーノ監督作『ジャンゴ』はそんな映画であった。 クエンティン・タランティーノが監督・脚本を手がけるウェスタン。南北戦争直前の1858年、アメリカ南部。黒人奴隷…
DVDにて再見、やっぱり良い映画でしたよ。 とにかく神木隆之介演じる前田君ね。原作からの改変として、好きな監督が岩井俊二からジョージ・A・ロメロに、読む雑誌はキネ旬から映画秘宝へとw 魅力的すぎるだろ!前田くん!ぼくのフェイバリットシーンが、前田…
ウォン・カーウァイの『天使の涙』を再見。やっぱり僕にとって最高の映画だ。 そもそも僕がウォン・カーウァイを知ったきっかけは『恋する惑星』を賞賛するタランティーノの言葉だった。 個人的分析によると、僕はこの映画を愛している。僕は自分が泣いてい…
昨日、ウェスアンダーソン監督の『ムーンライズキングダム』を観に行った。相変わらず綿密に作り上げられた絵本のような世界観に大満足。しかし、ひとたび世界観やギャグを取り除いて考えると、そこに残るのは「この世界と相容れない人の苦悩」であり、「基…
園子温。僕が好きな映画監督の一人である。かなりアクの強い映画を撮るので、好き嫌いがはっきり分かれる。ちなみに女の子で「園子温好き!!」って子を僕は見たことがない。つまりはそんな感じの監督。わりと国際的な評価が高い人でベルリン映画祭、ヴェネ…
【スコセッシ的瞬間とは】 マーティンスコセッシの映画に必ず出てくるモチーフが唐突な「ぶちギレ」だ。 それは大体においてデニーロ、ジョーペシが急にぶちギレ、ムカつく奴をめちゃくちゃにぶん殴ったり、メッタ刺しにする。 映画評論家の町山智浩氏はこう…
ヴィムヴェンダース監督作品で、第37回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した『パリ、テキサス』 4年間砂漠を放浪したトラヴィスが精根尽きて倒れたところからこの映画は始まる。 言葉を失った兄を保護し、家につれて帰る弟。弟に促され、トラヴィス…
B級映画の脚本家であるジョー・ギリスはスランプに陥っていた。いくら脚本書いてもボツ! そんなある日、彼は知人から借りていた車の取り立て屋から逃げる途中に豪華な屋敷に迷いこむ。 そこはサイレント映画時代のスター女優であったノーマ・デズモンドが、…
コーエン兄弟の『未来は今』を観た。メインキャストがティムロビンスにポールニューマンという当時のコーエン兄弟としては異例の予算をかけた大作だったらしい。しかし興行的には稀にみる惨敗という結果に、、、 未来は今 [DVD]出版社/メーカー: ジェネオン…