イェール大学助教 成田悠輔がおすすめする本まとめ

イェール大学助教、成田悠輔が認めておすすめする本をまとめてみた。

情報ソースはすべて明記しており、成田悠輔本人のおすすめコメントもできるだけ書き起こしています。


デジタル

『ゴースト・ワーク』(メアリー・L・グレイ (著))

【本書の内容】

AIが人の仕事を作る世界。超高速で拡大する「ギグワーク」の最暗部をえぐる渾身のルポルタージュ。Amazon、Google、Microsoft、Uber。大企業が提供する自動化(オートメーション)されたサービスの裏側に潜む、数えきれない「見えない労働者」の存在と実情とは。(BOOKデータベースより)

【成田のおすすめコメント】

成田:AIが人間の仕事を不要にする。そんな話をよく耳にする。本当だろうか? この本は疑いを投げかける。「自動化vs人間の労働」は偽の二項対立だ、と(成田悠輔のTwitterより)

『デジタル空間とどう向き合うか』(鳥海不二夫・山本龍彦)

【本書の内容】

内容:インターネットによるデジタル空間は、私たちの生活になくてはならない存在となっている。一方で、フェイクニュースやデマの氾濫、プライバシー漏洩、炎上やハラスメントをはじめ、まったく新しい、かつ困難な課題を投げかけている。技術進歩がもたらす便益を享受しつつ、健全な情報空間をどう再構築するか。情報中毒に陥らず、「情報的健康」を実現するために、メディアやプラットフォーム運営者、情報の出し手や受け手、政府や企業は何をすべきなのか。(BOOKデータベースより)

【成田のおすすめコメント】

成田:今ではSNSはジャンクフードやドラッグの情報・コミュニケーション版であるかのようだ。解毒のための薬はどこにあるだろうか? この問いに答えるのが本書の目的だ。(2022年7月11日日経BOOKPLUShttps://bookplus.nikkei.com/atcl/column/041100040/070600009/

成田:読み終えて、二つの未解決問題が頭をもたげてくる。まず、どうすれば政府や企業に情報的健康政策を推し進めるインセンティブを与えられるのか? もう一つの問題はさらに難しい。医薬品については、健康寿命や特定の疾患の予防・治癒が目的であることが共通了解になっている。では、情報やコミュニケーションの目的は何なのだろうか? この問いは、遅くともプラトンやソクラテスの時代から人類が取り組んできた問いであって、明快な答えを出すことに数千年間失敗してきた問いである。21世紀の技術と課題はこの未解決問題を解くことができるだろうか?(2022年7月11日日経BOOKPLUShttps://bookplus.nikkei.com/atcl/column/041100040/070600009/

『コンピュータ科学者がめったに語らないこと』


【本書の内容】

MITで神に会う!――「コンピュータの神」と呼ばれる最高のコンピュータ科学者・ クヌースがMITで語る信仰と超難問のソリューション想像もできない驚きの連続講義とパネルディスカッションが、コンピュータ科学の聖 地の一つMITで展開される!?(BOOKデータべースより)

【成田のおすすめコメント】

当時、高校3年の成田悠輔が中学生の弟修造におすすめした本

社会

『銃・病原菌・鉄』(ジャレド・ダイアモンド)

【本書の内容】

五つの大陸でなぜ人は異なる発展をとげたのか。世界の富と力はなぜ現在のように偏在するようになったのか。人類の歴史を動かしてきたものを、歴史学や考古学のみならず、分子生物学、進化生物学から地理学、文化人類学、言語学、宗教学等多様な学問領域の最新の知見を縦横に駆使することで明らかにする。まったく新しい人類史像が立ち上がってくる知的興奮の書。ピュリッツァー賞、コスモス国際賞受賞のほか、朝日新聞による「ゼロ年代の50冊」の第1位に選ばれている。(BOOKデータベースより)

 ひろゆきもホリエモンもビル・ゲイツも世界の起業家ほぼ全員が絶賛したといわれるゼロ年代最高の一冊。
【成田のおすすめコメント】
分厚くて読むのダルいって人、本よりずっと現場感のある動画版があるよ。

 

『ウイルスの意味論』(山内一也)

【本書の内容】

内容:ウイルスとは何者か。その驚くべき生態が明らかになるたびに、この問いの答は書き替えられてきた。ウイルスは、数十億年にわたり生物と共に進化してきた「生命体」でありながら、細胞外ではまったく活動しない「物質」でもある。その多くは弱く、外界ではすぐに感染力を失って“死ぬ"。ただし条件さえ整えば、数万年間の凍結状態に置かれても、体がばらばらになってしまったとしても“復活"する。ウイルスの生と死は、生物のそれとはどこかずれている。(BOOKデータベースより)

【成田のおすすめコメント】
「言葉が追いつけないウィルスの化け物っぽさかわかる本」

『貧困の克服ーアジア発展の鍵は何か』(アマルティア・セン)

(内容)アジアで初めてノーベル経済学賞を受賞したセン博士は、日本やアジア再生の鍵は、かつての経済至上主義路線ではなく、人間中心の経済政策への転換であると力強く提唱する。国連も注目する「人間の安全保障」という概念の可能性とは何か?また、「剥奪状態」「潜在能力」「人間的発展」といったキーワードが示唆する、理想の経済政策とは?四つの講演論文を日本の一般読者向けにオリジナル編集した本書は、セン理論の入門書であるとともに、いまだに貧困、暴力、深刻な人権侵害にあえぐ人類社会を見つめなおすための必読書でもある。(「BOOK」データベースより)

【成田のおすすめコメント】

当時、高校3年の成田悠輔が中学生の弟修造におすすめした本

『狭山事件』

【本書の内容】

内容:埼玉県狭山市で16歳の女子高校生「中田善枝さん」が下校途中に行方不明になった。3日後、彼女は絞殺死体で発見された。埼玉県警と狭山署は営利誘拐殺人事件として捜査を始め、「石川一雄」という被差別部落出身の青年(当時24歳)を別件で逮捕する。この間、ズサンな見込み捜査と、不公正な裁判に世論の注目が集まり、「石川一雄」の冤罪を晴らす再審請求運動が広がっていく。(「BOOKデータベース」より)

【成田のおすすめコメント】
成田悠輔が中学生時代の弟にすすめた本。

『趣都の誕生 萌える都市アキハバラ』(森川 嘉一郎)

(内容)いつの間にかアキハバラ全体が巨大な「個室」になっている! たどり着いてしまった前代未聞の未来風景の出現を、新世代の論客が鮮やかに解き明かすまったく新しいオタク論、都市論の登場!!(「BOOK」データベースより)

【成田のおすすめコメント】

当時、高校3年の成田悠輔が中学生の弟修造におすすめした本

経済・資本主義

『21世紀の資本』(トマ・ピケティ)

(本書の内容)格差は長期的にはどのように変化してきたのか? 資本の蓄積と分配は何によって決定づけられているのか? 所得格差と経済成長は、今後どうなるのか? 18世紀にまでさかのぼる詳細なデータと、明晰な理論によって、これらの重要問題を解き明かす。格差をめぐる議論に大変革をもたらしつつある、世界的ベストセラー。(BOOKデータべースより)

【成田のおすすめコメント】
成田は、著書『22世紀の民主主義』で資本主義経済は強者は福利の力で、ますます富み、貧乏人との格差は広がり続ける原則を『21世紀の資本』など、多くの著書が明らかにしていると語っている。

成田:戦争や疫病、革命がなければ、富める者がますます富む。平時の資本主義のこの経験則を描いたものにはピケティ『21世紀の資本』からシャイデル『暴力と不平等の人類史』まで枚挙にいとまがない。(『22世紀の民主主義』)

『暴力と不平等の人類史』(ウォルター・シャイデル)

(本書の内容)[戦争]第二次大戦後の日本、250万人戦死、トップ1%の富が9割下落。[革命]毛沢東「大躍進」、4000万人以上死亡。ジニ係数の劇的改善平等化に有効だった戦争と革命は、20世紀の現象だった。21世紀の私たちはいかにして平等化を実現するのか?スタンフォード大学古代史教授が石器時代から現代まで、壮大なスケールで世界各国の不平等の歴史を描き出す。(BOOKデータべースより)

【成田のおすすめコメント】
成田は、著書『22世紀の民主主義』で資本主義経済では格差が広がり続けることを立証した本として紹介。

『組織の経済学』(ポール・ミルグロム)

(本書の内容)「補完性」をキーワードに、企業はなぜ存在するのか、企業がスタッフのモチベーションを維持しつつ個々の活動をどう調整していくかなどの本質的問題に、市場経済の理論から答えを示す。世界中のMBAで広く読み継がれ、版を重ねている比較制度分析、ノーベル経済学賞を受賞した著者による企業理論の永遠のロングセラー。(BOOKデータべースより)


【成田のおすすめコメント】
成田は著書『22世紀の民主主義』で政治家に成果報酬を導入した方が良いのか?という議論の中で、インセンティブやガバナンスの効能についての膨大な研究の蓄積があると、この本を紹介。

政策領域では、数十年以上の時間軸でしか成果を測れないため、中途半端な成果報酬の導入は害悪の方が大きいかもしれないとしている。

成田:インセンティブやガバナンスの効能と落とし穴には膨大な実践と研究の蓄積がある(22世紀の民主主義)

『非対称情報の経済学』(藪下史郎)

(内容)二〇〇一年「非対称情報下の市場経済」という経済分析の発展に対する貢献で、三人のアメリカの経済学者にノーベル経済学賞が与えられた。その一人のジョセフ・スティグリッツ・コロンビア大学教授(クリントン政権下の経済諮問委員会委員長、世界銀行の上級副総裁・チーフエコノミストを歴任)の直弟子・薮下史郎早稲田大学教授がこの「新しい経済学」をやさしく解説し、また日本経済失速の原因を明らかにする。(「BOOK」データベースより)

【成田のおすすめコメント】

当時、高校3年の成田悠輔が中学生の弟修造におすすめした本

民主主義

『一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル』(東浩紀)


【本書の内容】

民主主義は熟議を前提とする。しかし日本人は熟議が苦手と言われる。それならむしろ「空気」を技術的に可視化し、合意形成の基礎に据える新しい民主主義を構想できないか。ルソーの一般意志を大胆に翻案し、日本発の新しい政治を夢想して議論を招いた重要書。文庫オリジナルとして政治学者・宇野重規氏との対論を収載。(BOOKデータベースより)

【成田のおすすめコメント】

成田:無意識データ民主主義は「自動民主主義」や「拡張民主主義」といった構想と縁が深い。東浩紀さんなどが構想している『一般意志2.0』にも通じる部分が多い。(『22世紀の民主主義』)

『統治するのはだれか』(ロバート・A・ダール)


【本書の内容】

成田:ほとんどすべての成人が投票はするが、知識、富、社会的地位、役職への接近および他の資源は不平等にしか配分されていない政治制度にあっては、誰が実際に統治しているのだろうか。」2年間の予備研究と、さらに2年間の市民面接を始めとする追跡調査に続く資料の集計、分析―慎重にして忍耐強い作業は、やがて当初の目的をかなえて余りある豊富な情報をもたらした(BOOKデータベースより)

【成田のおすすめコメント】

成田:競争性を強調するシュンペーターにとって、民主主義は権力者に緊張を与え政治・立法・行政的意思決定の質を保つための手段だった。質を上げるための手段としての民主主義を、それ自体で価値のある目的・理念としての民主主義に引き戻したのがアメリカの政治学者、ロバート・ダールだ。(『22世紀の民主主義』)

『資本主義、社会主義、民主主義』(ヨーゼフ・シュンペーター)

【本書の内容】

本書は、ノンフィクションの世界に聳え立つ二〇世紀の金字塔です。著者のヨーゼフ・シュンペーターは主に経済学者として活躍しましたが、本書は決して一つの領域に収まるものではありません。従来の垣根を越えて、経済学、歴史学、政治学、社会学、哲学、法学、ビジネスの世界を自在に行き交います。シュンペーターと同世代の思想家で、これほど膨大な知識を融合して、このような一つの独創的な世界に統合する訓練を受けた人は――そしてそれを実現できた人は――極めて稀でした。(BOOKデータベースより)

【成田のおすすめコメント】

成田:望ましい民主主義の特性として競争性を析出した(『22世紀の民主主義』)

『ラディカル・マーケット』(エリック・A・ボズナー)


【本書の内容】

既得権をなくす! 独占を壊す!自由な社会をどうつくるか?若き天才経済学者が描く、資本主義と民主主義の未来!支配なき公正な世界のデザインとは?富裕層による富の独占、膠着した民主主義、巨大企業によるデータ搾取……21世紀初頭の難題を解決する、まったく新しいビジョン!(BOOKデータベース)

【成田のおすすめコメント】

成田:富裕層による富の独占、膠着した民主主義、巨大企業によるデータ搾取。21世紀初頭の難題を解決するまったく新しいビジョンを提唱。(『22世紀の民主主義』)

『民主主義の死に方』(スティーブン・レビツキー)


【本書の内容】

司法を抱き込み、メディアを黙らせ、憲法を変える――。「合法的な独裁化」が、世界中で静かに進む。米ハーバードの第一線の研究者が、民主主義の現在と未来を明らかにした全米ベストセラー、待望の邦訳。(BOOKデータベースより)

【成田のおすすめコメント】

成田:民主主義の敗北に次ぐ敗北。21世紀の21年間が与える印象だ。『民主主義の死に方』『民主主義の壊れ方』『権威主義の魅惑:民主政治の黄昏』といった本が、ふだんは控え目な見出ししか付けたがらない一流学者たちによって次々と英語圏で出版されたこともこの印象を強めている。(『22世紀の民主主義』)

『国家はなぜ衰退するのか』(ダロン・アセモグル)


【本書の内容】

世界にはなぜ豊かな国と貧しい国が存在するのか?ノーベル経済学賞の歴代受賞者が絶賛する全米ベストセラー!上記の問いに答える鍵は、地理でも、気候でも、文化でも、あるいは為政者の無知でもない。問題なのは政治・経済上の「制度」なのだ。(BOOKデータベース)


【成田のおすすめコメント】

成田:中世から20世紀までの数百年間の経済成長には民主主義的な政治制度がいい影響を与えたことを示す様々な研究がある

『多数決を疑う』(坂井豊貴)

【本書の内容】

選挙の正統性が保たれないとき,統治の根幹が揺らぎはじめる.選挙制度の欠陥と綻びが露呈する現在の日本.多数決は本当に国民の意思を適切に反映しているのか? 本書では社会的選択理論の視点から,人びとの意思をよりよく集約できる選び方について考える.多数決に代わるルールは,果たしてあるのだろうか(BOOKデータベース)

【成田のおすすめコメント】
成田:広く使われている多数決には実は『票の割れに弱い』など多くの欠点があるという発見がある。多数決の欠点を乗り越える選挙制度も考案されてきた

政治

『小池百合子 権力に憑かれた女』(和田泰明)

【本書の内容】

内容:「絶対に失敗を認めない」「最も力がある男に寄り添ってきた。いわば"時代と寝た"女性」「いかに自分がテレビによく映るかばかり考えていた」「文化祭の実行委員はできても、生徒会長はできない女性なんだ」これが、リーダーなのかこれが、政治なのか「週刊文春」記者が徹底取材で明らかにする彼女の本質(BOOKデータべース)

成田:献本いただいた週刊文春発のこの本、書き出しの100万再生エピソードから切れ味抜群。しかしこれだけみんなが粘着したくなる底無し沼のようなコンテンツ力、政治家の鏡という気がする(成田悠輔のTwitterより)

『独立国家のつくりかた』(坂口恭平)

【本書の内容】

内容:現政府に文句があるなら、勝手につくっちゃえばいい! 東日本大震災後に熊本に新政府を設立し、初代内閣総理大臣に就任した男が明かす、いまを生きのびるための技術とは? 何も壊す必要などない。ただ、あらゆる常識を根底から疑い、歩きかたを変えてみる。視点を変えてみる。そして、思考しつづける。それだけで世界はまったく別の相貌を見せ始める。ここには希望しかない!(BOOKデータベースより)

 成田悠輔がクーリエ・ジャポン(2022年5月)で推薦した図書。
【成田のおすすめコメント】

成田:「何かを「変える」ことが革命なのではない。むしろ、革命がすでに起きていることを、思考の転換によって見つけ出すことができる。それは「変える」というよりも「拡げる」方法論である。生き方は無数にあるということを気付く技術」だという気づきからはじまる「独立国家のつくりかた」には、天下国家の政治の話も経済の話も外交の話も出てこない。トップダウンの国家変革より、隣のおっさんの生態観察からボトムアップの国家工作を目指す唯一無二の書。(クーリエ・ジャポン2022年5月より)

『本当に君は総理大臣になれないのか』(小川淳也)

【本書の内容】

内容:――はじめに一つだけ確認しておきます。政治家の本にありがちな、馴れ合い、お世辞やお追従の満載、予定調和型のインタビューにするつもりは一切ありません。小川さんにとって答えづらいところもあるかもしれませんが、あとで活字になったゲラを見て「ここは都合が悪いからカットしてほしい」と言われてもお断りします。つまり完全な「ガチンコ」の取材なのですが、そのような条件でもよろしいですか?
小川 結構です。すべておまかせします。(本書より)(BOOKデータベースより)


成田悠輔がクーリエ・ジャポン(2022年5月)で推薦した図書。映画化もされ、映画評論家の町山智浩氏や、脚本家の宮藤官九郎も激賞している。

【成田のおすすめコメント】

成田:地盤・看板・カバンのない平民はなぜ総理大臣になれないのか? みじめに体を張って答えを示すのが小川淳也さんだ。平民であるにもかかわらず総理になれた菅義偉や田中角栄との違いを考えることで、「なぜ総理大臣になれないのか?」という問いの本質が見えてくるかもしれない。(クーリエ・ジャポン2022年5月より)

『革命論集』(アントニオ・グラムシ)

【本書の内容】

内容:稀代の革命家アントニオ・グラムシ(1891-1937年)が1914年10月から逮捕・収監される直前の1926年10月に残した論考群。イタリア共産党結成に参加し、逮捕状を出されながらもムッソリーニのファシスト政権と対決し続けたグラムシは執筆活動でも戦闘を展開した。のちの「獄中ノート」に結実する独自の思想の土壌を形成する時期の論考を精選・収録した本書は、その大部分が本邦初訳となる第一級の文献である。(BOOKデータベースより)

 成田悠輔がクーリエ・ジャポン(2022年5月)で推薦した図書。
【成田のおすすめコメント】

成田:アントニオ・グラムシは抵抗者の側から国家を見た。戦前イタリアで誕生したムッソリーニ独裁政権への反政府運動を主導し、獄中で死んだグラムシは「認識においては悲観的に、意志においては楽観的に」の合言葉で知られる。グラムシが遺した体系を持たない獄中日記は、体系化を拒む政治と国家の本質を暗示しているのかもしれない。(クーリエ・ジャポン2022年5月より)

『暴政』(ティモシー・スナイダー)

暴政

暴政

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【本書の内容】

ファシストは日々の暮らしのささやかな“真実”を軽蔑し、新しい宗教のように響き渡る“スローガン”を愛し、歴史やジャーナリズムよりも、つくられた“神話”を好んだ。事実を放棄するのは、“自由”を放棄することと同じだ。ファシズム前夜―気鋭の歴史家ティモシー・スナイダーが、現在、世界に台頭する圧政の指導者に正しく抗うための二〇の方法をガイドする。(本書の内容)

ライフハック・ビジネス

『企業参謀 戦略的思考とは何か』(大前研一)

【本書の内容】

内容:累計50万部のロングセラー『正・続企業参謀』を1冊にまとめ、プレジデント誌に掲載された「先見術」を加えた新装版。
経営にもビジネスにも手本と解答がない今、成功を導き出すプロセスは自ら考えだす必要に迫られている。そのための最善解を導き出す「戦略的思考」はビジネスパーソンが身につけておかねばならない必須要件である。(BOOKデータベースより)

【成田のおすすめコメント】

成田悠輔が高校卒業前の弟修造にすすめ、修造が起業するきっかけとなった本

『実況LIVE 企業ファイナンス入門講座』(保田貴明)


【本書の内容】

ビジネスパーソンにとって、企業の資金調達やM&A、企業価値についての考え方など、戦略の遂行に財務的なオプションに関する知識は必要不可欠なものとなっています。本書は、経営戦略とファイナンスの関係を基本から徹底解説します。(BOOKデータベースより)

【成田のおすすめコメント】

成田悠輔が高校卒業前の弟修造にすすめ、修造が起業するきっかけとなった本

『米国最強経済学者にして2児の母が読み解く子どもの育て方ベスト』 (エミリー・オスター)

【本書の内容】

内容:『NYタイムズ』ベストセラー!世界・超話題の育児書、日本上陸!「親にとってベスト」×「子どもにとってベスト」が詰まった、世界で最も詳しくて役に立つ子育て全書!「0歳」から「就学」までの子育て最新情報を超集約。類を見ない、すべてに科学的根拠を求めた圧倒的に使える内容!(BOOKデータベースより)

【成田のおすすめコメント】
 成田は本書をこう評している。
経済学者が子育てをめぐって教師を理詰めする

成田:僕の同業者で、エミリー・オスターっていう研究者がいるんですよ。この人、元々は経済学者であり同時に医療に関して、その効き目はあるか?とかをデータを使って調べるみたいなことをやってた人なんですよ。彼女が子どもを産んで、子育ての仕方に関するエビデンスみたいなのをガチで調べまくってまとめて何冊かの本にするっていうのをやったんですよ。

ー自分の子どもで実験したんですか?

成田:実験してるっていうのもあるし、これまでのエビデンスをまとめるっていうのもある。エビデンスのプロである彼女が調べまくって、自分の子どもを見てくれてる産婦人科医とか保育園・幼稚園の先生を詰めまくっていく(笑)

ーふふふ(笑)

成田:何のエビデンスがあるんですか!?みたいなのを次々詰めまくるっていう面白い本があって(2022年4月2日 新R25チャンネル「社会性のない子どもを育てたい」より)


教育において、有効なものと有効でないものを見極めた傑作

成田:与えられた目的、それはなんか将来の収入なのかもしれないし、失業率を落とすことなのかもしれないし、あるいは短期的な成績なのかもしれないですけど、そういうもののために何は有効で何は有効じゃないのかをちゃんと見極めて、ダメそうなものはちゃんと切っていきましょうと。

ーはいはい。

成田:特に日本とか、最近予算もお金もあんまりないので、無駄なことにお金を使ったり、馬車馬のように先生が働くことで、人海戦術でやっていくのは無理だよねっていう時に、どんな制度とかどんな政策とかどんなカリキュラムをやればいいんだろうみたいなことを考えるには役に立つ枠組みなのかな?っていう感じがしますね。(2022年4月2日 新R25チャンネル「社会性のない子どもを育てたい」より)

『戦略的思考をどう実践するか エール大学式「ゲーム理論」の活用法』(ディキシット,アビナッシュ)

【本書の内容】

内容:ゲーム理論の簡単な原則をわかりやすく説明し、『戦略的思考とは何か』よりも実用面をいっそう強化。ビジネス面はもとより、国際政治、軍事、趣味やスポーツ、文学や映画、人間関係などまで実社会での事例が拡大充実している。何らかの「成功者」になるためには戦略的思考の能力を養うことが必要であり、その経験則と技がこれらの事例を通して学習できるようになっている。「戦略トレーニングジム」付。(BOOKデータベースより)

【成田のおすすめコメント】

『「超」整理法:情報検索と発想の新システム』(野口悠紀雄)

【本書の内容】

情報洪水のなかで書類や資料を保存し検索するには、従来の整理法では対処できない。本書は、「整理は分類」という伝統的な考えを覆し、「時間軸検索」という新しい発想から画期的な整理法を提案する。机の上は魔法のように片付き、「整理する時間がないほど忙しい」人に対する福音となるはずだ。さらに、パソコンを用いた情報管理体系、アイディア生産を支援するシステムなど、知的活動の生産性を高める新しい方法論を提案する。(BOOKデータベースより)

【成田のおすすめコメント】
「いま人が直面してて30年後には消えてる情報の苦痛は何だろう?」


『金融の本質』(ロバート・マートン)

(内容)金融システムを制度や機関の統廃合という表層的な側面からではなく、資金決済や資源の移転、リスク配分といった6つの基本機能に焦点をあてその本質を徹底分析。いま金融資本市場で起きている混沌とした変化を見分け、わが国の金融システム全体のみならず個々の金融サービス企業の競争力向上にむけた戦略立案に資する羅針盤を提示。(「BOOK」データベースより)

【成田のおすすめコメント】

当時、高校3年の成田悠輔が中学生の弟修造におすすめした本

『組織の限界』(ケネス・アロー)

(内容)「アローの不可能性定理」で知られ、社会的選択理論の確立に大きく貢献したケネス・J・アロー(1972年ノーベル経済学賞受賞)。本書は、その彼が組織について経済学的考察を行った先駆的な講演集である。アローは、まず個人を前提とした価格システムとしてのみ経済を捉える弊害を指摘し、「組織」という観点を導入する重要性を指摘する。だが、組織は価格システムを補完し、経済活動の向上に寄与する一方、ときに硬直化や不服従など別の問題も引き起こす。組織はいかに機能し、なぜ失敗するか。その弊害を乗り越えるにはどうすればよいか―20世紀後半を代表する経済学者による不朽の組織論講義。(「BOOK」データベースより)

【成田のおすすめコメント】

当時、高校3年の成田悠輔が中学生の弟修造におすすめした本

『異脳流出』(岸宣仁)

「異脳」流出

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創造力を発揮するために今の日本に欠けているものは何か。なぜ日本人にノーベル賞は少ないのか。外国で活躍する研究者たちはなぜ日本に帰りたがらないのか。七人の「異脳」たちの足跡をたどり、その独創性の源を探る。(「BOOK」データベースより)

【成田のおすすめコメント】

当時、高校3年の成田悠輔が中学生の弟修造におすすめした本

思想・哲学

『精読 アレント「全体主義の起源」』(牧野雅彦)

【本書の内容】

内容:ハンナ・アレントの主著が『全体主義の起源』であることに異論はない。ところが、全三部から成るこの大著を愚直に読み、その構成や論の展開を跡づけた研究は今日に至るまで存在していない……。邦訳書が改訂を加えられたドイツ語版を底本とする中、本書は初版である英語版を順序どおりに精読する試みである。ナチズムとスターリニズムという20世紀がもたらした最大の謎にして災厄に取り組んだ大著の全容が、ついに明らかになる。(BOOKデータベースより)

【成田のおすすめコメント】
 成田悠輔がクーリエ・ジャポン(2022年5月)で推薦した図書。

成田:本を批判したり論評したりすることは簡単だが、正確に要約することは難しい。大著であればあるほどそうだ。ハンナ・アーレントの大著『全体主義の起源』の正確な要約を目指す本書は、よくヒトラーやスターリンの話だとざっくり思い込まれているこの本のイメージの矯正をしてくれる。ここにあるのは、当事者から見たナチスの総括などではなく、世界中に大小様々な形で現れつづける全体主義という国家の生活習慣病の発生学だ。この本を貫くのは、19世紀からのネーション・ステート・資本の三位一体主義、帝国主義、そして人種主義などが絡み合って全体主義を作り出す「主義・イデオロギーの化学反応」とでも呼ぶべき構造的視点だ。全体主義の時代を生きたアーレントの個人史を超えて、全体主義という病へといたる世界史が現れる。(クーリエ・ジャポン2022年5月より)

『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』(カール・マルクス)

【本書の内容】

本書は、ナポレオンの革命をジャーナリストとしてつぶさに見ていたマルクスが、1848年の革命から1851年のクーデタに至る歴史を追いながら、何が起きたのか、なぜナポレオンは次々にみずからの野望を実現することができたのかを分析したもので、ルイが皇帝になった1852年に雑誌で発表されました。ここに見られるのは、巧みに民意を利用して選挙に大勝し、政治と憲法をほしいままにしていくプロセスにほかなりません。同じ光景は、それから150年以上を経た今日、さまざまな国で再現されているものだと言えるでしょう。(BOOKデータベースより)

【成田のおすすめコメント】

成田:マルクスの本を今読み直すと、論理的には支離滅裂、実証的には嘘八百で閉口することが多い。だが、だからこそマルクスの言葉が世界を変えたのかもしれない。『資本論』がマルクスの資本主義論であるとすれば、本書はマルクスの民主主義論である。うん、いたるところ支離滅裂で嘘八百でわけがわからない。だがそれでいい。

「見当もつかないほど革命の目的が大きいので、革命は尻込みを何度もくり返す。尻込みをしなくなるのは、どんな後戻りもできない状況になったときだ。するとその環境のほうが、こう呼びかける。

ここがロードス島だ。ここで跳べ!ここにバラがある。ここで踊れ!」(クーリエ・ジャポン2022年5月より)

『スポーツ批評宣言あるいは運動の擁護』(蓮實重彦)

【本書の内容】

内容:潜在的なものが顕在化する瞬間のために-。映画、文学、思想、様々なジャンルの批評でインパクトを与え続ける著者が放つ、初のスポーツ批評論集。ワールドカップ狂想曲や、プロ野球を中心に語る。(BOOKデータベースより)

【成田のおすすめコメント】
成田悠輔が中学生時代の弟にすすめた本。


『文学者の戦争責任』吉本隆明

成田悠輔が中学生時代の弟にすすめた本。



『堕落論』(坂口安吾)

【本書の内容】

昭和初期に活躍した「無頼派」の代表的作家である坂口安吾の評論。初出は「新潮」[1946(昭和21)年]。「日本文化史観」や「教祖の文学」と並ぶ、安吾の代表的評論。「半年のうちに世相は変った」という有名な書き出しを枕に、戦後直後の日本人が自らの本質をかえりみるためには、「堕落」こそが必要だ、と説いたことで世間を賑わせた。現在も賛否両論を集める、過激な評論作品。(「BOOKデータベース」より)

成田悠輔が中学生時代の弟にすすめた本。

『<戦前>の思考』(柄谷行人)

(内容)「共産主義が終わった」「55年体制が終わった」――。20世紀最後の10年は「終わり」が強調された時代だった。そして、それは戦前の風景に酷似している。あの戦前を反復しないためにこそ、自身を〈戦前〉において思索することの必要性を説く著者が、明晰な論理展開で繰り広げる思考実験。ネーション=ステートを超克する「希望の原理」とは何か(「BOOK」データベースより)

 成田悠輔が中学生の頃に手紙を書き、勉強会に出入りしていたという柄谷行人の傑作
【成田のおすすめコメント】

当時、高校3年の成田悠輔が中学生の弟修造におすすめした本

『書きあぐねている人のための小説入門』(保坂和志)

【本書の内容】

内容:小説を書くときにもっとも大切なこととは?実践的なテーマを満載しながら、既成の創作教室では教えてくれない、新しい小説を書くために必要なことをていねいに追う。読めば書きたくなる、実作者が教える〈小説の書き方〉の本。著者の小説が生まれるまでを紹介する、貴重な「創作ノート」を付した決定版。(BOOKデータベースより)

【成田のおすすめコメント】


『歴史の終わりを超えて』(浅田彰)

激動の九十年代。世紀末の世界の知性は、揺れ動く歴史のなかで何を考え、何を語ってきたか。そして二十一世紀とは。フランシス・フクヤマ、エドワード・サイード、ジャン‐フランソワ・リオタール…など十一人の論客を相手に、刺激に満ちた対論を展開する“語る浅田彰ワールド”。(「BOOK」データベースより)

 
思想家を目指していた成田悠輔の父が、「俺のライバルが現れた」と発言した80年代時代の寵児と呼ばれた思想家 浅田彰が世界の思想家たちと対話した奇跡の一作。

【成田のおすすめコメント】

当時、高校3年の成田悠輔が中学生の弟修造におすすめした本

『人間であるという運命―マルクスの存在思想』(鶴舞斉)

【本書の内容】

思考が根源か、存在が根源か、現実に生きなければならない人間にとって、そんなことはどうでもいい。問題は、思考が存在を措定しえず、存在がまた思考を措定しえない、「存在と思考のあいだの、意識と生活のあいだの区別を痛切に感じ」ざるをえない生き方自体にあり、その生き方を、「痛切な感じ」を主体的に捉えること、この「感じ」を生き方として実践として捉えることにある。世界を「解釈」してきただけの哲学はこの点で「変わる」し、また世界を「変える」哲学は、この人間の生き方自体にしかないのではなかろうか。(「BOOKデータベース」より)

【成田のおすすめコメント】

成田悠輔が中学生時代の弟にすすめた本。

『痛快!憲法学』(小室直樹)

痛快!憲法学 (痛快!シリーズ)

痛快!憲法学 (痛快!シリーズ)

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【本書の内容】

日本国憲法はすでに死んだ! 天下の大碩学・小室直樹が語る「憲法原論」ついに登場。日本人の常識を覆す、その内容は右も左も必読!! 毎度恒例の特別ゲストは『北斗の拳』。(「BOOKデータベース」より)

成田悠輔が中学生時代の弟にすすめた本。


『人間・この劇的なるもの』(福田恆存)

【本書の内容】

「恋愛」を夢見て「自由」に戸惑い、「自意識」に悩む……。
「自分」を生きることに迷っているあなたに。若い世代必読の不朽の人間論。人間はただ生きることを欲しているのではない。現実の生活とはべつの次元に、意識の生活があるのだ。それに関らずには、いかなる人生論も幸福論もなりたたぬ。
――胸に響く、人間の本質を捉えた言葉の数々。自由ということ、個性ということ、幸福ということ……悩ましい複雑な感情を、「劇的な人間存在」というキーワードで、解き明かす。「生」に迷える若き日に必携の不朽の人間論。(「BOOKデータベース」より)

【成田のおすすめコメント】
成田悠輔が中学生時代の弟にすすめた本。


宗教

『キリスト教思想への招待』(田山健三)

【本書の内容】

キリスト教思想には余り知られていないすぐれた遺産、貴重な考え方がある。歴史を遡り聖書を繙いて、よく見える地点へと誘う。(「BOOKデータベース」より)

成田悠輔が中学生時代の弟にすすめた本。

『なぜカルト宗教は生まれるのか』(浅見定雄)

成田悠輔が中学生時代の弟にすすめた本。

なぜ若者たちは、オウム真理教や統一協会に惹かれるのか。カルト宗教のマインド・コントロールとは、その手口は、解くためには…。(「BOOKデータベース」より)

『仏教者の戦争責任』(市川白弦)

(内容)一九四五年の日本の壊滅的な敗戦のあと、もっとも根源的な自己批判を展開した日本の仏教徒、市川白弦が、侵略的軍国主義の正当化の支えとなった、仏教の伝統における十二の特徴をあげたとき、そのリストに仏教の基本的教義のほとんどすべてーたとえば、あらゆる現象は絶えざる流動のなかにあるとみなす、縁起ないし因果をめぐる仏教的教義とそれに関連した無我をめぐる教義、厳格なドグマの不在と人格<神>の不在、正義ではなく内面的平安を重視すること、等々ーを入れざるをえなかったのは、なんら不思議なことではない。 ・・・スラヴォイ・ジジェク著『操り人形と小人 キリスト教の倒錯的な核』青土社p49-50より

【成田のおすすめコメント】

当時、高校3年の成田悠輔が中学生の弟修造におすすめした本

『洗脳原論』(苫米地英人)

(内容)不安と焦燥が蔓延る日本に、心を操作し、精神を破壊しようと企む者の影…。あなたの「リアル」は大丈夫か? オウム真理教等を例に挙げつつ、洗脳とは何かを概観し、脱洗脳のための科学的な手法を明らかにする。(「MARC」データベースより)

【成田のおすすめコメント】

当時、高校3年の成田悠輔が中学生の弟修造におすすめした本

心理学

『フロイト先生のウソ』(吉川浩満)

(本書の内容)アダルトチルドレン、買い物依存症、燃え尽き症候群…心の不調を感じたら専門家のカウンセリングを受けるのが常識といわれる。しかし、その常識、ちょっと待っていただきたい。あなたは“心理学業界”の術中に陥ってはいないか。「心理療法にはおまじない以上の効き目はない」と喝破し、“業界”から目の敵にされた著者の問題の書。(BOOKデータべースより)

【成田のおすすめコメント】

当時、高校3年の成田悠輔が中学生の弟修造におすすめした本

『心脳問題』(吉川浩満)

(内容)脳がわかれば心がわかるか?
社会学の第一人者・京都大学の大沢真幸氏推薦!
脳科学の急速な発展の中で、正気を保つための常識と作法を示す、
誰も教えてくれなかった「脳情報とのつきあい方」。
脳情報の氾濫のトリックをあばく。(「BOOK」データベースより)

【成田のおすすめコメント】

当時、高校3年の成田悠輔が中学生の弟修造におすすめした本

学問

『フロイト先生のウソ』(ロルフ・デーゲン)

(内容)アダルトチルドレン、買い物依存症、燃え尽き症候群…心の不調を感じたら専門家のカウンセリングを受けるのが常識といわれる。しかし、その常識、ちょっと待っていただきたい。あなたは“心理学業界”の術中に陥ってはいないか。「心理療法にはおまじない以上の効き目はない」と喝破し、“業界”から目の敵にされた著者の問題の書。(「BOOK」データベースより)

【成田のおすすめコメント】

当時、高校3年の成田悠輔が中学生の弟修造におすすめした本

『フェルマーの最終定理』(サイモン・シン)

(内容)17世紀、ひとりの数学者が謎に満ちた言葉を残した。「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」以後、あまりにも有名になったこの数学界最大の超難問「フェルマーの最終定理」への挑戦が始まったが――。天才数学者ワイルズの完全証明に至る波乱のドラマを軸に、3世紀に及ぶ数学者たちの苦闘を描く、感動の数学ノンフィクション!(「BOOK」データベースより)

【成田のおすすめコメント】

当時、高校3年の成田悠輔が中学生の弟修造におすすめした本

『民族とは何か』(関 曠野)

知られざる「民族」の根本!
(内容)なぜ「民族」が地球上に成立し、しかも現代世界を読み解く上で欠かせない要素なのか。聖書の世界からヨーロッパの成立、現在の紛争までを明確に見通す。(「BOOK」データベースより)

【成田のおすすめコメント】

当時、高校3年の成田悠輔が中学生の弟修造におすすめした本

『無限と連続―現代数学の展望 』(遠山啓)

(内容)集合論の創始者カントールが始めた破天荒の試みは「無限を数える」ことであった。それは現代数学が直面してきた課題である。難解とされる現代数学の根本概念を、数式を用いずにやさしく解説する「数学への招待」として本書は書かれた。音符が読めなくてもすぐれた音楽鑑賞家になれるように、数学を「鑑賞する」ための本といえよう。(「BOOK」データベースより)

【成田のおすすめコメント】

当時、高校3年の成田悠輔が中学生の弟修造におすすめした本

『憲法と平和を問い直す』(長谷部恭男)

(内容)日本国憲法第九条を改正すべきか否か、私たち一人ひとりが決断を迫られる時代が近づきつつある。だが、これまでの改正論議では、改憲・護憲派ともども、致命的に見落としてきた視点があった。立憲主義、つまり、そもそも何のための憲法かを問う視点である。本書は、立憲主義の核心にある問い―さまざまな価値観を抱く人々が平和に共存するための枠組みをどう築くか―にたちかえり、憲法と平和の関係を根底からとらえなおす試みだ。情緒論に陥りがちなこの難問を冷静に考え抜くための手がかりを鮮やかに示す。(「BOOK」データベースより)

【成田のおすすめコメント】

当時、高校3年の成田悠輔が中学生の弟修造におすすめした本

『心の起源 生物学からの挑戦』(木下清一郎)

(内容)心はどのようにして誕生したのか。この難問を解くキーワードは「記憶」。記憶を持つことで過去と現在の照合が可能となり、それまで瞬間のみを生きてきた生物が時間と空間を獲得した、と著者は仮説を立てる。さらには快・不快という原初の感情が芽生え、物事の因果関係を把握することで、本能によらず自らの意志で行動する自由を得た―。これまで人文科学の領域とされてきた「心」に、生物学の観点からアプローチを試みる。(「BOOK」データベースより)


『いち・たす・いちー脳の方程式』(中田力)

(内容)人の脳がどのようにして心や意識をもつのか。この究極の謎に迫る革命的理論の誕生。脳をめぐる複雑系の諸概念を説明しつつ、脳の作動原理、大脳チップと意識のモデルを提示。頭がガタガタにゆすぶられる知的興奮の1冊。(「BOOK」データベースより)

【成田のおすすめコメント】

当時、高校3年の成田悠輔が中学生の弟修造におすすめした本

『知識人とは何か』(エドワード・サイード)

(内容)「知識人とは亡命者にして周辺的存在であり、またアマチュアであり、さらには権力に対して真実を語ろうとする言葉の使い手である。」著者独自の知識人論を縦横に語った講演。(「BOOK」データベースより)

【成田のおすすめコメント】

当時、高校3年の成田悠輔が中学生の弟修造におすすめした本

犯罪・ノンフィクション

『新装版 池袋・母子 餓死日記 覚え書き』(公人の友社 )

【本書の内容】

巨大都市東京のド真ん中、豊島区・池袋のアパートで、77才の母親が41才の息子と共に餓死するという事件が起きました。母親は今年3月11日までA6判のノート10冊に綴った日記を残していました。(BOOKデータベースより)

【成田のおすすめコメント】

成田:「事実は小説より奇なり」の証明1東京成田悠輔書店|#木曜日は本曜日

『桶川ストーカー殺人事件』(清水潔)


【本書の内容】

埼玉県の桶川駅前で白昼起こった女子大生猪野詩織さん殺害事件。彼女の悲痛な「遺言」は、迷宮入りが囁かれる中、警察とマスコミにより歪められるかに見えた。だがその遺言を信じ、執念の取材を続けた記者が辿り着いた意外な事件の深層、警察の闇とは。(BOOKデータベースより)

【成田のおすすめコメント】

成田:「事実は小説より奇なり」の証明2東京成田悠輔書店|#木曜日は本曜日

アート

『ルネサンス 経験の条件』(岡崎 乾二郎 )

【本書の内容】

芸術の可能性を追究する造形作家が、ルネサンスの天才たちの作品の精緻な分析を通じて、芸術の秘密を明らかにする。永遠に新しい驚異の書物。(BOOKデータベースより)

【成田のおすすめコメント】

成田:ことばをもって体験をたちきれ東京成田悠輔書店|#木曜日は本曜日

『血が、汗が、涙がデザインできるか』(石岡瑛子)

【本書の内容】

レニ・リーフェンシュタール、ポール・シュレイダー、フランシス・フォード・コッポラ、マイルス・デイヴィス、ビョークなど世界に冠たるクリエイターとコラボレーション。オリンピックやオペラ、サーカスの衣装デザインも手掛け、その結実としてアカデミー賞とグラミー賞を受賞。多岐に亘るジャンルの仕事に挑戦し、いずれも高い強度で成し遂げた石岡瑛子の仕事を総覧する。(BOOKデータベースより)

【成田のおすすめコメント】

成田:血まみれで、汗だくで、涙ぐましい。なのにこんなに美しい東京成田悠輔書店|#木曜日は本曜日

小説

『クリストファー男娼窟』(草間彌生)


【本書の内容】

大人になることに、漠然とした怖れを抱えるキーコ。女に溺れた父、そしてママコの折檻。不毛の愛の数々、キーコは離人幻覚に囚われる――。妻の死体と三十日暮らした男は、若き恋の思い出に身を委ねた。一途な情動、行き場のない魂を濃密に綴る傑作小説集!(BOOKデータベースより)

【成田のおすすめコメント】

成田:病いとの戦いとしての創作。最も個人的なものこそ最も普遍的東京成田悠輔書店|#木曜日は本曜日

『神聖喜劇』(大西巨人)

【本書の内容】

一九四二年一月、対馬要塞の重砲兵聯隊に補充兵役入隊兵百余名が到着した。陸軍二等兵・東堂太郎もその中の一人。「世界は真剣に生きるに値しない」と思い定める虚無主義者である。厳寒の屯営内で、内務班長・大前田軍曹らによる過酷な“新兵教育”が始まる。そして、超人的な記憶力を駆使した東堂二等兵の壮大な闘いも開始された。―不滅の文学巨篇、登場。(BOOKデータベースより)

【成田のおすすめコメント】

成田:大西巨人という作家が書いた『神聖喜劇』(光文社文庫)という小説があります。戦時中、北九州のはずれにある島に赴任した日本兵の物語ですが、全五巻で一冊一冊がそれぞれ五百頁ほどあります。著者が二十数年に渡って、生活保護を受けながら書き続けた小説で、書くことがそのまま生きることでもあるような本なんですね。—(『文藝春秋2023年5月号[雑誌]』藤原正彦, 船橋洋一, 等著)

【漫画版はこちら】

『精神の氷点』(大西巨人)

(内容)泥水溜りの中に歪み縮かまった投影は、復員後ふた月の水村宏紀を表象していた。そこには「地獄」を見つめてきた陰鬱な眼がある-。一人の復員兵が彷徨する「魂と虚無」の相克を描く。改造社1949年刊の長篇に字句修正加筆。(MARCデータベースより)

 大西巨人とは、マルクス主義の立場から唯物論的観点から個人の尊厳を描き続けた作家である。
【成田のおすすめコメント】

当時、高校3年の成田悠輔が中学生の弟修造におすすめした本

『馬の首風雲録』(筒井康隆)

【本書の内容】

内容:地球を遠く離れた暗黒星雲で発見された犬似の知的生物──サチャ・ビ族。人類の影響で急激な文明進歩を遂げた彼らは、人類の悪癖・戦争にも感化され、お互いに戦争を始めてしまった。兵隊相手の雑貨商「戦争婆さん」と四人の息子たちも、それぞれの思惑で戦乱に巻き込まれていく。戦場の滑稽と悲惨を黒い笑いでまとめ上げた筒井文学最初期の重要作。(BOOKデータベースより)

【成田のおすすめコメント】

成田:『馬の首風雲録』は 2022年の私たちにも直撃する。戦争がもはやテレビや小説・映画で描かれる遠い過去や未来の絵空事ではなくなった 2022年。地球の裏側のウクライナで、そしてもしかしたら近未来の台湾や日本国雲録』が不気味な存在感を示しはじめているかもしれない。」土で十分に起こりえる「日常」になった今こそ、『馬の首風雲録』が不気味な存在感を示しはじめているかもしれない。(『馬の首風雲録』解説より)

『意味の変容』(森敦)

【本書の内容】

光学工場、ダム工事現場、印刷所、およそ「哲学」とは程遠い場所で積み重ねられた人生経験。本書は、著者がその経験の中から紡ぎ出した論理を軸に展開した、特異な小説的作品である。幽冥の論理やリアリズム1.25倍論など独自の世界観・文学観から宗教論・数学論まで、著者の創作活動のエッセンスが凝縮された奇跡的な作品。(BOOKデータベースより)

【成田のおすすめコメント】
 自伝小説の素人哲学版、自伝哲学だと本書を評する成田。作者の森敦は、文学者としては奇想天外の経歴の持ち主だと言う。

おじいちゃんになって芥川賞をとった変な経歴の作家

成田:凄い変な遍歴のある人で、若い頃に当時の文芸同人誌とかでちっちゃく文学デビューして、その後文学の世界から消えて。確かレンズをつくってる工場で働いてみたり、山の中にあるお寺に修行に入ったりとかしてて、10年づつぐらい全然違う業界、違う場所で生活してみるっていう。職業放浪者をやってた人らしいんですよ。で、おじいちゃんになってから文学の世界に復帰して芥川賞とか取って最後職業文学者になった人なんですよね。(2022年12月15日【成田悠輔】非効率でコスパが悪いからこそ本屋は良い|#木曜日は本曜日 - YouTube

自分の人生を抽象化した哲学もどきみたいな本

成田:この本はその人がその遍歴の中で、感じた断片みたいなのを妙に抽象的な感じに置き換えて、謎の哲学にした本なんですよ。だから、いろんなところで出会ったよくわからない対話とかエピソードみたいなのが散りばめられてるんですけど、なんか…よくわかんない図とかが入ってて(笑)訳のわからない凄い抽象度の高い哲学なのか、数学なのか、そのどちらでもない哲学もどきなのかみたいなのが混じってる。自分の人生を抽象化するみたいな。(2022年12月15日【成田悠輔】非効率でコスパが悪いからこそ本屋は良い|#木曜日は本曜日 - YouTube

体系だってないからこそ原点である古代の哲学書に似ている

成田:意味があるのかないのかわからないんですよ。しかも体系だってないんですよ。でもそれが重要だなと思って。哲学とかってもともとは人が生きる中で感じた断片から始まってる訳じゃないですか。古代の哲学書とか読むとそんなしっかりした構成とかなくて、日記に近いような雑記帳みたいなところから立ち上がってる訳じゃないですか。それが何百年・何千年かけて大それたものになって。でも、原点に戻るとこんな感じなのかもなって思う本ですね(2022年12月15日【成田悠輔】非効率でコスパが悪いからこそ本屋は良い|#木曜日は本曜日 - YouTube

『団塊の世代』(堺屋太一)

【本書の内容】

「団塊の世代」が日本の経済社会になにをもたらすのかを予言した名著。今後の大量定年、老齢化問題への対策を新たに加えた新装版(BOOKデータベースより)


【成田のおすすめコメント】

ものすごく夢がない形で未来を正確に予測した小説

成田:堺屋太一っていうおじいさんが書いた「団塊の世代」っていう小説ありますよね?僕あれは実はすごい本だと思っていて。1960年代後半の当時の日本の人口に関する統計とかデータみたいなものが最初に載っかっていて、それに基づいて数十年後の日本社会のごくごく普通のサラリーマンとか家族がどんな感じの生活をしていて会社はどんな感じになっているかっていうのをものすごく夢がない形で予測した小説なんですよね。それが、団塊の世代っていう世代が、いろんな意味で日本を支えてきた世代であると同時に日本に危機をもたらす世代でもあるだろうっていう予測をつくりだして団塊の世代って言葉を作り出したって感じだと思うんですよね。

成田:妙に奇抜で想像力を駆り立てるだけのSFになろうとする欲望にあらがっていて、どちらかというと着実に訪れるであろう現実をできるだけ高解像度で描こうとするタイプのものかなと思って、凄く共感した覚えがあります。

『抱擁家族』(小島信夫)

【本書の内容】

妻の情事をきっかけに、家庭の崩壊は始まった。たて直しを計る健気な夫は、なす術もなく悲喜劇を繰り返し、次第に自己を喪失する。不気味に音もなく解けて行く家庭の絆。現実に潜む危うさの暗示。時代を超え現代に迫る問題作、「抱擁家族」とは何か。<谷崎潤一郎賞受賞作品>(「BOOKデータベース」より)

【成田のおすすめコメント】

当時、高校3年の成田悠輔が中学生の弟修造におすすめした本

『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』(中原昌也)

【本書の内容】

「これを読んだらもう死んでもいい」(清水アリカ)——刊行後、若い世代の圧倒的支持と旧世代の困惑に、世論を二分した、超前衛—アヴァンギャルド—バッド・ドリーム文学の誕生を告げる、話題の作品集。(「BOOKデータベース」より)

【成田のおすすめコメント】

当時、高校3年の成田悠輔が中学生の弟修造におすすめした本

エッセイ

『人月の神話』(フレデリック・ブルックス)

【成田のおすすめコメント】
「計算機絡みのエッセイで半世紀近く読まれるのはとんでもない」

『トリオリズム』(叶恭子)

【本書の内容】

叶恭子のタブーなき「ラブ&セックス」読本!フランス語で「3P」を意味する「トリオリズム」。その衝撃的なタイトルに象徴される「愛と性」に関するエピソード。発刊と同時に話題となり女性を中心に共感と羨望を呼んだベストセラー単行本の文庫化。(BOOKデータべース)

【成田のおすすめコメント】
人間が社会で生きていく上で最も難しい問題に真っ向から取り組んでる

 扉から叶恭子のセクシー写真で始まり、謎のパパ活とセッ○スと遍歴が語られるという本書。しかし成田曰く、人間が社会で生きていく上で最も難しい問題に真っ向から取り組んでいる力作であると語る。

成田:面白いなと思うのは自分について書くっていうことはいろんな人がやられると思うんですよ。人について書くっていうのもやられると思うんですよ。一人称と三人称ですよね。でもこの本は自分という鏡を通じて他人がどう映るかとか、他人という鏡を通じて自分がどう見えるかとかっていう一人称と三人称の間を行ったり来たりする。それによって、結局自分にとって大事な人との関係っていうのはなんのかとか、人との関係をどう作り出すべきなのかみたいな、一番人間が社会の中で生きていく上で難しい問題に結構、真っ向から取り組んでるなって思って。

これほど凄い自己啓発本はあんまりない

成田:「第7章 LOVEはお金で買えるのか?結論、メイクラブの快感と財力の快感はとても似ています。」こんなこと書く人、あんまりいない(笑)そういう普通の感覚を一旦ボンっと超えてみることによってお金とか愛とか性とか人間関係みたいな誰しもが普通に庶民生活の中で悩んでいることを見直すみたいな、そういう凄い実用的な味方もできるんじゃないですかね。だから、これほど凄い自己啓発本はあんまりないんじゃないかなって

「グレープフルーツ・ジュース」(オノ・ヨーコ)

【本書の内容】

この本を燃やしなさい。読みおえたら。──あまりにも衝撃的なオノ・ヨーコの「グレープフルーツ」。東京で、のち英語版として世界で発売されたこの1冊に刺激されて、ジョン・レノンは名曲「イマジン」を生み出しました。その中から言葉をえらんで訳しなおした、33人の写真家との素敵なコラボレーション!!(BOOKデータベースより)

【成田のおすすめコメント】
もはや本なのか本でないのか怪しい

成田:本なんですかね?もはや本なのか本でないのか怪しいですね。パフォーマンスアートとしての本みたいな感じ。自分の取扱説明書みたいな感じ。(2022年12月15日【成田悠輔】非効率でコスパが悪いからこそ本屋は良い|#木曜日は本曜日 - YouTube


何か行動を起こしたりするための触媒としての言葉

成田:「掃除をしなさい。」「太陽を見つめなさい。それが四角くなるまで。」こういう指示がひたすら書かれてるんですよ。だから要は読むための読む行為ではなくて、何か行為をしたり行動を起こしたりするための触媒としての言葉、触媒としての本という感じなんですよね。。(2022年12月15日【成田悠輔】非効率でコスパが悪いからこそ本屋は良い|#木曜日は本曜日 - YouTube


指示の内容がスケールも抽象度も実現可能性もバラバラ

成田:しかも面白いのは指示の内容がスケールも抽象度も実現可能性もバラバラなんですよ。さっきの「呼吸をしなさい」とかっていうのは、すぐイメージ湧くじゃないですか。でも「想像しなさい。千の太陽がいっぺんに空にあるところを。1時間かがやかせなさい。それから少しづつ太陽たちを空へ溶け込ませなさい。ツナ・サンドウィッチを食べなさい」これは実行するだけでもう1時間はかかるんですよ。。(2022年12月15日【成田悠輔】非効率でコスパが悪いからこそ本屋は良い|#木曜日は本曜日 - YouTube

 
 これだけ指示をスケールして抽象度も実現可能性もバラバラにすると自分の行動とただの想像の間には何があるのか?意識できるものと意識できないものの境界はどこにあるのか?そういう境地に辿りつけると成田は語る。

『愛なんて大っ嫌い』(冨永愛)

Ai 愛なんて 大っ嫌い

Ai 愛なんて 大っ嫌い

  • 作者:冨永愛
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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成田:「言葉がわけわかんないくらい鋭利。こんな10行書ける作家なんてほとんどいないんじゃないか?」



『カレンの台所』( 滝沢カレン)

カレンの台所

カレンの台所

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成田「凄すぎでこわい本... 動画レシピ全盛の時代に文章レシピ本」


『卵とパンの組み立て方』(ナガタユイ)


【本書の内容】

内容:サンドイッチに使う食材の中でも人気の高い「卵」。その卵をテーマに、パンの楽しみ方が広がる新しい切り口のパンの本です。(BOOKデータベースより)

【成田のおすすめコメント】

成田:丸々一冊かけてタマゴサンドの作り方だけ語り尽くす狂気の本。(成田悠輔のTwitterより)

『成り上がり』(矢沢永吉)

(内容)広島から夜汽車に乗って上京した少年。ポケットにはアルバイトで貯めた5万円しかなかったが、胸には熱く燃える大きな固まりがあった。「おれは音楽をやる、星になる!」。その少年はいま、願いどおり星になった。星の中の星、スーパースターに。だがここにあるのは、うつろな星のささやきではない。くやしさも、みじめさも、すべて吐きだし、泣いている、笑っている、叫んでいる。この一冊はそのまま矢沢永吉の歌なのだ。(「BOOK」データベースより)

【成田のおすすめコメント】

当時、高校3年の成田悠輔が中学生の弟修造におすすめした本

漫画

『HERE ヒア』(リチャード・マグワイア)

【本書の内容】

今まで誰も読んだことがない文学 誰も見たことがないアート まったく新しい哲学 がここにある。窓と作りつけの暖炉のほかには何もない部屋、左上には2014年という数字。ページをめくると、1957・1942・2007……と様々な年代の同じ空間が現れ、さらに異なった年代の断片が共存・混在していく。そして紀元前30億50万年から22175年まで、ある家族の記憶の数々が地球の歴史と一体となって圧倒的なビジュアルで奏でられていく(BOOKデータベースより)

【成田のおすすめコメント】

成田:リチャード・マグワイアというアメリカのなんでもクリエイターの描いた『 HERE  ヒア』(国書刊行会)も、なんの変哲もないある部屋で太古の昔からはるか未来まで何がおきてきたかのローカルな世界史が一冊になっている異様な漫画ですが、これも完成までに数十年かかっています。いかにプロっぽい「仕事」にせずに仕事をするか、その大切さを教えてくれる二作です。—(『文藝春秋2023年5月号[雑誌]』藤原正彦, 船橋洋一, 等著)

その他

『月刊ムー』


ムー 2022年5月号 [雑誌]

ムー 2022年5月号 [雑誌]

  • ワン・パブリッシング
Amazon

成田が語る小説の楽しみの本質とは

成田は、小説の価値とは知識や言葉を学ぶのではなく、

・経験そのもの
・世界の動き方そのもの

をシミュレーションできる点にあると言う。

成田:そういうタイプのものの方が、「頭が良くなります」みたいな本よりもぜんぜん自分として心地が良いなって。(日経テレ東大学リハック)




 とうとう出た!成田悠輔の初の著書! 22世紀に向けて、読むと社会の見え方が変わる唯一無二の一冊。断言する。若者が選挙に行って「政治参加」したくらいでは日本は何も変わらない。民主主義というゲームのルール自体をどう作り変えるか考えることだ。ゲームのルールを変えること、つまり革命であるーー。

天才成田悠輔が中学生時代の悩めるかわいそうな弟に薦めた本まとめはこちら
https://fc0373.hatenablog.com/entry/2022/05/15/102734fc0373.hatenablog.com