※更新 2020.12.30 ラジオでウラ実況 笑い飯 哲夫・NON STYLE 石田・銀シャリ 橋本のM1生放送、裏でのラジオでの実況 を更新しました。
M1 2020、爆笑問題・ナイツ塙・かまいたちなど芸人の感想・解説をまとめました。
爆笑問題の感想
爆笑問題カーボーイにて、M-1を終えたウエストランドがゲスト出演していた。
マヂカルラブリーは本当に面白かったが、ウエストランドはなんの印象にも残らなかった。一番ダサいわ。あんなに印象に残らないもんかね。
ネタ順が最後だからとフォローしてくれていた審査員の上沼さんにも気をつかわせるんじゃない!(笑)と太田。
「せめて最下位だったら目立てたのに」と落ち込む、井口。
今回のウエストランドの漫才で唯一、印象に残った言葉
井口:お笑いは、今まで何もいいことがなかったやつの復讐劇なんだよ!
このシーンで、井口は審査員の松本人志をチラッと見たそうだ。
もしかしたら同じこと考えてくれてるから笑ってくれるんじゃないかと思ったそうだが、松本は真顔で真剣に見ていたという。
太田・田中:そりゃそうだろ~(声を合わせて)
と審査員という重責を務めている松本人志のフォローをする爆笑問題2人(笑)
ナイツ塙の感想
ニューヨーク
ニューヨークは去年のM1で松本さんに言った「最悪や~」の一言で爪痕を残している。軽犯罪というテーマで客にひかれる要素があるけど面白かった。
時事ネタのパターンはみんなが色々つくってきた。爆笑問題さんがやっている時事ネタのテーマをふって、ボケるというのが代表的な形だけど
今回のニューヨークは、新しい時事ネタととらえられる。今回のネタが嶋佐のキャラにあってるんだろう去年の歌ネタはキャラにあっていなかった。屋敷は毒があると言われているが、相方を止めるための強さ、毒だったから中和されていた。もう1本見たかった。
アキナ
アキナのネタはコント強めだったし、むしろコントだった。普通の喋りを聞きたいけど、最初から最後までコントの中の人になってしまった。
アキナの認知自体も東京ではあんまりない。
漫才の人間が、違う人の役を演じるネタは、わざわざ漫才にする必要はないと思う。
ナイツ塙によるM-1出場者のネタ分析や、関東芸人と関西芸人の言葉や文化の違いにより分かれるネタの傾向など、ダウンタウンの本当の凄さなど、M-1・お笑い評論の決定版はこちら
かまいたち
マヂカルラブリー
ネタの面白さ+ずっと自分たちのスタイルを曲げずにやってきた野田クリスタルの面白さが出た。
上沼さんに怒られたM1での最下位、R1での優勝などいろんな蓄積がありながら、
みなが野田さんのファンになっている。
その経験を経た上で、いまだに変なネタをやっているからこそ、さらにおもしろくなる。
村上のツッコミもうまい。
おいでやすこが
人間力でこんなに笑わせられることに驚いた。
小田の表情のつくり方、大声出す前の表情のつくり方が死ぬほどうまかった。
ワンテーマの漫才だからこそ、人間力の面白さがより際立つ。
なんやその曲~!ふざけんな~!だけであれだけ笑わせれる人はいない。
なんで面白いのか、大声だして当たり前のこと言ってるだけなのに、自分たちとやっていることと違いすぎて理解はできない。
ウエストランド
初めてネタを見たが、井口の人間性がよく出ていて今後のTV出演のために自己紹介代わりになるネタだと思った。
河本がこんなに喋らないネタ構成で、河本くんはボケてはない。井口くんはツッコんでもいるし、ボケてもいる??・・
河本くんがいらないように見えるが、なんにもしないしボケないという新しいジャンルをしていることが凄い。
お客さんを思ったより引き込めなかった。みんなが共感するネタにするか、もしくは、もっと暴走して暴れる。
どれだけ毒はいてくれるか、というのは見ている人は期待する。もっと暴走していい。
マヂカルラブリー野田の感想 M1において、ネタ順は大事どころじゃない。
勝敗を分けたM1グランプリ2020のネタ順について
優勝したマヂカルラブリー野田が、M1の感想を配信で語っていた。
今年は気味が悪い大会だった。出場者数が一番多く、みな戦略を立てて何周もしていた。審査員も何周もしている。
すえひろがりずが準々決勝で落ちているのもそういう影響だろう。
本番前の予想は、一般的にアキナ、ニューヨークだった。逆に芸人の中では、おいでやすこが、錦鯉が荒らしてくるという予想。
まず今回トップバッターが敗者復活、その時点で気味が悪い。インディアンスは、完璧なトップバッターを務めたが、犠牲者でもある。
次の東京ホテイソン、2番手が実は一番きつい。魔の二番手、だれも言い訳ができない。
2番、3番はまだ山のふもと扱いされてしまう。M1始まったな扱いされてしまう。どうしても大会は山なりになってしまう。順番は大事どころじゃない。
ニューヨークは優勝するネタだったが、山のふもとだった。
5番手でおいでやすこがさんが出たのは神がかっていた。ここがてっぺんになる。絶対このあとに出たくない。
結局、このあとがマヂカルラブリー
錦鯉さんは、あんなに遅い出番だったからこそ4位という結果に終わったのだろう。
決勝の3組は、
今年はおいでやすこがさんですべてがバグった。おいでやすこがのおかげで、マヂカルラブリーがきわものではなくなった。
明らかに誰もが点をいれたい正統派漫才の見取り図、ピン芸人同士が組んでいて明らかに一番点をいれづらいおいでやすこがさん、その間に挟まれたので3票入ったんじゃないか。
ラジオでウラ実況 笑い飯 哲夫・NON STYLE 石田・銀シャリ 橋本のM1生放送、裏でのラジオでの実況
インディアンス
石田:敗者復活でやったネタを膨らませた感じ。
哲夫:いらんところなくして、いいところ入れた感じ
橋本:ナイストップバッターですね。
石田:トップバッターから拍手笑いが起きているので、今後、拍手笑いが起きないコンビは点数が落ちるかも。
東京ホテイソン 加担系の二人の共闘の漫才っていう面白さをどうとらえるのか。
哲夫:一発目のボケはインディアンスよりドカーンと来てる。
橋本:ただ、あの速さでツッコミが反応できるのかっていうね(笑)加担系の二人の共闘の漫才っていう面白さをどうとらえるのかがあるんでしょうね。
石田:最初のボケで期待値が上がりすぎてしまったというのもある。今後どんな展開があるのか、漫才のオープニングは最高だった。
ここ数年、加担する系のツッコミが増えているので、漫才の幅は広がり続けている。
橋本:ツッコミの語尾のワードもどの言葉にするかが、本当はなんでもいいんだけど、破壊力がある。凄い才能。これで25歳は恐ろしい。
石田:M1のネタでここまで最初の説明部分が多いネタは勝負しにくい。ここまでフリ部分に使ったのは、ボケひとつひとつで長打できるっていう自信があったんでしょう。全部がホームランだったらもっと点数は伸びた
ニューヨーク 「時代」がテーマになった今大会の波をつくった攻めたネタ。
哲夫:来たな!完全にまくりますわな。去年からのサクセスストーリーが見えるな。
橋本:3組には残りそうですね。でも一人喋りが多いネタをやっていて、これはかなりムズいっすよね。
石田:あとこの攻めたネタをこのご時世に!
哲夫:テーマが「時代」やもんね。うまくつくれてるわ。ただまあエピソード聞いてっていう(笑)はそこがやったらあかんっていったらやったらあかんかもしれんけど、こんだけ多様化している漫才の中でよう見つけたと思うわ。
橋本:このご時世もいじってますもんね。ニューヨークのこの視点ってすごいですね。
石田:本当にいろんな人を小馬鹿にしてるから、炎上させ屋もどこで炎上させたらいいかわからないんですよ。
哲夫:マッチングアプリも変わってきてるのに出会い系サイトのようにイジるっていうその雰囲気が面白いんですよ。
橋本:この後出にくいですね。一回目の波が3組目で来てしまった。
見取り図
哲夫:山が続くなあ!これまた高いで!
橋本:ニューヨークのあとで超えてくるのは凄いですよ!
哲夫:これはね。数字でもの喋りたいところですよ。巨人師匠がニューヨークに88点、見取り図に91点、3点上回っている。松本さんはニューヨークより1点低くつけている。富澤さんも
1点低い。他の人は高い。塙さんは同点。
橋本:今、全体で一番点数差つけているのは塙さんの8点。
哲夫:この塙くんの点数の付け方はものすごい共感できます。1組目、2組目、差はつけれない。3組目、4組目も差はつけられないもん。わかるわぁ。
95点はいま上沼さんしか出してないけど、今後95点超えてくるコンビがでるはず。
石田:基本、前の組と比較して点数をつけるので必然的に点数は上がってくる。
おいでやすこが 熱量と魂のこもったツッコミで原点回帰している
一同爆笑
橋本:いや~いいすね。面白いすもんね。面白ければねえ。
哲夫:文句ないもん!
石田:この流れの中でおいでやすがネタをいきなりストレートにしてくるんですよ。めちゃくちゃ強いパンチ入ってくるっていう。
哲夫:今日び、あの強いツッコミするやつおらへんねん。そんな怒ったらんでもいいのに。
石田:出てきた時から鬱憤たまってる顔してたもん。
石田:礼二さんと審査前に話す機会があって、「歌ネタとか出てきたらどう点つけたらいいかわからん」って言ってたんですよ。でもこのネタは、自分が思っていた歌ネタを超えて漫才だったんじゃないかなと思いましたね。(礼二は95点つけている)
橋本:熱量と魂のこもったツッコミでのるんですね!
石田:原点回帰ですね。ツッコミが翻弄されているのが一番面白い。
橋本:ベーシックが一番強いなと思いますね。ニューヨークが今3位なんて、みんな最初想像できました!?凄い大会ですよ。
哲夫:次の出番はやりにくいで、一回CM入ったからまだマシやけど。
マヂカルラブリー 野田クリスタルの圧倒的描写力
橋本:いや~ニューヨークがあのできで4位になりましたね~
哲夫:(礼二の96点に対して)礼二さんは模写が得意な方で、今回、マヂカルラブリーは模写系のボケなのでその質が高かったというところかもわかんないですよ。
石田:野田がね、下手うまっぽいんですけど、本当は描写に長けてるんですよ。どういう描写してるかっていうのが凄くわかりやすい。
哲夫:そう、わかりやすい。
橋本:まだ点数上がり続けてますね。このまま上がったまま行くんじゃないか。何回も波が来るんじゃなくて、ずーと波が来てる。
いや、ニューヨークがね、あの出来で。
哲夫:順番が違うかったらわからんかったな。正直、ニューヨークは決勝行ったと思ったもん。
オズワルド M1仕様となったニッチな着想
石田:去年よりかなりM1仕様になっている。実はゆっくり見えるんだけど、弾数打ってるし、尻上がりになってるし。
塙くんはこういうの好きやろうな。
橋本:好きでしょうね。このニッチな着想はそんじょそこらじゃ真似できない。哲夫さんも好きでしょうね。
アキナ
哲夫:CM明けでちょっと会場が落ち着いてた雰囲気があったね。
石田:前半が盛り上がり過ぎて、お客さんがちょっと疲れてきたのか。
哲夫:これM1あるあるなんよな。
石田:のればのるほど笑いが起きるネタだけど、のりきれなかったというところかもしれないですね。
哲夫:鳥人のネタをやった後、チンポジのネタやった時も全然、客がのってきてくれなかった。こういうことがあるんですよ。
錦鯉 シンプルを遊んでいる
哲夫:バカバカしいな~~(笑)
橋本:楽しい!めちゃくちゃシンプル。
哲夫:シンプルを遊んでる感じなんやな。パチンコ打ってる人がサラリーマンのスーツっていうのもおもろい。
石田:そしてパチンコの演出はちゃんと手を離して待つっていう(笑)
M1に一度出場して、また来年ネタのつくり方が変わるでしょうから。
哲夫:そうやね。来年アドバンテージあると思うで。こんなアホな人たちなんやってわかってるから。
ウエストランド 小気味良い軽口
哲夫:収まりがいいな~。
石田:いや~やっぱり角度が面白いですよね。
哲夫:いやあ、とうとうとああいうこと言っていってほしいわ。復讐だよって(笑)いないよって(笑)失礼なブルドーザー。
橋本:小気味いいんですよね。(井口が)ちっちゃいのもいいんですよね。
石田:いや確かに河本くんがちょいちょいボケてくるのも腹たちますよね(笑)
哲夫:ほんまに弱めのボケ。凄いよ、あのスタンスでいけるのは。後半に最後、拍手笑いまでもっていったから、すごい実力やなと思いましたよ。
決勝
見取り図
哲夫:これ決まったんちゃう!?
石田:なかなか、隙のない漫才でしたね。漫才師はみんなシステムを開発して戦っていこうとする中、
こんなにファイティングポーズまっすぐ構えて、ちゃんと漫才と向き合っているという中で構成力もある。これは凄いですよ。いろんな手法が詰まってましたね。
マヂカルラブリー
一同爆笑
哲夫:いや~さっき決まったって言いましたけど、今日イチで泣き笑いやわ。一位や。これは凄いわ!
こいつらしか出来へんし。いいところ見つけたな!審査むずいって!
橋本:あの模写できへんなあ。
哲夫:なんなん!あれ、電車揺れてるだけやで!それを殺人列車までもっていくんやから。
石田:浮いてて、すごいGがかかっているところとか(笑)
哲夫:左右の揺れかと思ったら上下やで。うまいわ~。
哲夫:マヂカルラブリーすごいな!今のやつ2本目にしたんやろ!?1本目持ってこんかったんやろ!?
橋本:優勝しにきてますよ!
おいでやすこが
哲夫:よくマヂカルラブリーのあとにこれだけ笑いとるで!まくるまくる!
石田:これ選べる~?これちょっと割れるんじゃないですか?ぜんぶ違うスポーツを見せられましたね。
哲夫:センターマイク挟んで全部ちがうな。サッカー、ラグビー、アメフトみたいな。フットボールの中で全部ちがうみたいなね。
石田:点のとり方も全員違ったから!(笑)ただ、誰も置きにいってない。
橋本:もうどれが好きか、それだけですね!
総括
橋本:哲夫さんおっしゃったようにマヂカルラブリー2本目にこれを持ってきたっていうのがね。
哲夫:優勝しか狙ってないってことやわ。M1の審査基準は一番面白いこと。我々も一番笑ったっていうことが事実やから。
石田:マヂカルラブリーは完全に作戦勝ちですね。
哲夫:2本目にあれを持ってるってことがな。
石田:おいでやすこがが、1本目のネタを2本目に持って来てたら、どうなってたか、また分からんですよ。
一同:M1おもろいな~
橋本:ちゃんと面白い人が優勝するようになってるんですよ!シンプルツッコミが流行りそうですね。
石田:そうね。こねくり回すのが続いていたけど。
ナイツ塙によるM-1出場者のネタ分析や、関東芸人と関西芸人の言葉や文化の違いにより分かれるネタの傾向など、ダウンタウンの本当の凄さなど、M-1・お笑い評論の決定版はこちら