アメトーーク!読書芸人2021 おすすめ本完全まとめ

アメトーーク!読書芸人2021で、芸人がおすすめした本とコメントをまとめてみた。

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カズレーザー

「解きたくなる数学」(佐藤 雅彦、大島 遼、廣瀬 隼也)

カズレーザー:僕は毎回、佐藤雅彦先生の本を紹介してるんですが、この本はなぜ我々が数学を学んできたのかっていうことが直感的にわかる本なんです!
蛍原:直感的に?
カズレーザー:もう、すぐわかります!でかいチョコレート一つもらうか、中小2つのチョコレートをもらうのどっちが得かなって。
蛍原:中小!
カズレーザー:どうやって比べるかって、3つのチョコレートを三平方の定理で並べた時に、長い方がでかいんですよ!皆、三平方の定理は習ってるじゃないですか!!だから、皆これは正確に解き方がわかるんですよ!!でも、みんな解けない!!
カズレーザー:数学なんて、世の中に出たら使わないよ!って言うじゃないですか?あれは使えなくなっちゃったから嘘をつくしかないんですよ。苦し紛れに言ってるだけなんですよ!海外の文化的な面白さもあるし、「何でこんなの作ったの!?」っていう面白さもある。

「地球の歩き方 世界のすごい巨像」

カズレーザー:みんなが世界に旅行に行けないから、色んなテーマのシリーズが出てるんですけど、これはただ巨像が載ってるだけなんですよ!でも、めちゃくちゃ面白い!!

「NEO HUMAN ネオ・ヒューマン―究極の自由を得る未来」

(ピーター・スコット-モーガン)

カズレーザー:このモーガン博士という方が、ALSという病気がありまして、体の筋肉がどんどん衰えていって、動けなくなってしまう。でも、脳みそとかは健康なままで、意識があるのにどんどん動けなくなっていってしまうっていう病気で。じゃあ、自分の身体を改造して「俺はサイボーグになる」って言って、実際になろうとしてるんですよ。

蛍原:ええ…

カズレーザー:顔も動けなくなるので、今のうちに色んな写真を撮って完全な3Dのアバターをつくろう。口が動かなくなるから、AIに身体を完全にコントロールしてもらおう。っていう風にどんどんAIに移していって、結果、余命半年とかだったのに、この人今も生きてるんです。

蛍原:え!

カズレーザー:凄い人の話みたいに聞こえますけど、そういう未来は必ず来るので、おじいちゃんの話を聞くみたいに、みんなに読んでおいてほしい。

「新明解国語辞典」

カズレーザー:普通の辞書なんですけど、これは例文がめちゃくちゃ面白いです。「ビキニ」ってひくと、乳の部分と下腹部とを、それぞれ申し訳程度に覆っただけの水着。って(笑)

 

「ビジュアル 世界一の昆虫」(リチャード・ジョーンズ)

「どうぶつの目」(増井光子)

「完売画家」(中島健太)

完売画家

完売画家

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Aマッソ 加納

ジョージ・ソーンダーズ「十二月の十日」・「短くて恐ろしいフィルの時代」

 もともと、訳者の岸本佐知子が好きだという加納。岸本が訳すと間違いなく面白いという信頼を置いているという。短編集「十二月の十日」の魅力について、加納はこう語っている。

加納:「我が騎士道、轟沈せり」という短編があるんですが、これは中世という設定のあるテーマパークで働いている男の子が主人公。途中で薬みたいなのを飲むんですね。そうすると、完全に自分を中世の騎士と勘違いして、そのキャラになってしまうんですよ。そこから文体が中世の文体になってくるんですよ!それが、岸本大先生によって、中世っぽいーーー!!ってなるんですよ

「銀色の青」(笑い飯 哲夫)

野球部のエースに100円貸したけど、自分がスクールカーストの下だから返してといえないというストーリー。

加納:細かいところを描くのが笑い飯さんですけど、それを青春小説にするとこんなことになるんだ!っていう。で、最後に「こんなオチ!!」っていうのが待ってます。私はファミレスで大号泣しました。めっちゃ泣けます。

銀色の青

銀色の青

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「おもろい以外いらんねん」(大前栗生)

 加納がぜひ芸人に読んでもらいたいという一冊。高校の同級生だった3人、2人は芸人コンビとなり、1人はならずにずっと2人の活躍を見ているという話。

加納:芸人が芸人の世界の話を描くと、芸人の世界を愛してほしいから、ちょっと美化するんですよ!芸人の美しい部分を描いちゃうんですけど、そういうのが全くない。一番、何が凄いかっていうと、これ芸人は避けてきたんですけど、漫才一本まるまる描いてるんですよ。
ケンドーコバヤシ:芸人の作家は書かないもんね。
加納:そう。で、それがおもろいんですよ!!めっちゃ凄いんですよ。

「無限の玄/風下の朱」(古谷田奈月)

「ずっと喪」(洛田二十日)

ずっと喪

ずっと喪

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「静かに、ねえ、静かに」(本谷有希子)

「スヌーピーの父 チャールズ・シュルツ伝」(古屋美登里)


ティモンディ前田

「三体」(劉慈欣)

前田:でちゃいました!SFで一番おもしろいやつが!
カズレーザー:いや…めっちゃめちゃおもしろい…楽屋でこいつが「三体」読んでて、うわ、こいつめっちゃ本好きじゃん!と思って話しかけて。
上田:これ、僕も読んだことあります。宇宙から宇宙人が攻めてくる設定ベスト1だと思います。
前田:簡単に言うと、宇宙人が地球を侵略しに来る話。大きく分けて3章に分かれてる。根本は同じで、宇宙人が地球を侵略しに来る。
カズレーザー:3章から読んでも、2章から読んでもいい。2章は冒険活劇で、3章は昔からあるSFの集大成。
ケンドーコバヤシ:ジョジョやな?
カズレーザー:そう!!

三体

三体

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「現代語裏辞典」(筒井康隆)

前田:これは、筒井先生がすべて言葉の意味を考えて辞典にしたっていうもの。オリジナル辞典です。だから「愛」って何?ってなった時に、筒井先生は、「すべて自分に向ける感情。他へはおすそ分け」とか。
ケンドーコバヤシ:皮肉というか(笑)

「逆ソクラテス」(伊坂幸太郎)

前田:これは、子どもたち側から大人に教えるっていうこともあるんだよっていう子どもたちが主人公の大人を変えようっていう話。

「どうやら僕の日常生活はまちがっている」(岩井勇気)

「幸福な食卓」(瀬尾まいこ)

「バーティミアス」(ジョナサン・ストラウド)

「百年法」(山田 宗樹)

「この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた」(ルイス・ダートネル)

「新釈 走れメロス」(森見登美彦)


ラランド西田

「いつか深い穴に落ちるまで」・「恐竜時代が終わらない」

西田:今年、見つけた小説家の方の中でトップ。日本とブラジルの間にでっかい穴を開けちゃおうっていうことを、現代の社会で国が実際に実現させようっていう。

「百鬼園随筆」

西田:内田百閒さんという方が、夏目漱石のお弟子さんで、それぐらいの時代の人が、「何の内容も無いこと」を書いてるんですね。「今まで、列車の一等席に乗っていたが、二等席に乗ってみた。そうすると意外と退屈で寝ようと思ったけど、寝れませんでした」みたいなブログで書いたら、誰も読まないみたいな(笑)文章の美しさを結集させたみたいな。

「天才による凡人のための短歌教室」

西田は、冒頭の文章を読み上げた。

「僕は天才ではない。正確に言うと、僕にとって僕は短歌の天才にはなり得ない。なぜなら、僕には僕の短歌の意図、構造、工夫すべてわかってしまうからだ。一首の完成度について言えば、現役の歌人の中ではトップクラスだと思う。それでも僕にとって、僕の短歌がこの世で一番つまらない。」

西田:自分の才能をわかっていて、ノウハウを誰かに教えるという結構、文学的で文章がきれいなんです!

「アロハで猟師、はじめました」

「コンプレックスプリズム」(最果タヒ)


ゾフィー上田

「禁色」(三島由紀夫)

上田:おじいちゃんの小説家がいるんですよ。で、前の奥さんに浮気されちゃったりとか、若い子にからかわれたりとか、ずっと女の人に馬鹿にされてきたんですね。晩年になって、「ちょっと腹立つな!」ってなって。ある日、めちゃくちゃイケメンな若い子に会うんですよ。おじいちゃんどうするかっていうと、このイケメンに金を渡して、今まで自分を馬鹿にしてきた女を口説いてフッてくれって言うんですよ。

蛍原:え~凄い。

上田:で、面白いのが、若いイケメンは恋愛対象が男なんで、絶対に(女たちに)オチないんですね。ただ、これまで裏切ってきた女の中には結婚している人もいるので、このイケメンが旦那さんの方に気持ち持ってかれちゃうんですね!誰が誰に恋するか分からないまま、ず~と進んでいくんですね!!

「怒らないこと」(アンボムッレ・スマナサーラ)

これはスリランカのお坊さんなんですけど、「怒ってるヤツは馬鹿だ!馬鹿だから怒ってると思いなさい。なぜなら、お前は馬鹿だから」ってめちゃくちゃ口悪いんですよ!!(笑)

怒ってるやつは、ただ肉が動いている状態と同じだ!みたいな、これを読んでると、「こんな言われるなら、もう怒れねえよ…」ってなる(笑)

「息吹」(テッド・チャン)

これはもうSF。テッド・チャンっていう人は作家歴30年くらいなんですけど、これともう一冊、二冊しか書いてないんです。
蛍原:ええ!!
これ短編集なんですけど、めちゃくちゃ面白いです。それだけ時間かけて、厳選してるんで。テッド・チャンは、めちゃくちゃシンプルな設定をめちゃくちゃ面白くできるんです!
僕好きなのは、頭にメモリーみたいなのを入れて、映像を記憶できると。しかもそれを皆で共有できると。これをやるとどうなるかって言うと、カップルとか昔のもめごとを「やっぱり、あの時言ってたじゃん」みたいになる。

「いたずらの天才」(A・スミス)

「その可能性はすでに考えた」

「地下室の手記」(ドストエフスキー)

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