web3.0とは何か 識者の声まとめ

 web3.0とは何か 識者の声をまとめてみた。

ダイヤモンド・オンラインより

web3.0とは

 そもそも web3.0とはなんなのか、Windows 95、 98チーフアーキテクト中島聡はこう語っている。

基本はブロックチェーンとスマートコントラクトっていう仕組み

中島:基本はブロックチェーンとその上にスマートコントラクトっていう仕組み。そのブロックチェーンとスマートコントラクトは技術なんですよ。それによっていろんなものが可能になりつつある。例えばNFT、暗号通貨もそうだし、まだ出始めなんですよ。基本の技術、例えばスマホとかがあると、そこから色んなアプリケーションが出てくる。その色んなアプリケーションが出る根っこができたところなんですよ。(2022年7月20日【中島聡×けんすう】日米IT連続起業家が考えた「稼げるWEB3.0の最前線」 - YouTube

 
 web3.0の根幹にあるブロックチェーンとは、もともとはビットコインを社会実装するための技術だった。ビットコインの誕生の経緯についてホリエモンはこう語っている。

ビットコインとブロックチェーン技術の誕生

堀江:お金のやりとりは古臭いシステムと政府の規制があるのでめんどくさいわけですよ。LINE Payとかで送金する時も大元は銀行口座と紐付けないといけなかったりとかめんどくさいじゃん。寺田口座と俺の口座の数字を変えるだけだから、本当は超簡単なのに。だから完全に政府や国に縛られないお金を作りたいという思いはみんなあった。でも国からしてみたら通貨の偽造なわけですよ。偽札つくってるのと一緒。なんとかそれをくぐり抜けようとして幾多の人が捕まってきたんですよ。それに初めてビットコインは成功したんですよ。
(2022年5月14日話題の「NFT」とは何なのか?ホリエモンが初心者にも分かりやすく解説 - YouTube

堀江:ブロックチェーン(分散型台帳技術)っていう仕組みをつくって、自立的に動く電子台帳みたいなものをつくって偽物もつくりづらいっていう。ブロックチェーンと公開鍵暗号で成り立たせたんだけど。(2022年5月14日話題の「NFT」とは何なのか?ホリエモンが初心者にも分かりやすく解説 - YouTube

堀江:お金を送る時は僕の(送る側の)署名だけあればいいんだけど、重要なのは契約でそれを電子化したのがスマートコントラクトで、それを社会実装したのがイーサリアムっていう仕組み。お金のやりとりだけじゃなくて、一般的な契約書をつくれるようにした。紙の契約書でもそれを実行するのは人間じゃん。契約の通りいかなかったりするじゃん。でも電子契約だと実行までコンピュータのプログラムにやらせられるわけ。(2022年5月14日話題の「NFT」とは何なのか?ホリエモンが初心者にも分かりやすく解説 - YouTube

DAOとは

 元マサチューセッツ工科大学教授・元MITメディアラボ所長の伊藤穰一はDAOについてこう語っている。
※DAO=Decentralized Autonomous Organization(分散型自立組織)

伊藤:株式回会社、合同会社とかいろんなシステムがあるんだけど、DAOは今まで法律とかルールとか紙やハンコで組織を運営する代わりにプログラムされた契約みたいなもので組織を運営する。例えばみんな支払いは暗号通貨で支払いをする。支払ったものの代わりにDAOの通貨をみんなもらう。通貨は株みたいな感じで持っている分に比例した権限でいろんな投票をするとか、トークンを持ってる人がチャンネルに入ってディスカッションできるとか。(2022年5月13日web3とは | DAOがなぜ注目されているのか? - YouTubeより)

web3.0で起きる変化

より多くの人に利益が還元される。

 『テレ東経済ニュースアカデミー』でweb3.0で起きる変化について、のぶめいはこう語っている。

のぶめい:(ピラミッドの)下の人たちでもコミュニティに貢献することでトップの人にとられていた手数料をどんどん還元する仕組みができてくるのかなって考えてます。投げ銭とかYouTubeとか介してしますけど、30%ぐらいとられるじゃないですか?それを直接、手数料払わずに払うことができる。

豊島:例えばこれYouTubeで公開してますけど、広告収益の半分ぐらいがYouTube(Google)にいって、残り半分ぐらいを我々がもらうみたいなビジネスモデルで。それがweb2.0のやり方で、web3.0だと見てる人にも利益が配分されるってこと?

のぶめい:そうですね。しやすくなっているって感じですね。(2022年8月23日スタッフも"損失"出した?今さら聞けない「ウェブ3」を徹底解説【テレ東経済ニュースアカデミー】(2022年8月23日) - YouTube

少なくともビットコインは金を代替する

 ホリエモンは、Web3.0がGAFAMを駆逐することはファンタジーと言いながら、

堀江:全く何も無いかっていうと、そうでもなく、少なくともビットコインは金を代替するものとしてはワークしてるんですよ。通貨としては全くワークしてないんだけど、国民国家論と近いと思ってるんですけど。国民国家のくびきを離れた初の通貨だと思ってるんですよね。これってある意味、中央集権的なGAFAMとは違うじゃないですか。完全にディセントラライズド(decentralized)されているプラットフォーマーの上で通貨が動いていて。あんなのちょっと間違ったら円天とかになって、誰か捕まってると思うんですけど、あえて首謀者を隠してる。サトシ・ナカモトっていう架空の人物をわざと立てて、誰も捕まらないような状態にしてる。(2022年2月2日【成田悠輔×堀江貴文】日本のIT産業はなぜ失敗した?ホリエモンが考えるこれからのインターネット - YouTube

※ディセントラライズド(decentralized)とは・・・非中央集権型、分権的、分散的という意味で、中央集権的という意味を持つ「centralized(セントラライズド)」の反対語となる。



※円天とは・・・健康商品販売会社「エル・アンド・ジー(L&G)」が発行した疑似通貨。「100万円で年利36%」をうたい文句に多額の出資金を募り、2007年1月から利息払いを現金から疑似通貨「円天」に変えたが、資金繰りが悪化、円天での配当も止まり、創業者は実刑判決を受けた。


【関連記事】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
世界が変わる?ChatGPTの識者の評価と活用方法まとめ
fc0373.hatenablog.com