チームラボ・天才 猪子寿之のアートへの考え・発言まとめ

チームラボ・天才 猪子寿之のアートへの考え・発言をまとめてみた。

アートが世界を解きほぐいてきた

 猪子寿之は人間にとってアートとサイエンスは他とは別格の価値があると語っている。

猪子:アートとサイエンスは世界を解きほぐいてきた。例えば僕が思いっきりボールを投げたとするじゃないですか?みんな見えてる?本当に見えてるのかというと違う。いろんなサイエンティストが物理法則を人類に教えることによって脳が補完してるわけですね。予測できるから。肉体で見えてるわけではなくて、少なくとも一万年前より人類は世界が良く見えてるわけですね。
【チームラボ・猪子寿之氏】「アート」とは世界の見え方を変えること - YouTube

猪子:アートも実はそうで。Googleで「パリ、雨、絵画」とかで検索すると出てくるんだけど、すごい有名な1877年の絵画があるんだけど、それ「雨の雨」描かれてない。

『パリの通り、雨』(カイユボット 1877年)西洋絵画美術館より

猪子:描かれてないっていうか、見えてなかったってことだね。江戸中期に浮世絵師が雨を線で描いて、みんな衝撃を受けて世界中に広がったわけ。それによって人類は雨が見えるようになった。三歳でも描けるようになった、見えるようになった。

歌川広重「名所江戸百景」

アートとは世界の見え方を変える行為

猪子:アートっていうのは全部正しいんだけれども、つまり絶対的に正しいことはないんだけども、感動させ衝撃を与えることで、「それがいい」と思わせる行為。つまりそれによって世界の見え方を変える行為。人類の世界の見え方が変わると、価値観が変わるわけだから。価値観が変わると、方向が変わる。(【チームラボ・猪子寿之氏】「アート」とは世界の見え方を変えること - YouTube

空間認識から境界を取り除きたい

猪子:テレビを座ってみるのはソファがあるからではなく、レンズで撮ったものを見てるから、ソファがあるんです。ソファは後なんです。視点が固定される1点になるので、パースペクティブの特性っていうか一点透視法なんで境界面ができるのも嫌だし。

猪子:例えば僕が森の中で世界が美しいって思った瞬間、その世界に自分はいて、自分の身体は自由でいるにも関わらず、レンズで切り取った世界は身体捨てさせられるし、境界面が生まれるのが嫌で、そうじゃないものを模索してて。物理的な世界だとレンズみたいなものがいるんですけど、コンピュータの中だろ理論通りできるので物理的なレンズみたいなのが要らないじゃないですか。数学的な変換だけで済むのでそういう空間の切り取り方で映像をつくってたんですね。(2022年2月27日【堀江貴文 × 猪子寿之 × 三戸政和】当時はキ○ガイ視されていた!? チームラボ猪子氏の考え方とは!? ZATSUDANの一部を公開!! - YouTube

猪子:身体がせっかく自由になるから、身体を動かしたいんだけど、ひたすら横に並べて5枚の長い映像をつくった(笑)動きながら映像見ていいよ!って、しかも境界面がないって当時から言ってたんだけど、物理的に叩いてあるじゃんみたいな感じで、何言ってんのキチガイみたいな感じで無視されてたんだけど、まあいいやと思って。(2022年2月27日【堀江貴文 × 猪子寿之 × 三戸政和】当時はキ○ガイ視されていた!? チームラボ猪子氏の考え方とは!? ZATSUDANの一部を公開!! - YouTube

■関連記事

天才編集者 箕輪厚介が語る誰でもできるベストセラー本やコンテンツの作り方
fc0373.hatenablog.com