神田伯山を初めて知ったのはたぶん爆笑問題の日曜サンデーだろう。終始テンション低めで講談とはなにかとか、自分のいけてない学生時代を語る感じに興味を覚えたんだっけ。いざ講談を披露する映像を見たときは、その熱演、迫力にひっくり返って驚いたのを覚えている。落語とは違う語りの圧力みたいなものを強烈に感じた。
いまや毒舌で知られる伯山だけど、もともとラジオで語る愚痴や自虐のエピソードが面白かったんだ。
愚痴や自虐のエピソード
・ラジオ始めた当初は「松之丞さんは無名ですから」とスタッフに何度も言われたこと
・番組にスポンサーがつかないって愚痴る話
・ENGEIグランドスラムに初めて出たときの場違い感(伝統芸能で、着物着てるのは、当時の松之丞、立川志らく2人だけ)の話
・女子校でのネタ見せでどんずべりした話し
・中学生の頃、ノックなしで部屋に入ってくる母親のせいでEDになったこと
・そしてEDエピソードをダウンタウンDXで話すがどんずべりしたこと
・EDって何?って土屋アンナから聞かれたこと
・笑い屋しげふじにうなぎをおごったあとにも関わらず、地下芸人みたい、何がしたいかわからないなど批判された話
・ananの取材を受けたけど、だるだるの身体やいけてないファッションをバカにされてるように感じたこと
・伊集院光が大好きだったのになぜか嫌われて共演NGを叩きつけられた話
伊集院と神田伯山の関係性、疎遠となった理由はこちら↓
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なんかどれもほんとにかわいそうで本当に面白いのだ。
こんな感じで愚痴や自虐を言ってるエピソードトークが面白かったんだけど、なんか最近毒舌に偏りすぎてるような気もする。スタッフ含めて歯止めが効かなくなってきてないか?
爆笑問題の太田もカーボーイで、伯山のラジオは、毒舌ばかりいってるときは調子悪いとかなんとか言ってたっけな。太田光が、おまえの毒舌、芸になってないから、とかよく言ってるイメージがある。
伯山、春日太一とモメる。
そして起こるべくして起きたら春日太一事件。
時代劇研究家の春日太一が彼女ができたことをツイッターでつぶやいていたことに、大の大人が彼女できたって喜んでやんのとつっこだやつだ。
この件をツイッターなんかで春日太一が怒って軽く炎上しちゃうって事態にもなった。
これ別にぜんぜんたいした話じゃないんだけど、それぐらいネタにしてプロレスしろよっていう姿勢はけっこう危険じゃないかなぁなんて思う。藤田ニコルのラジオのフリートークが短いこともネタにしてたけど、年下くさしてるから面白くないんだよなってのと面識もほとんどないのにプロレスなんてするわけないだろって思ったりもする。。伯山の毒舌をしっかり受けて面白く昇華できてるのは、太田光だけなんだよな〜。
神田伯山の例のラジオ今週分を聴いた。この人は基本的に性格悪さをラジオで全面に出す人で、目上の人間にも平気でやる。今週も立川志らく師匠や春風亭一之輔師匠をいじってるし、過去には太田光に対してもまー容赦がないんですが、そのノリを春日太一さんという業界外の人間にぶつけんのは単純に失礼。
— 窓の外 (@madosoto) March 13, 2020
やっぱり毒舌なんて無理に言わなくても、引き込ませる語りの力があるんだろうから、昔のように身の回りの愚痴とかなんでもないことをもっと喋ってくれないかなあなんて思ったりしながら、今週もラジオ「問わず語りの神田伯山」を聞きます。
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