ひろゆきはなぜ人気になったのか?各界の識者が語るひろゆき評まとめ

 ひろゆきはなぜ人気になったのか?各界の識者が語るひろゆき評をもとに、ひろゆきがここまで人気になった理由についてまとめてみた。

東洋経済オンラインより

宮台真司

リアルサウンドより

 偉そうな知識人を論破していく様で弱者や一般人のヒーローとしての人気を集めたと言われるひろゆき。

 宮台は、ひろゆきの価値についてこう語っている。

知識人の無根拠な言論を打ち破る力

宮台:根拠の無い、あるいは矛盾した意見を正々堂々と言って、恥じない。しかもそれが通説になっていたり空気をつくったりしている状態を破る力がひろゆきの言論にはある。

政治や識者の言論のレベルが落ちた

 宮台は、ひろゆきの単純な言論のテクニックでやられてしまう政治や識者の言論のレベルに問題があるとも語っている。

 かつて、ニコ生のイベントで、ひろゆきの質問攻撃をすべて打ち返して納得させた思想家 東浩紀のような高いレベルの言論人が、メディア出演を控えた今、言論のレベルは下がり続けているのだろう。


 また宮台が「無根拠な言論を打ち破る力」にひろゆきの価値があるとしながら、言説の内容そのものに評価を下していないことに注目してほしい。

 この宮台の評価を踏まえた上で、ひろゆきとの共演も多いイェール大学助教授、成田悠輔が語った「ひろゆき現象の本質」を見ていきたい。

成田悠輔(イェール大学助教授・研究者)

 成田悠輔は、ひろゆきを言論人として認識して、発言内容の是非を問うような批評は決定的にひろゆき現象の本質を見誤っていると言う。成田はひろゆきがここまで人気になった理由は「ひろゆきの言説の内容」とは全く関係が無いと考えているからだ。

 成田は、ひろゆき現象の本質は、ひろゆきが「言説に見えるものを音楽にすることに成功した」点にあると語り、ひろゆきの価値をブレークダウンして分析している。

言説に見えるものを音楽にすることに成功した

成田:あれは言説に見えるものを「音楽」にすることに成功した人だと思うんです。ラッパーとかに近いですよ。リズム芸に近いと思うんですよ。

東:なるほど、それは納得だ。(2022年11月28日 シラス 成田悠輔×東浩紀)

言説の内容ではなくリズムが共感を得ている

成田:多くの人の心を掴んでいるのは、言っている内容が共感を得てるんじゃなくて、言っているリズムが共感を得てるんだと思うんですよ。だから小学生とかが物真似をするんですよ。(2022年11月28日 シラス 成田悠輔×東浩紀)

成田:その問題から目を逸して、ひろゆきさんが言っている内容そのものを論評しても現象の本質と全く違うところを叩いてるだけだと思うんですよ。(2022年11月28日 シラス 成田悠輔×東浩紀)

成田:言っている内容をほぼ真逆に言い換えても、同じような現象にできると思うんですよ。それが論破芸であり、ディベート術だと思うんですよ。ひろゆきさん、それを積極的にメディアでやっていて、2つの立場を与えられてランダムで同じ芸をやるじゃないですか?っていうことを自己証明してると思うんですよ。

東:完全に同意です。(2022年11月28日 シラス 成田悠輔×東浩紀)

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【参考動画・文献】
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