マヂカルラブリーにとって「あれは漫才ではない」が褒め言葉の理由。

M1の漫才ではない論争。ダウンタウン松本や爆笑問題 太田、春風亭小朝などいろんな人が自分の漫才感を表明することとなっているが、当のマヂカルラブリー野田は全く気にしてないようだ。周りのいろんな芸人がフォローしてくれるが、「そもそもそんな気にしていない」と話していた。気にしていない理由をマヂカルラブリーのオールナイトニッポンで語っていた。
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野田「漫才じゃない」っていうのは、インディーズ界では、褒め言葉なんですよ。

村上:本当はどっちなんですか?漫才なのか漫才じゃないのかは?
野田:あれは「出し物」ですよ!
村上:フフフフ(笑)
野田:みんな、漫才だ!コントだ!って意識でやってないじゃん。ネタ中。
村上:まあ、本当いうとねお笑い芸人はそんな思ってないですから。「漫才ですよ!これは!」とはね。
野田:「漫才ですよ」ってやらないじゃん。だから出し物ですよ。

野田:「漫才じゃない」っていうのは、インディーズ界では、褒め言葉なんですよ。お前そんなの漫才じゃないよって言われるのはとんでもないものをやっている感じで褒め言葉として使われるからね。
村上:お笑い界を切り開いたね、みたいなね。
野田:そういう風に思ってたんだけど、あれ怒ってんなって(笑)そこのね、「漫才じゃない」っていう言葉の価値観が違うのにはびっくりしましたね。


実はオードリー若林もオールナイトニッポンで、自分たちが敗者復活から、M1決勝3組まで勝ち上がった2008年のことを引き合いにだしながら同様の発言をしていた。

若林:20年前から同じ論争がある。

若林あれは漫才じゃないっていう論争?あれおれと春日でお笑い始めた20年前から賞レースの後とか言うじゃん。おれ江ノ島行く時に、暴走族の人がバイクに乗っている絵が20年前に見たのと全く一緒なのよ。だからタイムスリップしたみたい!絵は全く一緒なんだけど、乗ってる人は変わってるわけよ。だからそういうことなんだろうな。20年前くらいからずっとあるじゃん。あれは漫才じゃないって論争。
春日:はいはいはいはい、乗ってる人は変わってるんだよね。
若林:乗ってる人は変わってるんだよ。新人のあれは漫才じゃないっていう人が現れてるんだろうな。でも一番怖いのは、世代交代してなかったら怖いな~と思って。(笑)
春日:ず~と言ってるってこと?20年前からちょっと老けて。(笑)

若林: 優勝して、あれは漫才じゃないって言われる人生が良かったなあ。

若林:でもかっこいいじゃん!おれも2008年そうありたかったよ。人生やり直せるんだったら。あれ優勝してたら言われてた可能性あるよね。「あんなキャラ漫才」とか。「正統派じゃない」とか、「あればコントだ」とか。
春日:私は認めないとか(笑)
若林:それでかっこよくない!?それで優勝したらめっちゃかっこいいじゃん!
春日:そうよ。あの場で一番ウケてんだから。
若林:優勝して、あれは漫才じゃないって言われる人生が良かったなあ。2本目間違えたからなあ!

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