コテンラジオ深井龍之介がおすすめする本まとめ

 Podcast 「歴史を面白く学ぶCOTEN RADIO(コテンラジオ)」の企画・パーソナリティとして知られる深井龍之介がおすすめする本をまとめてみた。

深井龍之介とは

 日本の実業家。株式会社コテン代表取締役CEO、フロイデ株式会社非常勤取締役、株式会社ジョイゾー社外取締役。Podcast番組「歴史を面白く学ぶコテンラジオ」を開始。JAPAN PODCAST AWARDS2019にて大賞を受賞したほか、協賛のSpotifyが選ぶ「Spotify賞」もダブルで受賞した。

『ニコマコス倫理学』(アリストテレス)

古代ギリシアにおいて初めて倫理学を確立した名著。万人が人生の究極の目的として求めるものは「幸福」即ち「よく生きること」であると規定し、このあいまいな概念を精緻な分析で闡明する。これは当時の都市国家市民を対象に述べられたものであるが、ルネサンス以後、西洋の思想、学問、人間形成に重大な影響を及ぼした。(BOOKデータベースより)

深井:めっちゃ簡単に言うと、『善とは何か』っていうことについて、アリストテレスがめっちゃ考えてる。あと『幸せ』とか『絶対的な善とは何か』っていうことをずっと考えてるんですよ。別に彼が言ってることをめっちゃ正しいって思いながら読んでるわけじゃないんだけど、2000年以上前の人が本気で考えたらどうなるかを見せてくれる本ですよね。(2022年10月13日【COTEN 深井龍之介】僕の“認知“が変わった本|#木曜日は本曜日 - YouTube

深井:答えは出てないんですね。一旦、こうだ!って言ってるんですけど。「え?そうかな?」みたいなところもあるし、本当にそれでいいんだっけっていう問いは残るんだが、これを読むことで、アリストテレスがどのように『幸せ』とか『善』について考えたかという思考の経路をたどれるんですよね。経路を辿るのがめっちゃ重要。その経路の辿り方を自分にインストールすると、今後すべてのものに対して、アリストテレス的に考えたらどうなるんだろうというのを使えるようになることが超重要。
(2022年10月13日【COTEN 深井龍之介】僕の“認知“が変わった本|#木曜日は本曜日 - YouTube

『進化論はいかに進化したか』(更科功 )

『種の起源』が出版されたのは160年前、日本では幕末のことである。ダーウィンが進化論の礎を築いたことは間違いないが、今でも通用することと、誤りとがある。それゆえ、進化論の歩みを誤解している人は意外に多い。生物進化に詳しい気鋭の古生物学者が、改めてダーウィンの説を整理し、進化論の発展を明らかにする。(BOOKデータベースより)

深井:現代人の8割ぐらいが(進化論のことを)勘違いしている。これを読むと何が勘違いだったかよくわかるはず。弱肉強食とか適者生存みたいなところをビジネス文脈で語られたりするんだけれども、「変化したものだけが生き残れるんだ」みたいな概念ですよね。あれが実は勘違いなんですね。(2022年10月13日【COTEN 深井龍之介】僕の“認知“が変わった本|#木曜日は本曜日 - YouTube

深井:進化論以前というのはキリスト教世界では、神がすべての動物をそのまま創ったんだと思われていた。当時からキリスト教で世界説明してたのが後退してて科学が入り込んでたんだけど、最後のキリスト教の砦がそこだったんですよ。進化論というのはそこを崩しちゃったから宗教が総崩れして科学が一気にライジングするっていう転換点になったところが進化論なので、進化論を正しく理解するということが科学の時代を正しく理解する、宗教の時代を正しく理解する、その決裂は何だったのかということに直結している。(2022年10月13日【COTEN 深井龍之介】僕の“認知“が変わった本|#木曜日は本曜日 - YouTube

『唯識の思想』(横山 紘一)

科学・哲学・宗教の三面をあわせもつ普遍的仏教思想、唯識。「生かされて生きること」を智る大乗仏教の根本思想は、八種の識が世界を生み出し、感覚や思いや言葉は深層の心から表層に現れると説く。不可思議にして深遠な心の構造を観察・分析し、そのありようを解き明かす唯識とは何か。この古くて新しい思想の世界へといざなう、最良の唯識入門書。(BOOKデータベースより)

深井:ざっくり言うと、僕たちが認識しているテーブルとかすべてのものは実体がないよねって話です(笑)あとは読んだほうがいい(笑)実体ねえんだっていうのをまじで論理的に説明されて、まじで実体ないかもってなる本(2022年10月13日【COTEN 深井龍之介】僕の“認知“が変わった本|#木曜日は本曜日 - YouTube

深井:例を一つだすとわかりやすい。「カワイイ犬」っていう犬がいると僕たちは思ってるじゃないですか?でも「カワイイ犬」なんていうものは絶対的には存在できないんですよね。それは見る者の認知によって変わりますよね。トラが見たら「これ餌だな」と思うし、犬が嫌いな人が見たら、「自分にとって良くないものだな」と思う。そのように、すべてのものというのは認知によって認知されていますよねっていう話をしている本。すべてのものに実体はねえだろ?自分っていう存在もそうだろっていうことを言ってくる恐ろしい本です。(2022年10月13日【COTEN 深井龍之介】僕の“認知“が変わった本|#木曜日は本曜日 - YouTube


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