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天才社会学者 宮台真司が絶賛するサブカルチャー諸作品まとめ

 天才社会学者 宮台真司が絶賛するサブカルチャー諸作品をまとめてみた。

Real Soundより

『進撃の巨人』(諫山創)

内容:手足をもがれ、餌と成り果てようと、人類は巨人に挑む!! 巨人がすべてを支配する世界。巨人の餌と化した人類は巨大な壁を築き、壁外への自由と引き換えに侵略を防いでいた。だが名ばかりの平和は壁を越える大巨人の出現により崩れ、絶望の戦いが始まってしまう。――震える手で、それでもあなたはページを捲る。超大作アクション誕生! これが21世紀の王道少年漫画だ!!(BOOKデータベースより)

善は善、悪は悪というトートロジーを超えた

宮台:『進撃の巨人』は日本的な表現伝統の上にある。『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴)、『ベルセルク』(三浦健太郎)、『MONSTER』(浦沢直樹)などの優れた漫画には、僕がアメリカでレクチャーするときに「オフビート・フィーリング(ビートの裏取り)」として説明する日本的な伝統が、貫徹している。善は善、悪は悪というトートロジーを超えるのである。(Real Sound 「これは物語ではなく神話である」より)

宮台:自分は正義だと主張する者たちが溢れる。単純な図式による道徳的な釣りは、誰もが乗れそうだ。だから鬱屈した者が正義を騙って悪を叩く。それがさもしいのは、正しさをめぐる社会問題ならぬ、当人らの不安の埋め合わせという人格問題だからだ。社会システムと心理システムの問題を混同しがちな昨今を、『進撃の巨人』は前提として踏まえている。(Real Sound 「これは物語ではなく神話である」より)

 

 宮台による『進撃の巨人』批評の全文はこちらから

『ベルセルク』(三浦建太郎)

巨大な剣を背負い、鉄の義手をつけた剣士・ガッツ。彼の行くところ、血の雨が降り、死体の山が築かれる…! 大ヒット!! 圧倒的迫力の叙事詩!!(BOOKデータベースより)

実験的設定における実存を描いた類まれな傑作だ。

宮台:最終的帰結がすべて決まっていることを自覚する人々が、どう生き得るか。『ベルセルク』は、そんな実験的設定における実存を描いた類まれな傑作だ。正確に言えば、最終的帰結が決まっているのなら、選べる(と信じ得る)ものは実存だけだ。実存とは、世界(あらゆる全体)に対してどう構えるかを意味する。サルトルの実存主義が唱えた概念だ。(Real Sound 「これは物語ではなく神話である」より)

宮台:物語の詳細は省くが、ガッツは死んだ母親の骸から泥の中に生み落とされ、傭兵団に拾われ た孤児だ。虐待を受けて育ての父を殺害。その後は剣術の腕だけを頼りに戦場を渡り歩く。仲間など持ちようもない。それが傭兵団「鷹の団」の団長グリフィスと出会う。仲間に囲まれた 対照的な存在だ。傭兵団に受け容れられることでガッツも仲間を獲得した。(Real Sound 「これは物語ではなく神話である」より)

宮台裏腹に、人望や才能を含めてすべてを持つと見えたグリフィスは、渇望を深め、やがて道を異にする。それが物語上のポイントだ。後から仲間を得たガッツは一貫して仲間の救出を「目的」として命を賭すが、初めから仲間がいたグリフィスは仲間を「手段」として目的を達成する。掟のガッツと違い、グリフィスはやがて掟ならぬ法の主催者となるのだ。(Real Sound 「これは物語ではなく神話である」より)


『ホットロード』(紡木たく)

“夜明けの蒼い道 赤いテイルランプ 去ってゆく細いうしろ姿 もう一度あの頃のあの子たちに逢いたい 逢いたい……” 母親と2人で暮らす14歳の少女・和希。親の愛に恵まれず、行き場のない不満を抱える彼女は、ある日、刹那的に生きる暴走族の少年・ハルヤマと出会う。どこか似たもの同士の2人は、いつしか互いに惹かれあっていき…。(BOOKデータベースより

宮台:少女マンガの一つの頂点


『魔法使いの弟子』(ジョルジュ・バタイユ)

ジョルジュ・バタイユの恋愛論。
「聖なるもの」を求めて、ミシェル・レリス、ロジェ・カイヨワとともに〈社会学研究会〉を立ち上げたバタイユ。恋人・運命・偶然・共同体・神話……これらの概念を交差させ、失われた実存の総合性への回帰を探る。

「性と愛の絶対性」をイメージできる

数10ページの書物です。然るべき恋愛映画を然るべき順序で見た後に読むと、性交の絶対性と恋愛の絶対性の結びつき、即ち「性と愛の絶対性」をイメージ出来ます。「一緒にデートして楽しい」「一緒に旅行して楽しい」は所詮は比較可能なものですが、それを超えた性愛がイメージできます。前に言いました。「女は飛び、男は女の翼で飛ぶ」と。では女はいつ飛ぶのか。翼を拡げてもいいよと男が促せた時。①翼を拡げていいよと男が促し、②女が翼を拡げて飛び、③女の翼を借りて男が飛ぶ、という「寄せては返す波」の美しいイメージです。それが現実化できるのです。バタイユは過去の或る性愛経験の記憶をなぞりながら、それを記します。(季刊エス インタビューより)

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』


人がいなくなれば悲しいが、人は不在を前提にした人生を積み上げ、それが一つの自分の世界になる

ある人がいろんな理由で世間から姿を消して何年も経つ。するとその人を愛していた家族や恋人がいても、やがてその人の不在を前提にして人生を生きるようになります。しかし、ひょんなことからその人が生きていることがわかった場合、どうするべきか。(FQJAPAN 男の育児より)

お互いの不在を前提としてすでにお互いの世界が作られているなら、それを尊重して会わない方が良いという倫理観があり得ます。人がいなくなれば悲しい。でもやがて人は不在を前提にした人生を積み上げ、それが一つの自分の世界になるのが当たり前です。(FQJAPAN 男の育児より)

この作品はそうしたことを考えさせます。これは人が死んだ悲しみをどう耐えるかという重要な問題につながります。人を失うのは悲しいことなので「死んだ人はどこに行くのか」というところから天国や地獄という宗教的観念が生まれました。それはそれで大切ですが、今の社会ではリスクがある考え方であることを知っておくべきです。(FQJAPAN 男の育児より)

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