天才 落合陽一が絶賛し、おすすめする本まとめ

 大学時代、通学時間が往復90分あったので、読書量は千冊にも及んだという落合陽一が厳選しておすすめする本をまとめてみた。

小説

『海辺のカフカ』(村上春樹)

内容:君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」――15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。家を出るときに父の書斎から持ちだしたのは、現金だけじゃない。古いライター、折り畳み式のナイフ、ポケット・ライト、濃いスカイブルーのレヴォのサングラス。小さいころの姉と僕が二人並んでうつった写真……。(BOOKデータベースより)

■落合のおすすめコメント

落合:高校生のころは『海辺のカフカ』が出たらすぐ読むとかやってました(2016年8月23日 メンズジョーカーカルチャーhttps://mensjoker.jp/culture/11151より)

落合:論文の進みが悪いときは、村上春樹さんの小説を読んだり。村上さんの本って、日常の描写をひたすら細かく書いてあるから、言葉が出やすくなるんですよ。また、一人称で語り続ける文章だから、こっちも語りたくなる(笑)(2016年8月23日 メンズジョーカーカルチャーhttps://mensjoker.jp/culture/11151より)

 

『イリヤの空、UFOの夏』)秋山瑞人)

「6月24日は全世界的にUFOの日」 新聞部部長・水前寺邦博の発言から浅羽直之の「UFOの夏」は始まった。当然のように夏休みはUFOが出るという裏山での張り込みに消費され、その最後の夜、浅羽はせめてもの想い出に学校のプールに忍び込んだ。驚いたことにプールには先客がいて、手に金属の球体を埋め込んだその少女は「伊里野可奈」と名乗った……。(BOOKデータベースより)

■落合のおすすめコメント

落合:主人公・浅羽と同い年の中学生2年生のときに初めて読んだのですが、そのときは主人公に、20歳を迎えるころには主人公の先輩の水前寺に、ハタチを越えてからは、自衛官の榎本に感情移入して読みました。飛行機移動が多いのですが、Kindleに入れていつも持ち歩いています。(2018年10月1日まいにちdodaより)

落合:最後に小説から好きな一節を紹介します。『今さら後には引けず、絶対に怯んではならず、一歩たりとも譲ってはならない』こういう青い覚悟が重要なときって、人生に必ずあると思うんですよね」(2018年10月1日まいにちdodaより)

『蹴りたい背中』(綿矢りさ)

内容:第130回芥川賞受賞作品。高校に入ったばかりの“にな川”と“ハツ”はクラスの余り者同士。やがてハツは、あるアイドルに夢中の蜷川の存在が気になってゆく……いびつな友情? それとも臆病な恋!? 不器用さゆえに孤独な二人の関係を描く、待望の文藝賞受賞第一作。(BOOKデータベースより)

落合:個人的には『蹴りたい背中』はちっちゃい頃、ちっちゃくはないか(笑)(綿矢さんは)3つ上なんですよ、僕の。僕が16歳の高校生ぐらいの時に、「わ~凄い人出てきたな」って読んでたような気がしますね。(2021年12月1日【落合陽一】綿矢りさと考える「2030年の文学」 デビュー20周年、S N S、子育てと執筆、コロナと文学について語る。 - YouTube

『都市と星』(アーサー・C・クラーク)

内容:遙か未来、銀河帝国の崩壊によって地球に帰還することを余儀なくされた人類は、誕生・死さえも完全管理する驚異の都市ダイアスパーを建造、安住の地と定めた。住民は都市の外に出ることを極度に恐れていたが、ただひとりアルヴィンだけは、未知の世界への憧れを抱きつづけていた。そして、ついに彼が都市の外へ、真実を求める扉を開いたとき、世界は……。(BOOKデータベースより)

■落合のおすすめコメント

落合:アーサー・C・クラークの作品はほとんど読んだんですけど、『都市と星』を読んでいなくて、読んだら面白かったです。あらゆるものがVR(バーチャルリアリティ)化した世界を’50年代に、ここまで考えられるとは。(2016年8月23日 メンズジョーカーカルチャーhttps://mensjoker.jp/culture/11151より)

『幼年期の終わり』(アーサー・C・クラーク)

異星人の宇宙船が地球の主要都市上空に停滞してから五十年。その間、異星人は人類にその姿を見せることなく、見事に地球管理を行なった。だが、多くの謎があった。宇宙人の真の目的は? 人類の未来は?――巨匠が異星人とのファースト・コンタクトによって新たな道を歩みはじめる人類の姿を描きあげた傑作!(BOOKデータベースより)

 
 落合陽一は村上春樹とアーサー・C・クラークが時代を超えて支持されているからこそ、読む価値があると語っている。

思想・評論

『ツァラトゥストラかく語りき』(ニーチェ)

落合:ニーチェの思想の“マッチョ感“が好きで、励ましてほしいときや覚悟が足らないときにこの本を手に取ります。これもKindleに入れていつも持ち歩いていますね。(2018年10月1日まいにちdodaより)

落合:ニーチェは主体的に自らの価値観を肯定していけるような人を『超人』と表現していましたが、今この時代に生きていたらメディアだったりインターネットだったり、集合的知性にまつわるルサンチマン(同調圧力)を分析していった可能性や、インターネット社会の神を仮定したりしていた可能性があると思うんですよね。(2018年10月1日まいにちdodaより)

『デカルトからベイトソンへ 世界の再魔術化』(モリス・バーマン)

デカルト・パラダイムに反旗を翻し、1960年代のカウンター・カルチャーの空気をひっさげ、「世界の再魔術化」への道筋を探った知的冒険の書、待望の復刊!オカルト学の山々を乗り越え、たどり着いたひとつのヒントはグレゴリー・ベイトソン。ロボティクス、アンドロイド、VR的な現実世界の出現を前に、今こそ再読されるべき書。(BOOKデータベースより)

■落合のおすすめコメント

メディアアーティストという仕事につながるという意味で影響を受けた本(2016年8月23日 メンズジョーカーカルチャーhttps://mensjoker.jp/culture/11151より)

『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(マックス・ヴェーバー)

営利の追求を敵視するピューリタニズムの経済倫理が実は近代資本主義の生誕に大きく貢献したのだという歴史の逆説を究明した画期的な論考.マックス・ヴェーバー(一八六四‐一九二〇)が生涯を賭けた広大な比較宗教社会学的研究の出発点を画す.旧版を全面改訳して一層読みやすく理解しやすくするとともに懇切な解説を付した.(BOOKデータベースより)

■落合のおすすめコメント

メディアアーティストという仕事につながるという意味で影響を受けた本(2016年8月23日 メンズジョーカーカルチャーhttps://mensjoker.jp/culture/11151より)

『人間機械論』(ノーバート・ウィーナー)

十八世紀に開花したフランス唯物論のもっとも尖鋭な代表者といわれる医師ラ・メトリ(一七〇九-五一)の主著。主として生理学の力をかり、人間の精神が脳という物質の働きにほかならぬことを論証したもの。発表されるや宗教界に激しい憎悪の嵐をまきおこし、各宗派は「一人の哲学者を迫害するために力をあわせて狂奔した」という。

■落合のおすすめコメント

メディアアーティストという仕事につながるという意味で影響を受けた本(2016年8月23日 メンズジョーカーカルチャーhttps://mensjoker.jp/culture/11151より)

『MY DEAR BOMB』(山本耀司)

1981年にパリ・コレクションに登場した「ヨウジヤマモト」の服は、「黒の衝撃」の名とともに世界のファッション・シーンに革命をもたらした。以来、今日に至るまで世界を舞台に活躍し続ける日本のトップ・デザイナーが、デッサンや写真を交えながら、みずからの生い立ちと人生を、そして創作の根底にある思想と方法を初めて綴る。(BOOKデータベースより)

■落合陽一のおすすめコメント
これは僕の聖書です。

落合:これは僕の聖書です。意味不明なんですが、最高でした(笑)ここ何年間で読んだ本の中でも一番、意味がわからなくて、意味がわかる。半分は半生を、半分はポエムというか、名言のような言葉なんですけど。例えば「いつしか、確信的なロックンロールが始まる」とかね。よくわからないでしょう? でも、それがめちゃくちゃカッコいい。「自分の方法、それは布地と人間の身体が教えてくれる。デザイン画が服を作るのではない。わたしはいつも言う。『いいか、布地が教えてくれるから』」というのも好きです。(2016年8月23日 メンズジョーカーカルチャーhttps://mensjoker.jp/culture/11151より)

アート

『Girl』(奥山由之)

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 落合陽一は、SENSORS公式チャンネルで写真家・映像作家の奥山由之の作品を絶賛している。

落合:いや、これ20代じゃないとつくれないっすよ!!これ真ん中ぐらいまで見たらきっと、「あ~~~俺にもこんな日々があった!!」って思うよ。生活なんだよ。生活の中で感じる日々の断片がねえ。うまく切り取ろうと思ってるんだけど、そんな高解像度の世界じゃないんでね。極めて物質的な感覚だなっていうのと。すっぴんのこの子がいいんですよ。(2018年10月15日SENSORS|落合陽一が悶絶する写真集…ゲスト:奥山由之( 表現のイマ 1/5) - YouTube

マンガ

『イムリ』(三宅 乱丈)

文化庁メディア芸術祭 マンガ部門優秀賞受賞! ダ・ヴィンチ「絶対はずさない!プラチナ本」選出! 「謎が謎を呼ぶ構成と緊迫感に満ちた展開」(朝日新聞) 「期待は高まるばかり」(読売新聞)など、各メディアで絶賛の嵐を呼ぶ、現代漫画の最高峰! 『ぶっせん』『ペット』など、圧倒的個性で漫画ファンの熱い注目を浴び続ける鬼才・三宅乱丈が、その才能のすべてを解放して挑む、壮大で精緻なSFファンタジー・ロマン!(BOOKデータベースより)

『マージナル・オペレーション』(芝村裕吏)

ラノベやゲームを愛好するニート・新田良太(あらた・りょうた)。7年続けたニートの立場に耐えかね一念発起、ネットで見つけた外資系軍事企業PMSCsの好条件に魅力を感じ出来心で応募するが……。30歳ニート、異国で知る世界の現実に震える! 『ガンパレード・マーチ』の芝村裕吏が描く人気小説に、気鋭のイラストレーター・キムラダイスケが挑む! これまでのミリタリーアクションとは一線を画す、このうえなくリアルな戦場成長シリーズが開幕!(BOOKデータベースより)

『HUNTER×HUNTER』(冨樫義博)

父と同じハンターになるため、そして父に会うため、ゴンの旅が始まった。同じようにハンターになるため試験を受ける、レオリオ・クラピカ・キルアと共に、次々と難関を突破していくが…!?(BOOKデータベースより)

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