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岡田斗司夫が語る庵野秀明総監督「シン・ゴジラ」の完全解説まとめ

 岡田斗司夫のシン・ゴジラ評をまとめてみた。


岡田が語る「シン・ゴジラ」の 4層構造

 岡田は、「シン・ゴジラ」は4層の構造でとらえることができるという。
第一層
 映画で見える通り、「怪獣が出てくるポリティカルフィクション」怪獣が本当に日本に現れたら、行政はどう対応するのだろうというストーリー。

第二層
 あのゴジラというのは、「福島原発事故」のメタファーである。

第三層
 原爆体験というのを忘れようとしている日本人への問いかけ

第四層
 庵野秀明の個人映画としてのシン・ゴジラ
岡田はシン・ゴジラのパンフレットでの庵野の文章に注目する。

岡田:シン・ゴジラのパンフレットの「なぜこの映画をつくったのか」という庵野秀明の文章の半分がエヴァンゲリオンの言い訳なんですよね(笑)俺はこんなに辛くてエヴァンゲリオンを作れませんでした。後半の方が、「今から頑張ってエヴァつくります!」っていう風に、これを本人の焦りということもできるんですけども、公式パンフレットの文章というのは編集者以外の多くの関係者が読むものなんですね。エヴァンゲリオンのことを半分ぐらい語らなくてはいけない映画であるっていうのが「シン・ゴジラ」の面白いところですね。

なぜエヴァの音楽がかかるのか

 これはもう庵野の勝手だろう(笑)と岡田は言いつつ、エヴァの音楽ではなく、庵野の音楽と捉えればいいと解説をしている。
 後半の新幹線が突入するシーンあたりから、「宇宙大戦争」のテーマが流れるが、それは庵野が学生時代につくった「じょうぶなタイヤ」で使っていた音楽であると岡田は言う。
 ゴジラの口に入れる血液凝固剤を作る時に流れる音楽は、「オネアミスの翼」で庵野が作画担当したクライマックスのシーンで使っていた音楽なのである。
 今まで庵野がやってきた音楽をすべてぶちこんだと捉えることがわかりやすいと岡田はまとめている。
宇宙大戦争マーチ - YouTube

牧博士の正体

 岡田は、日本政府に恨みを持つ牧博士こそがゴジラの正体であると語っている。

本当にこれは僕の妄想かもしれないんですけど、人間(牧博士)なんですよ。ゴジラの正体は。だからこそ理由もなく、東京に上がってきて、自分の奥さんを殺した日本に対して復讐しようとしているんですね。

 普通に考えるとゴジラの幼体を牧博士が海に放したのが自然だが、岡田はなんとなくすっきりしないという。それではゴジラが東京を襲う理由があいまいだからだ。

牧博士が政府に恨みを持つ理由

 牧悟郎の奥さんが放射能障害で死んだと言われているが、年齢的に考えると太平洋戦争の原爆では絶対にない。普通に考えると、福島原発事故が原因でなくなったのだろうと岡田は推測する。
 だからこそ牧博士は劇中で「政府に対して恨みを持つ」という言われ方をされる。もし、原爆であれば、「アメリカに対して恨みを持つ」という言われ方をするだろう。

ゴジラ第一形態の謎

 シン・ゴジラの第一形態に関しては、映画の中では触れられていない。しっぽが出てくるものや、影のようなものが第一形態と思われているが、なぜ隠す必要があったのか。あれが、牧博士だからであると岡田は言う。牧博士だからこそ、恨みを持つ東京に上がってきて、襲うシーンが悲しくなるし、作中でゴジラは人間の遺伝情報を持つと言われているのだ。

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