北野武と宮崎駿と庵野秀明の舌戦まとめ

 日本を代表する映画監督 北野武と宮崎駿、庵野秀明の関係、お互いを言及したエピソードをまとめてみた。
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2014年 東京国際映画祭にて北野武の発言

北野武「俺はアニメなんて大嫌いで、宮崎駿なんて本当に嫌いなんだけど、あれだけのお金を稼ぐのはすごいアニメとは認める」

北野武と宮崎駿の対談企画をつぶしたのは水道橋博士

 宮崎駿を嫌いだと公言する北野武だが、かつて2人の対談の企画があったことを水道橋博士が語っている。

博士:そう。その対談もロッキング・オン系の雑誌でやるはずだったんだけど、殿から、「おまえ、宮崎駿の映画ってさ、俺、観たんだけど、まったくわからないんだよ」って相談を受けて。たけしさんはその時点までの宮崎駿作品、一応全部観たのね。それで俺が、「殿、もし殿が、「『となりのトトロ』、あれ、いいな」とか言ったら、ぼく、がっかりしますよ」って。そしたら、「そっか。じゃあ、やめよう!」。たけしさんはほぼ、漫画の表現が読めない。家庭に漫画がなかった人だから。だから、漫画っていうものが全然わからない。(WEBマガジン WEZZY より)

 なんと北野武は、対談のために、宮崎駿作品をすべて観たのだという(笑)映画評論家の町山智浩は、北野武にも、「風立ちぬ」の良さはわかるはずだと語っている。

町山:それは『スタジオボイス』のときですか?
博士:いや、もう2000年代になってからです。
町山:ああ、そうか。
博士:そのときにぼくに相談されて、「いま、観てんだけどさ、俺、ほんとにアニメとか漫画とか、わかんなくてさ」と殿が。っていう話です。
町山:う~~ん。でもね、たぶん、『風立ちぬ』はわかると思う……。
町山:非常に、たけしさんと近いものがあると思いますよ。わがままな男の話だから、『風立ちぬ』は。(北野武監督作の)『アキレスと亀』とかとも、近いものがありますし……。(WEBマガジン WEZZY より)

2014年日本アニメ見本市にて庵野秀明の発言

「アニメ業界も作品も商売抜きでやらないと厳しいんじゃないかという思いから(ドワンゴの)川上(量生会長)さんと始めます」とアニメ業界への危機感をあらわにしながらも、庵野は、前述の北野武の「俺はアニメなんて大嫌い」発言を批判している。

庵野:アニメーションって面白いんですよ。北野武がいろいろ言っていますけれど、本当にアニメは面白い。

庵野:実写映画も面白いし、たけしさんの映画も面白いですけれど、本当にアニメは面白い。

と、師匠 宮崎駿の代わりにアニメへの思いを強い口調で語っていた。

庵野は、北野武作品にシンパシーを感じている

 そんな庵野秀明だが、北野武の映画にはシンパシーを感じると、「スキゾ エヴァンゲリオン」のインタビューで語っている。

竹熊:ビートたけしはどうです?世代的には少し上だけど、僕にはすごくシンパシーがあります。
庵野:いいと思います。かっこいいですよ。映画撮ってる方がいい。
竹熊:たけしも自己言及の人ですよね。
庵野:あの人も血を流している。

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