岡田斗司夫による庵野秀明総監督「シン・ウルトラマン」の衝撃予想解説まとめ

 岡田斗司夫による庵野秀明総監督「シン・ウルトラマン」の予想解説をまとめてみた。

ウルトラマンは宇宙から来た全裸の変態

 学生時代に庵野らと喫茶店でウルトラマンについて語り合っていた時のエピソードから。

岡田:僕なんかウルトラマンをストレートに受け取ってたんですよ。でもやっぱりクリエイターになる人は感性が変わっててですね。あのぉ(笑)庵野君に言われたのが、「あれ、全裸ですよ」って言われたんですね(笑)素っ裸なんですよ。ウルトラマンからしたら。ウルトラマンにとって地球人はアリのようなものであり猫みたいなもんだろうから恥ずかしくないだろうけど。(岡田斗司夫のYoutubeチャンネルより)


それなりに文明がありそうだし、スペシウム光線っていうのもあるのに、何で怪獣と取っ組み合いをするんだろうって話をしてたんですね。素っ裸で来て。

岡田:つまりウルトラマンっていうのは宇宙から来たある種の変態さんであってですね。惑星を破壊するぐらいの力のある巨大生物と素っ裸で取っ組み合いをするのが大好きだと(笑)

素っ裸で取っ組み合いをしてケリがつく時が一番いいんだけど、それでもダメなときは自分の命をかけたスペシウム光線っていうのをバッシャーと打つと。で、スペシウム光線を撃つたびに自分の寿命が縮まるぐらいのエネルギーを出しているんじゃないかとまあ徹夜とか喫茶店でコーヒー一杯で延々と話してたんですけど(笑)(岡田斗司夫のYoutubeチャンネルより)

ウルトラマンには意識があり喋ることもできる世界観

岡田:やっぱり特報で面白かったのが、「そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン」ってセリフが最後に流れて。あれはもちろん、最初のウルトラマンのテレビ版のラストのセリフ。ゾフィーっていうですねその時はまだウルトラマンのお兄さんっていう設定がなかったんですけど。同僚みたいなものが、光の国から倒れたウルトラマンを迎えに来たときにウルトラマンが「いや、俺が行ってしまうとハヤタ隊員が死んでしまう」と。だから行くわけにはいかないんだっていう時にゾフィーが言ったセリフなんですけど。(岡田斗司夫のYoutubeチャンネルより)

ティザービジュアル

岡田:いや、あれがあるということはゾフィーありの世界観なんだってことなんですよ。つまり、ウルトラマンには意識があって喋れて同じような存在のゾフィーというヤツと会話ができるっていうのでかなりね。そこまでやるのかって思いましたね。(岡田斗司夫のYoutubeチャンネルより)

核や原子力と人間の文明との関わりが1つのテーマになる

透明怪獣ネロンガとガボラ

岡田:出てくる怪獣が「透明怪獣ネロンガ」っていう電気を吸って透明になる怪獣なんですね。もう1匹がガボラっていう、これはウランを狙う怪獣なんですけど。両方とも原子力発電所絡みというところで。やるか?やるか?って(笑)(岡田斗司夫のYoutubeチャンネルより)

岡田:シン・ゴジラもそこなんですけど、庵野秀明作品って大昔の僕が脚本を書いた帰ってきたウルトラマンの頃からずっと核や原子力と人間の文明との関わりをどういうふうに扱うのかっていうのをずっとテーマにしていて、エヴァンゲリオンも一応そのの流れに乗っかっているんですよね。(岡田斗司夫のYoutubeチャンネルより)

庵野秀明って怪獣役で出るんじゃないか

 庵野が大学時代に顔出しでウルトラマン自身を演じたエピソードを踏まえて、岡田はこう語っている。

岡田:全怪獣を一人でやるつもりなんじゃないかなと思うんです。というのはね。前の野村萬斎のゴジラを見て思ったんですけども。

ウルトラマン自身を演じた大学時代の庵野秀明

岡田:庵野より怪獣上手いやついないんですよ(笑)もう本当に。ああいうなんかこう背中を動かすときとか(笑)ウルトラマンもうまいんですよ。ウルトラマンもうまいんですけど身体が硬すぎるのでですね。庵野秀明がモーションキャプチャスーツ着て怪獣やって、それがデジタルで怪獣になったら一番いいんじゃないかなと思うんですよね。

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 庵野がいかに動きそのものに興味があるのかがわかる大学時代に初代ゴジラを見た時のエピソード

岡田:見た時の反応が、例えば赤井孝美は、「このゴジラはどうやったら撮れるのか」「どうやったら撮影できるのか」というのを見た後に延々と語るんですね。それに対して、庵野秀明は「ゴジラはどう動くのか?」ともうひたすらゴジラの動きというものを自分でこうやって(真似る)るんですね。当時は、「なんだ庵野ってやつは幼稚なのか」って思ってたんですけど、今考えるとあいつは「動きで考えるやつ」なんですよ。どんな小さな動きでも全部拾った上で、自分の中にするんですよ。(2018年12月岡田斗司夫ゼミより)

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