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世界が称賛する天才 押井守監督の凄さがわかるエピソードまとめ

 世界が称賛する天才 押井守監督の凄さを業界人が語ったエピソードをまとめてみた。
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美術監督:種田陽平

 クエンティン・タランティーノ監督「キル・ビル」の美術監督として世界的に有名な種田陽平は、押井守から「イノセンス」の美術に誘われてから、実写だけでなくアニメ美術の世界に足を踏み込んだ。

アニメ界のジャン・リュック・ゴダール

 種田は、独特のセンスがあり、映画史に詳しくロジカル、全世界に作品のファンがいる押井守は、アニメ界のジャン・リュック・ゴダールみたいだと語っている。

クリエイターが観ておかなければならない監督・作品

 種田は、「アナと雪の女王」のような誰もが見ている作品ではなく、映画人、映画ファンが必ず見ているというポジションに押井守作品があるとも言う。種田は、「キル・ビル」のタランティーノや、撮影監督ロバート・リチャードソン、さらに、オリバー・ストーンやキアヌ・リーブスと話していても、押井守の「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」は説明もしなくても、話が通じるのだという。
押井守『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』が世界に与えた影響についてはこちらから
fc0373.hatenablog.com

脚本家 虚淵玄

 「魔法少女まどかマギカ」の脚本で知られる虚淵玄も押井守の大ファンであり、鈴木敏夫に依頼され「ガルム・ウォーズ」の宣伝コピーを書いている。虚淵は、LINE ライブの「ガルム・ウォーズ」宣伝配信の中で、押井守作品の凄さをこう語っている。

世間から離れ、じっくり考えさせてくれる時間を与えてくれる

虚淵:いつも見終わった後にスクリーンの前で一人ぼっちにされるっていうのが共通の感覚かなと思います。見てる時に要求される集中力が独特なんですね。画に対して向き合っていく自分だけで手一杯というかね。あんまりね、友だち連れて行って見に行こうって気にはならないんですよ!(笑)
押井:ははは(笑)
虚淵:見終わった後にほっといてくれ!って言いたくなる。いろんな人に囲まれて生きていく世の中のなかで、押井さんの映画は一種の逃避行というか。一人ぼっちで隠れ家に籠もれるというか、そういう静けさというか、じっくり考えさせてくれる時間というのが、作品に共通しているところ。(LINE LIVE 「押井守✕虚淵玄 喪われた物語」より)

初めて衝撃を受けたのが「うる星やつらビューティフル・ドリーマー」

虚淵:初めて、「うわ!これ凄い」と思ったのは、「ビューティフル・ドリーマー」ですよね。あれが、やっぱり…TVシリーズでもたまに感じてはいたんですよ。たまに変な回があるというのは(笑)
石井:押井さん(演出)回があるということですね。
虚淵:ええ。あとから、あれをつくったのが、押井さんだってことがわかった。(LINE LIVE 「押井守✕虚淵玄 喪われた物語」より)

大傑作「うる星やつらビューティフル・ドリーマー」の視聴はこちらから

映画監督 本広克行

 「踊る大捜査線」シリーズで知られる本広克行監督は、押井守の大ファンであり、とくに「機動警察パトレイバー」の影響を強く受けていると公言している。

「天使のたまご」に衝撃を受けた

本広:最初に観た押井さんの作品は、世界初のOVA作品と言われている『ダロス』。なにやってんだ? これ……と驚いて、次に『天使のたまご』を観て衝撃を受けましたね。「意味が分からない」って言う人も多いけど(笑)、僕は“こんなすごい映画を作れる日本人がいるのか!”と。映画学校に通っていた頃、押井さんがシンポジウムに来たので、質問したんですよ。『天使のたまご』に魚が空中を泳ぐ描写が出てくるけど、どういう意味なんですか?って。そうしたら“日常を描きたかった”って。当時は全然分からなかったけど、自分がそこそこ演出の経験を積んで、後にあの作品がDVDになったときにもう一度観たら“うわっ!そういうことか”って思って、震えるほど素晴らしかったです。30年も前にそんなことを考えていたのかって。(ぴあ 「本広克行、押井守愛を語る」より)

 押井守がやりたい放題やりすぎて、業界を干された「天使のたまご」の視聴はこちらから

主人公を不在にしてしまうのに、傑作なのが凄いところ

『パトレイバー』や『攻殻機動隊』、『イノセンス』もそうなんだけど、押井さんは、主人公を不在にしてしまうんです。でもそれで傑作にしてしまうのがすごいですよね。実写で、例えば『踊る大捜査線』でそんなことやったら猛反発ですよ(苦笑)。アニメだからできるのかなぁ……? いらないなら、(主人公を)書かなければいいって。それが押井イズムなのかな? 演出でも、『鉄人28号』の舞台の現場を見に行ったら、押井さんは途中で演出することをやめてる! なにをやってるのかと思ったら、メイキングを撮ってるんです。え? どういうこと? ってもう予測不能でした(笑)(ぴあ 「本広克行、押井守愛を語る」より)

 押井守の傑作「パトレイバー2」はこちらから

プロダクションI・G 石川光久社長

 「パトレイバー」、「攻殻機動隊」シリーズで、押井守を世界の巨匠へ押し上げた豪腕プロデューサーの石川光久は、押井守の凄さをこう語っている。

周りにどれだけ止められても押井作品に投資すべきとおもった。

石川:劇場版『パトレイバー』1作目の押井さんのコンテを見た時は「こんなに面白いコンテを切れるとは……!」と身震いしましたが、それでもアニメはマンガ的なものの延長であると内心思っていました。
ところが2作目のコンテを見た時には「これは実写映画だ、むしろそれを超えている!」とさえ思いました。であれば、どれだけ周りに止められても投資すべきだろうと(アニメ!アニメ!「石川光久社長の原点と理念 」より)

押井監督が「作りたい」ときに、それを実現できる体制をいつでも整えていた。

石川:押井監督は作りたくなったら自分から企画を持ってくるので、こちらから気を遣ってオファーすることはありません。
ただ、押井さんがいざ何かを「作りたい!」と思った時に、会社としてそれを実現できる環境の準備、特に押井さんの考える画作りが可能な人材にいつでも声をかけられるように体制を整えていた自負はあります。
結果的に(攻殻機動隊は)素晴らしい作品になったと思います。押井さんのコンテも変に力まずバランスが良かったですし、西久保さんの演出の力や原画をやった黄瀬の尽力もありました。


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